2016年12月02日
つま先トラブル『巻爪』、どう回避していく?
足の爪のトラブル、実は多いです。
乾燥、変色、水虫…など、ケアをないがしろにしがちなパーツで、気付いてから慌てることもあるかもしれません。
今回のテーマは、つま先トラブルのひとつ「巻爪」です。
巻爪は、日常生活にどんな影響があるのでしょうか? また、どんな治療法があるのでしょうか? 医師に話を聞きました。
巻爪になるとどうなる?どうして巻爪になるの?
巻爪は、爪の先やサイドの部分が、爪の周りの皮膚に食い込み、丸まっています。
足のつま先側から水平に見ると、くるっと巻いた爪が馬のひづめのように足の指の皮膚や肉を挟み込んでいるような状態です。
そのため、以下のような影響が起こり得ます。
・痛みを感じ、炎症を起こしてしまう。
・食い込んだ部分が傷になり、化膿してしまう。
・歩行の際に強い痛みが出たりする。
巻爪になる原因には以下のような行動が考えられます。
・深爪などの爪の切り方
・きつい靴を履く
・急激な体重増加
・足を使うスポーツを激しく行う
・生まれつきの爪の形
先の尖ったパンプスなどを履き続けると、つま先が圧迫されて巻爪になってしまうことも考えられます。
巻爪回避、3つのポイント
巻爪を予防するためのポイントを3つお伝えします。
1.爪の切り方
深く切りすぎず多少長めに、両端は丸くせず四角い形に足の爪を切るようにするといいです。
2.靴
つま先の広い、足に負担のかからない靴を履くようにします。
3.体重
足の指に負担がかからないよう、体重をコントロール
このような行動で、ある程度の予防は可能です。
それでも巻爪になってしまったら、皮膚科で治療をしていきます。
巻爪の治療方法はどんなもの?
巻爪の治療は、巻爪の程度に合わせておこなっていきます。
・程度の軽い巻爪の場合
飲み薬(鎮痛剤及び抗生物質)や抗生物質の軟膏により、痛みの軽減と化膿止めの治療を行うことがあります。
・部分的に圧力がかかり炎症が起こっている場合
爪の部分切除が行われることが多いです。健康保険も適応され、局所麻酔で行われます。
・巻爪の程度が重い場合
手術など少し大がかりな治療が必要となります。
重度の巻爪の治療方法も知っておきたい!
【フェノール法】
爪を作る元になる爪母(そうぼ)という組織を、フェノール(石炭酸)で破壊します。
外来なら日帰り手術が可能です。こちらも保険適応で、翌日から入浴もできます。
【ワイヤー法】
形状記憶合金でできたワイヤーを用いて爪を固定し、爪の湾曲(わんきょく)を矯正します。これは、手術を要さないので最近人気が出てきているようです。
ただし、健康保険の適応外であるため治療費が気になること、治療期間が半年程度と長くなりがち、といったデメリットもあります。
【爪母の切除】
爪母を部分的に、あるいはすべて切除します。
爪母をすべて切除すると、その爪は、今後一切生えてきません。「爪が生えてこない」というと抵抗を覚える人もいらっしゃるかもしれません。それでも、長年再発する巻爪に苦しんできた人の中には、この治療方法を選択する人もいます。
巻爪は度合いによって、対処法や治療法が変わります。
日常生活で対処できるうちは、爪先に少し気を使ってみるといいですね。
巻爪がひどいときは、皮膚科で相談することでよりご自身にあった方法で治療するようにしましょう。
タグ: 健康
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