2017年12月29日
教えて! ストレスで「食べたくなる」のはなぜ?
肥満が気になっているけど、食欲がうまくコントロールできない…という悩みを抱えてはいませんか? ストレスがたまると、なぜか暴飲暴食してしまうというかたは多いようです。
今回は、ストレスと過剰な食欲の関係について、医師に詳しい話を聞いてきました。
ストレスを感じると、食欲が高まるのは、なぜですか?
ストレスから食欲が増進してしまう理由の一つとして考えられるのは「コルチゾール」と呼ばれるホルモンの働きです。
コルチゾールは、私たちがストレスを感じたときに、脳の視床下部から分泌されるホルモンであり、このコルチゾールが、胃酸の分泌を増進させるという働きをもっているのです。
ストレスを感じると、揚げ物や甘いものなどが欲しくなるのはなぜ?
ストレスを感じたときに揚げ物や甘いものを食べたくなるのは、コルチゾールの胃酸分泌増進に加えて「セロトニン」と呼ばれるホルモンの働きが、特に「甘いものへの欲求」と密接に関係しているのが原因だと考えられます。
甘いものを食べると「気持ちを落ち着かせる作用」があるセロトニンが、脳内に増えるといわれています(セロトニンは「幸せホルモン」などとも呼ばれています)。
私たちはストレスがたまると、セロトニンが分泌される「癒し」を求め、自然に、甘いものを食べようとするのかもしれません。
ストレスによる暴飲暴食をやめる方法はありますか?
ストレスに任せて暴飲暴食をすることは、極力控えたいですね。
もちろんストレスを、運動や人との交流といった健康的な方法で解消できればそれに越したことはありません。
しかし、そういったストレス解消ができない場合であれば、まず、睡眠をしっかりとることが大切です。
睡眠は人間の食欲と密接に関係しており、睡眠をしっかりとることで食欲を抑える働きのある「レプチン」が増え、食欲を増進させる働きの「グレリン」が減るともいわれています。反対に睡眠不足になると、食欲が増加しやすくなると考えられています。睡眠をしっかりとることは必須といえるでしょう。
どうしても食べたい場合、何を食べればいいですか?
肥満などのトラブルを避けるために、カロリーが低く、塩分や油分が少ないものを選ぶのがよいでしょう。
野菜スティックや、お豆腐、こんにゃくなども上手に取り入れるとよいですね。ただし、ドレッシングやマヨネーズなど、高カロリーの調味料には注意が必要です。
ストレスと食欲は切っても切り離せないもの。ストレスがたまると全く食べられなくなる人がいる一方で、ストレスの影響で限界まで食べてしまう人もいます。この問題はダイエットにも直結するものです。
まずしっかり、ストレスマネージメントを行っていきたいですね。
タグ: 健康
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