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立ち仕事or座り仕事はどちらが心血管疾患のリスクが高い?

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体を動かさないデスクワークの人たちと販売などの立ち仕事の人たちどちらが健康的なのだろうか? そんな研究結果をご紹介しよう。

大阪大学大学院医学系研究科と北海道大学医学研究科の研究者らは、仕事のスタイルの違いによって心血管疾患のリスクがどのように変化するかを調査した。

仕事のスタイルは次の4つに分類された。
・勤務中はほとんど座っている。(座る職業)
・座っていることもあるが、立って動くこともある。(座ると歩くの中間)
・勤務中は立ち続けている。(立つ職業)
・勤務中は立ち、かつ動き回っている(歩く職業)

みなさんの職業はどこに分類されるのだろうか。

□立ち仕事の方が心血管疾患死亡リスクが20%高い
研究報告によると、立ち続ける職業の人たちは座る職業の人たちと比べたときに心血管疾患リスクが約20%高い。立っているとはいえ、ほとんど歩かずに同じ場所に止まらないといけないことから、体内の血液循環を促すことが難しいことも要因ではないだろうか。

心血管疾患リスクからは話がそれるが、販売業の女性の場合には、ヒールでの接客が求められることが多いため、足や腰への負担も大きい。
立ち仕事の人で週2.5時間以下の運動状況の場合には、より心血管疾患のリスクが上がることが紹介されている。

□農業や水産業の方の場合は長時間座る人の方が死亡リスクは高い
国立がん研究センターでは、全国10カ所の保健所と協力して、産業分類別に仕事中の座位時間と死亡率の関連を調べた。その結果サラリーマンや自営業者といった第2、3次産業では特に関係が見られなかったが、農業や水産業、林業といった第1次産業においては仕事中に座っている時間が長いほど、死亡のリスクが高まることが確認された。

仕事のときに座る時間が1時間未満の人と3時間以上の人の場合、男性では1.23倍、女性では1.34倍と死亡率が高くなる傾向にあることが判明した。
業務の内容にもよるが、座っているだけや立っているだけではなく、定期的に歩いたり体を動かしたりといった動作を取り入れるような環境を職場内に作ることも必要になってくるのではないだろうか。




タグ: 健康

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