2014年03月31日
イライラがおさまらない人には乳酸菌飲料の「香り」が効くらしい
カルピスの発酵応用研究所はこのほど、大阪大学名誉教授の永井克也氏監修のもと、乳酸菌飲料の香りが、自律神経に働きかけ、日周リズムの改善や不安を和らげるなどの「癒し」効果がある可能性を動物実験で確認した。
乳酸菌飲料の香りが、乱れた自律神経のバランスを改善
実験ではまず、「乳酸菌と酵母」で発酵して作った乳酸菌飲料の香りを嗅がせたラットの自律神経の活動を測定した。
その結果、交感神経活動が抑制され、副交感神経の活動が活発になるなど、乳酸菌飲料の香りによる自律神経調整作用で「癒し」効果が得られた可能性が示された。
24時間の生体リズムも整えてくれる
また、乳酸菌飲料の香りは、24時間を周期として表れる生体リズムを整えてくれることも確認した。
実験では、乳酸菌飲料の香りを1日30分送風した部屋でラットを飼育し、1週間継続的に活動量を測定。
その結果、総活動量に変化はなかったが、夜行性のラットにおいて、明るい時間帯の活動率が低下し、日周リズムが改善することを確認した。
乳酸菌飲料の香りには抗不安作用も
さらに、乳酸菌飲料の香りが不安感にもたらす反応も調査した。
実験では、乳酸菌飲料の香りを嗅がせたマウスで、動物における不安関連の評価として一般的に用いられる「高架式十字迷路試験」を行い、乳酸菌飲料の香りが不安感を低減することを確認した。
以上3つの実験結果は、あくまでまだ、動物実験段階の話。ただし、ヒトに応用した場合でも、ストレスなどで乱れた自律神経のバランスを改善するなど「癒し」に役立つ可能性があり、今後、さらなる研究がすすめられる。
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