2015年12月02日
ウソつきは知能が高い?
ウソがバレて怒られたり気まずい思いをしてことのある人は多いと思いますが、話のつじつまを合わせてウソをつくのって、けっこう大変なもの。実は、バレないようにウソをつくのが上手い人は、脳に入ってきた情報を処理するワーキングメモリ(作業記憶)が発達しているんだそうです。
アメリカのノースフロリダ大学とシェフィールド大学が6、7歳の子供を対象に行った共同研究によると、言語に関するワーキングメモリが発達している子供ほど、ウソをつくのが上手いことが分かりました。
研究者らは子供たちにさまざまな質問が書かれた複数のカードを渡し、研究者が部屋を離れている間、答えを考えてもらいました。カードの裏には質問の答えと絵柄が描かれていて、それぞれ色が違っています。子供たちにはカードの裏を見ないように伝え、隠しカメラで子供たちの様子を観察しました。
研究者らが部屋に戻った後、カードの裏を見て質問の回答を正確に答えられた子供たちに裏にかかれた回答の色や絵柄についての質問をしました。その結果、ワーキングメモリの小さな子供たちではそれも正確に答えてしまったのに対し、ワーキングメモリの大きな子供では、裏を見たことがバレないように、実際に裏に描かれていた色とは違う色を答えたのです!
ウソをつくときには、つじつまを合わせるために頭の中でありとあらゆる情報を処理する能力が必要になります。よくウソをつく人ってなんだか信用できない感じがしてできれば付き合いたくないですが、チームで課題をこなさなければならないときなどは、一人くらい嘘つきな人がいた方が成果が上がるかもしれませんね。
参考:
Good working memory can make you a better liar
http://www.sciencedaily.com/releases/2015/06/150620113506.htm
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