2015年12月11日
男性の声変わり、なぜおこる?
男性の第二次性徴とも言われる声変わり。美しい歌声で有名なウィーン少年合唱団は声変わりをすると退団しなければなりません。理由は、声変わりにより約1オクターブほど声が下がってしまうから。本人にすると大変ショッキングなできごとかもしれないですね。この声変わりは、11〜14歳で認められることが多いようですが、まれに声変わりしない方もいるのだとか。今回は、この声変わりの仕組みについてお伝えしたいと思います。
そもそも、声変わりの意味とは
男性は11〜14歳ごろに起こる、第二次性徴に伴い声帯の組織が増殖し、声帯が厚く長くなります。同時に甲状軟骨が体表側に盛り上がり、男性特有の喉仏が認められるようになるのですが、この声帯の変化がいわゆる声変わりを引き起こしていたのです。
声変わりに伴う、喉の異変
声変わりの時期、声帯の発達と声帯を支える筋肉が発達に差異があると、話している途中で声が裏返ることがあります。また声がかすれたり、喉に痛みを感じる方もいるかもしれません。しかし、これは変声期特有のもので病気ではありません。ただし、無理に大声を出し続けたり、長時間歌を歌ったりすることは控えた方が良いようです。歌を歌う方はプロの指導のもとでレッスンをしましょう。
男性の声の高い・低いを決定付ける要因とは
人は意識せずに会話に抑揚をつけたり、歌を歌ったり、声の高低、大小を使い分けています。 これは声帯の動きによるものです。声帯は左右2本のヒダ状の臓器で、中身は筋肉と靭帯で構成され、表面は粘膜で覆われています。この声帯は閉じたり開いたり、前後に引っ張られたりといろいろな動きをし、また声帯自体を厚くしたり薄くしたりする筋肉もあります。
声の高低は、この声帯の振動数、声帯の厚みによって決定し、振動数が高いほど音は高く、声帯が厚いほど音が低くなります。
男女の声の差も、この声帯の振動数と声帯の厚みの違いによるもので、その音域は自然と異なってきます。 また一人ひとり周波数が異なるため、意図的に声を変えても声紋は一致すると言われています。
女性も声変わりする?
女性も成長期には、若干の声変わりを自覚する方もいらっしゃいます。今までソプラノパートを歌っていたけれど、メゾソプラノの音域の音も出るようになる、そんな方もいらっしゃいました。ただ、多くの場合は、男性に比べて周りが気づくほどの音程の変化ではないようです。
女性に比べると一大事な男性の声変わりですが、大切な第二次性徴のひとつでもあります。周りで声変わりの時期を迎える方がいたら、無理をさせないよう気をつけたいものですね。
タグ: 健康
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