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れんこんに穴がボコボコ空いている理

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白い実に穴がいくつも空いた独特の形をしたれんこん。このような穴が空いている野菜は他にあまり見かけませんよね。いったいれんこんの穴は何のために空いているのでしょうか。

れんこんは漢字だと「蓮根」と書きます。この漢字と見た目のイメージから、れんこんは大根やかぶ、ニンジンやごぼうのように蓮の根っこの部分だと思っている人も多いかもしれません。

しかし、実はれんこんは蓮の根ではなく、正確には茎の部分なのです。蓮は川や湖のほとりなど、水辺で育ちます。茎は水底の泥まで伸びていて、とくにふくらんでいる部分を地下肥大茎と呼びますが、そこが私たちが食べているれんこんなのです。


蓮は水中で育つので、水の上にある葉の部分から水中の茎、水の底のれんこんの部分まで空気を届けなくてはいけません。そのため蓮の葉には空気を通す穴が空いていて、それが茎かられんこんの部分まで続いています。つまり、れんこんの穴は、その空気の通り道だったのです。

この穴は空気を送り込むと同時に水底にたまっているガスを排出するという役割もあります。大きさや種類によっても異なりますが、れんこんの穴は真ん中にひとつ、その周りに9つ、合計10個ほど空いています。


れんこんは栄養の宝庫とも呼べるほど多くの健康にいい成分を含んでいます。ビタミンCが多いことはもちろん、野菜には珍しいビタミンB1、B2も豊富で疲労回復効果や肌荒れ、炎症予防も期待できます。そのほかにもカリウムやカルシウム、鉄分などのミネラルが豊富。穴が空いていることから「先が見通せる」と、縁起までいいれんこん。ぜひ積極的に食卓に取り入れましょう。




タグ: 食品

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