2017年05月12日
PC利用者の8割が発症!? 「電子メール無呼吸症候群」の原因と改善方法
眠っている間に呼吸が止まる『睡眠時無呼吸症候群』という恐ろしい病気がありますが、実は起きている間にも無呼吸症候群を引き起こしている人が多いと言われています。
『電子メール無呼吸症候群』という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 実はPCユーザーの80%がこの症状を発症している可能性がある と言われており、デスクワークなどでPCに触れる機会が多い現代ではたくさんの人が無自覚にこの『電子メール無呼吸症候群』を経験しているそうです。
この記事を読んでいる方の中にも、思い当たる人はいるのではないでしょうか。今回は、『電子メール無呼吸症候群』についてお話ししていきます。
●スマホやPCの操作中に呼吸が止まることを指す
この『電子メール無呼吸症候群』を最初に唱えたのは、元アップル役員でコラムニストとして活躍しているLinda Stoneさん。
自身がメールの最中に呼吸が止まっていることに気づいて記事にしたことから広く知られるようになったそうです。
“電子メール”という言葉がついていますが、この症状を発症するのはメール時だけではなく、ブログを書いていたりSNSにコメントを書き込んでいたりするときにも起こります 。
集中してタイピングをしている間に発症することが多いとされ、スマホをいじっている間に引き起こされるケースもあるようです。
●電子メール無呼吸症候群が体に及ぼす悪影響
電子メール無呼吸症候は医者にかかって薬をもらえるような正式な病気ではありませんが、体に及ぼす影響は大きいとされています。
呼吸が止まると自律神経が乱れるため、頭痛や吐き気、イライラ、緊張、不眠などの睡眠障害 などを引き起こす恐れがあります。
また、睡眠時無呼吸症候群と同様に、動脈硬化のリスクが高まるともいわれています。他にも、肥満や高血圧などの生活習慣病と関連しているとの指摘もあります。
●電子メール無呼吸症候群を引き起こしやすい人の特徴4つ
電子メール無呼吸症候群になりやすい人には共通する特徴があります。
以下の項目に当てはまるという人は、知らず知らずのうちに呼吸が止まってしまっているかもしれません。
●(1)猫背
デスクワークをしていると、いつの間にか猫背になってしまっているという人も多いと思います。
猫背の姿勢だと呼吸器が圧迫されて呼吸が浅くなる傾向にある ため、呼吸が止まりやすいのです。
とくに朝から晩までPCに向かって作業をしているという人は長時間呼吸が止まっている恐れがあるので注意が必要です。
●(2)メール・SNSをする頻度が高い
メールやブログ、SNSなどを頻繁に利用する人は集中して文字入力をする時間が多くなるので、無呼吸になっている可能性が高いです。
また、そうしたツールを使って外部とのコミュニケーションをとるとストレスを強く感じる機会が多くなる ので、呼吸が止まりやすくなると言われています。
●(3)緊張した状態で作業することが多い
人は緊張をすると呼吸が浅くなる傾向にあるので、過度の緊張を強いられる職場などで働いている人も注意が必要です。
“作業への集中+緊張” で無呼吸状態を引き起こしやすくなります。
●(4)スマホ・PCを一日中触っている
当たり前の話ではありますが、一日中スマホやPCを触っているという人は“電子メール無呼吸症候群”を発症しがちです。
PCで動画を見たり、電車の中でスマホゲームをしたりといったリラックス時にも呼吸が止まっていることがある ので注意が必要です。
●電子メール無呼吸症候群の改善方法2つ
無意識のうちに呼吸が止まっているなら改善のしようがないじゃないか! と考える人もいらっしゃると思いますが、そんなことはありません。
以下のことに気をつければ電子メール無呼吸症候群を克服することができます。
●(1)姿勢を正して深呼吸するクセをつける
電子メール無呼吸症候群には、姿勢の悪さと呼吸の浅さが関係していますから、その両方を改善する必要があります。
姿勢を正す場合は、天井から糸で頭のてっぺんを引っ張られているような感覚 でやるといいです。
深呼吸は、具体的に何秒吸って何秒吐いてといったことは考えずに、とにかく大きく呼吸をすることを習慣づけましょう。
日頃からそういったことに注意していると、自分がどんなときに無呼吸になりがちかという傾向が見えてきます。毎日意識することが大切ですよ 。
●(2)ストレスをためないようにする
ストレスを強く感じているときは呼吸が止まる傾向にあるので、なるべくストレスをためないように工夫することが大切です。
メールやSNSなどで批判されたときは真っ向から勝負せずにスルーする 、長時間のデスクワークに疲れているようなら立ち上がってストレッチをする、など自分なりのストレス解消法を見つけていきましょう。
無意識のうちに起こっている現象なので対処が難しいところではありますが、自分なりの工夫で克服するようにしたいですね。
タグ: 健康
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