2017年09月14日
睡眠時無呼吸症候群の原因は砂糖。 子どもは特にコーラがぶ飲み禁止!
ライフスタイルが変化し、夜型の生活を送る人が増えていますが、子どもたちも例外ではありません。夜10時以降まで起きている小さな子どもの中には、睡眠障害を抱える子も急増しているのです。
ロンドン・スリープセンター・ドバイのカリナ・パテル医師は、同センター周辺地域では10人に3人の子どもが睡眠障害、特に睡眠時無呼吸症候群にかかっていることを指摘しており、その原因はなんと、「糖分のとりすぎによるもの」だといいます。
睡眠と砂糖は一見関係のなさそうに思われますが、砂糖はどのようにして睡眠時無呼吸症候群を引き起こすでしょうか。
夜更かしも一因! 砂糖と睡眠時無呼吸症候群の関係とはパテル医師によると、ロンドン・スリープセンター・ドバイが開設してから半年の間に、20人以上の子どもが睡眠障害の治療のために同センターを訪れたそう。
患者の子どもたちは一様に肥満気味であり、糖分を含むジュースや、クッキーなどスナック菓子を多く摂取している傾向があったといいます。
夜遅くまでテレビを観たり、スマホをいじったりしている子どもは、寝る直前までお菓子を食べたり、炭酸飲料を飲んだりするケースが多く見られます。そうした生活習慣が、睡眠に影響するのだとか。
「お菓子の食べ過ぎなどで、砂糖の摂取量が食生活において大きな割合を占めるようになると、身体、特に鼻腔に炎症が起こります」とパテル医師。
鼻腔が炎症し、鼻呼吸がしづらくなることが睡眠を妨げるとともに、睡眠時無呼吸症候群を発症させる要因になると警告しています。
子どもの睡眠時無呼吸症候群にはご用心! 我が子の睡眠のチェックポイント睡眠時無呼吸症候群はあらゆる年齢で発症するものですが、子どもの場合は3〜7歳に多くみられるそう。
鼻腔の炎症などの要因で気道がふさがれ、呼吸がしづらくなると、脳への酸素の供給量が減るため、子どもの脳の発達を妨げることに…。
その中でも特に影響があるのは、行動や感情、注意力をコントロールする脳の領域。この部位の発達が妨げられると、落ち着きがなくなり、集中力が欠如するといった問題が起こり、学校生活などにも悪影響を及ぼします。
パテル医師は、子どもに下記のような症状が見られた場合は、睡眠パターンを確認し、睡眠の質を見直すよう保護者にアドバイスしています。
・いびきをかく
・口を開けて寝る
・朝、枕によだれのシミがくっきりとできている
・目の下にクマができる
・睡眠中に顎をよく動かす
・歯ぎしりをする
・イライラする
・感情的になる
・元々の性格にそぐわない行動をとる
成長段階にある子どもにとって、睡眠は生活の要となるもの。睡眠不足も解消するために、ベッドに入る時間を決め、その時間をきちんと守らせるように習慣づけましょう。
すると自然と夜の間食が減り、睡眠時無呼吸症候群をはじめとした睡眠障害や、肥満を予防することができます。
コーラ1缶に含まれる砂糖はティースプーン◯杯分! ついついとりすぎる糖分の恐ろしさパテル医師が述べるように、砂糖(特に精製した砂糖)が炎症を引き起こすことは既に専門家によって指摘されています。
砂糖を多くとると、タンパク質と糖が加熱されてできるAGE(終末糖化産物)という物質が増え、身体の老化を早めると考えられています。砂糖の摂取後、体内ではAGEを分解しようとするはたらきが起こりますが、分解しきれずに体内に蓄積されてしまうと炎症シグナルが活性化され、さまざまな疾患を誘発するのです。
テレビやPCゲーム、スマホに夢中になっているとき、ついつい飲み食いしてしまう炭酸飲料やお菓子。実は、炭酸飲料には大量の砂糖が入っているのです。
例えば、コーラ1缶(約360ml)には33g、カロリーに換算すると136カロリーもの砂糖が含まれており、これはティースプーン約8杯分に相当するそう。普段飲んでいるコーヒーや紅茶に、8杯も砂糖を入れようという気にはなりませんよね。
何も気にせずガブガブ飲み続けていると、相当量の砂糖を身体に取り込むことになってしまいますので注意しましょう。
砂糖の摂取量を控えることが、成長段階にある子どもにとっていかに重要かということがお分かりいただけたでしょうか。決まった時間にベッドに入る習慣をつけ、間食を減らすことも有効な対策です。
お子さんが睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害に苦しんでいないかどうか、寝姿をときどき観察してあげましょう。
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