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子どもの頃貧乏だった人の方が長生きできる!? 所得と健康の深い関係

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「お金持ちと貧乏、どちらか健康を維持できるか」と聞かれたとき、あなたはどのような答えが思い浮かぶだろうか?経済状況は健康にも影響を与えるものだ。

□子どもの頃貧乏だった人は、死亡リスクが低い
裕福な人の方が食べ物に困らないので、貧しい人に比べて、健康を維持できるイメージがある。しかし、この考えを覆す研究結果がある。

東京医科歯科大学で発表された研究によると、終戦前後に子ども時代を送った男性では、貧乏だった人の方が裕福であった人よりも、高齢になったときの死亡リスクが30%低いことが分かった。

研究チームでは、経済状況が悪い方が若くして働き始めるケースが多く、活動性が高くなったことを指摘している。

□健康リスクは貧困層にもある
それでは裕福な人は毎日豪華な食べ物を口にする機会があり、健康上のリスクを抱えているのだろうか。

日本医科大学が行った研究で、経済状況が悪い家庭の子どもは、肥満になりやすいという報告がされた。また、厚生労働省の調査でも、ゆとりのない家庭は菓子パンやカップラーメンを食べる率が高く、魚や野菜などが食卓にあがる率が低いことが分かっている。

低所得者は食卓の品数が少なくなることで、栄養バランスが悪くなるだけでなく、健康に関する知識も不足しているのではないかという専門家もいる。

□「栄養バランスのよい食事を取ろう」は正しいか
厚生労働省から低所得層に向けて「栄養バランスの取れた食事を取ろう」というお決まりの提言がされ、ネットを中心に批判が上がったという。

「パンがないならお菓子を食べればいい」の発言でも有名なマリー・アントワネットの現代版だという人もいるそうだ。このことは日本の格差社会が進んでいることを意味するものだ。

追い打ちをかけるように消費税率は年々上がっており、家計も節約志向へと向いている。日本は世界的にみて消費税率が低いとよく言われるが、世界の国々の中にはイギリスのように食品の税率が0の国や、ヨーロッパ各国のように半分以下にしている国もあるのだ。

お金のあるなしで健康が左右されてはならないし、貧困が原因で健康リスクが増すことは、国の予算を圧迫する医療費がさらに増えることにもつながるだろう。セーフティネットの一つとして、食品や日常生活用品などには税をかけないなどの対策の検討が必要だ。





タグ: ニュース

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