2018年09月19日
お葬式で笑ってしまう症状って何?「失笑恐怖症」について解説
漫画家でタレントでもある蛭子能収さんの有名なエピソードの1つに、「知人の葬式で笑ってしまう」といったお話があります。
一般の方でも、笑ってはいけない場面で笑ってしまうということがあり、近年同様の症状に悩む患者さんが増えてきているようです。
そこで今回は「失笑恐怖症」について、医師に解説をしていただきました。
失笑恐怖症とは?
失笑恐怖症とは、笑ってはいけない場面で、それを十分にわかっていてもどうしても笑ってしまうという問題を抱えるものをいいます。
例えば、人が亡くなってお通夜やお葬式の場面で笑ってしまったり、深刻な悩みの相談を受けているときに噴き出してしまうといったものがこれに当たります。
漫画家の蛭子能和さんがこれを抱えていることで有名になったことから、蛭子病、などとも呼ばれることがあるようです。
失笑恐怖症になってしまう原因
失笑恐怖症の原因として考えられるものとしては、過去の同様の場面でのトラウマが挙げられます。
絶対に笑ってはいけない、不適切な場面で笑ってしまってひんしゅくを買ったり、気まずい雰囲気を作り出してしまった経験から、笑ってはいけないと思う気持ちが強いあまり、緊張が高まり却って笑ってしまうというメカニズムが考えられます。
失笑恐怖症の症状
■会議など真剣な場面で笑ってしまう
■お葬式など悲しい場面で笑ってしまう
■自分でも不適切であるということは認識しているのに、笑ってはいけないと思うほど緊張感が高まり、余計に笑ってしまう。
失笑恐怖症の方が笑ってしまう5つのシーン
自分が大切なプレゼンテーションをする場面
自分でしっかり準備もして、さあ発表というときに思わず笑ってしまうことがあります。
誰かのお葬式
こちらも、決して笑うべきではない場面ですね。
コンサート会場で静まり返っているとき
笑ってはいけないと思ってもつい静寂を破って笑いがこみ上げてしまいます。
上司に怒られているとき
この場面も、笑うと火に油を注ぐ結果になることが明白ですよね。
泣いている誰かを慰めているとき
同情し、力になりたいと心から思っているのに、慰めている側がいきなり笑いだしたら泣いている方は馬鹿にされたと思うでしょうね。
芸能人の職業と失笑恐怖症の関係性
芸能人の方は一般の人に比べて、テレビ番組や何らかの舞台出演、講演など人前に出る機会が多いのではないかと思います。
もちろん、職業としてそれを選択されているので、人前に出ることが苦手ではないのでしょうが、シリアスなニュースや、悲しいドラマの収録場面など「絶対に笑ってはいけない」という場面に居合わせることも多そうですよね。
こういった場所でいったん、笑ってしまって気まずくなるといった体験をされたりすると、失笑恐怖症を発症してしまう可能性も高そうに思います。
失笑恐怖症の改善方法
◎笑ってはいけない場面で、「笑っちゃだめだ!」と自分にプレッシャーをかけるのをやめる
◎日常のストレスを解消する努力をする
◎緊張する場面で、落ち着いて対応する自分、をイメージしておく
失笑恐怖症は、多くの方にとって比較的新しい名称かと思いますが、「そういわれてみれば私も・・・」と思い当たる方も多いのではないかと思います。
またそうでない方も、こういった症状があることを知っておくだけで、失笑恐怖症の方を誤解せずに済むかもしれませんね。
タグ: 健康
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