2018年11月07日
その「眠れない、不眠」。便秘が原因では?腸内環境と睡眠の深い関係
あなたは自分の睡眠に満足しているだろうか?
答えが「ノー」の人で、便秘がちであるのなら、ぜひ今回の記事を読んでほしい。不眠の原因には、便秘が関係しているかもしれない。
□調査で分かった便秘と不眠の関連性
ヘルスケア企業のアボット社で便秘の症状がある人への意識調査が行われた。
調査では、全体の8割近くの人が便秘のときに、「眠れない」「イライラする」「仕事や家事が億劫」という自覚症状に悩まされていることが明らかになった。
一見誰にも起こりうる便秘が、私たちの生活の質に影響を与えているようだ。その他にも、医学的根拠は明らかでないものの、便秘と不眠の関連性について、議論されることがある。
□便秘で不眠になるのは自律神経が関係している
便通に影響を与える腸管の働きも不眠も自律神経のバランスによって調節されている。
自律神経はアクティブモードとリラックスモードの切り替えによってバランスが保たれている。例えば、夜に体がリラックスモードに切り替わらなければ、脳も体も興奮した状態になり、寝付きが悪くなったり、睡眠が浅くなったりすることで睡眠の質が落ちる可能性がある。
一方、腸をはじめとする消化器官は、体がリラックスしているときに働く特徴がある。
つまり、私たちが睡眠など休息をしているときこそ、腸の動きは活発になる。そのため、生活習慣の乱れが原因で、自律神経のバランスが崩れて不眠症になる人は、腸の動きも鈍ることで便秘に陥りやすい可能性がある。
便秘で不眠症というよりは、不眠症も便秘も生活の乱れが起因しているといえる。
□便秘が睡眠障害を引き起こす可能性もあり
ただし便秘が不眠症の原因になることもある。
睡眠には、精神を安定させる作用のある「セロトニン」がかかわっている。具体的には、セロトニンが日内変動とともに、睡眠を促すホルモンへと変わることで、体は睡眠モードへと切り替わる。
実は、このセロトニンの90%は腸内で作られているのだ。実はこのセロトニン、腸内環境にも影響を及ぼす。
そして腸内環境の悪化により便秘が起こる。そうなれば、不眠だけでなく、イライラ、物事に対してやる気が出なくなることは容易に想像がつくだろう。
実際に、過敏性腸症候群と呼ばれる下痢や便秘を繰り返す病気では、上記の症状を持つうつ病を併発することが多いとされている。
□「便秘はいつものこと」と軽視することなかれ 不眠の原因かも?
便秘は不眠よりも、身近な問題であるがゆえに軽視されてしまう可能性がある。
もしかしたら、あなたを悩ます不眠は、便秘が関係している可能性がある。便秘の心当たりのある人は、生活改善に努めたり、病院を受診したりするなどしてお腹の調子を整え、トータルで健康になるようにしたい。
タグ: 睡眠
【健康 美容 ダイエットの最新記事】
この記事へのコメント