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タバコの煙はアトピー性皮膚炎に関係 能動・受動喫煙は問わず有病率が増加

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タバコの煙とアトピー性皮膚炎の有病率には因果関係が認められ、能動喫煙でも受動喫煙でも確認できるとした論文分析結果が、米ノースウェスタン大学の研究者らによって発表された。

研究者らは、2015年3月1日の時点で論文データベースから確認できる、タバコの煙とアトピー性皮膚炎の関係を分析した論文5817件から、論文の質が一定以上に保たれていると判定された86件を比較、検討している。

分析する論文の基本的な条件として、5000人以上が対象、研究対象すべての年齢が記録されている、世界の主要な地域を含む、喫煙量、能動・受動喫煙が明確になっている、などが設定された。

分析の結果、すべての研究で能動喫煙によるアトピー性皮膚炎の有病率は、非喫煙者の1.87倍となり、受動喫煙による煙への曝露では、非曝露者の1.18倍となった。ただし、妊娠中の母親の喫煙と、生まれてきた子どもの有病率には有意な関係は見られなかった。

有病率は年齢によって大きく変わり、能動喫煙による有病率は18歳未満で2.19倍だったのに対し、18歳以上では1.3倍に。受動喫煙では、18歳未満が1.15倍だったのに対し、18歳以上で3.62倍となっていた。

今回の研究では、喫煙量によるリスクの変動は確認されておらず、喫煙の有無と重症度に関係はないという。

研究者らは、これらの分析結果から指摘できる点として、「少量の喫煙でもアトピー性皮膚炎患者には有害」「妊婦と喫煙の関係が確認できず、煙への曝露が発症の原因とはいえない」「アトピー性皮膚炎が能動喫煙を引き起こす可能性を否定できない」などを挙げている。





タグ: 健康

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