2013年06月26日
「話すだけで楽になる」は真実だった 幸福感をもたらすホルモンが分泌:カナダ大学調査
1人で抱えていた悩みを誰かに打ち明けただけで心が軽くなった、という経験をした人も多いのではないだろうか?!実際にストレスが多い人ほど、悩みを誰かと共有すると楽になることが、カナダのコンコルディア大学の調べでわかった。
Mark Ellenbogen博士らは出産時や授乳時に分泌される“オキシトシン”というホルモンに着目、このホルモンが社会行動にも影響するのではないかと研究を進めている。最新の実験ではオキシトシンの数値が上がると他人を信頼し、友達になりたいとの思いが強くなると判明。同氏らは100人の学生を2つに分け一方にはオキシトシンを、もう一方には偽薬の点鼻薬を投与し、排他的な社会について話してもらった。
純真無垢な被験者には気の毒だが、その場の雰囲気は最悪で聴衆は故意に否定的な態度をとったり、話の腰を折ったり、無視したりとあらゆるいじわるを試みたとか。すると事前にオキシトシンを投与された人は偽薬を投与された人と違い、スタッフに冷遇されても誰かと厚い信頼関係を結ぼうとする傾向が強まったという。
但し、冷遇もされずストレスにさらされていない人にはオキシトシンの効果はあらわれなかった。よって「オキシトシンは過度なストレスを抱え、尚且つ社会的なつながりの薄いうつ病患者にとっては、強い味方になってくれるかもしれない」というのが同氏の見解だ。ホルモンはその作用や効果に個人差が大きく、今後も更なる調査研究が続けられる。
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