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アップルがドコモに出した条件



スマートフォンの代名詞的存在として大人気のiPhoneだが、ドコモからは発売されていない。それはどうしてなのか? ITジャーナリスト・石川温さんが解説します。


 スマートフォンのなかでも特に人気が高いのがアップルのiPhone。日本ではソフトバンクとKDDI(au)から発売されていますが、NTTドコモでは取り扱っていません。なぜなのでしょうか。

 ひとつにはアップルの契約の条件がドコモはなかなかのめないのではという話があります。アップルがキャリアに出す条件は「年間総販売台数の半分以上をiPhoneにする」というものだといわれています。

 ドコモは年間1600万台のスマホを販売しようとしています。仮に800万台もiPhoneを導入することになれば、これまで扱ってきた日本メーカーのスマホが全く売れなくなる恐れがあるのです。

 また、ドコモとしては、かつてのiモードのように、自社で用意したサービスをスマホに向けても独占的に提供したいと考えています。しかし、iPhoneでは、そのようなサービスを行う際には、アップルに許可が必要となります。ドコモもアップルも日米両国の業界No.1であるため、なかなか手を取り合って仲よくビジネスをするという関係にはならないようです。

 しかし、今ドコモから毎月10万人程度がKDDIやソフトバンクに流出。iPhoneを求めてキャリアを変える人も多いようです。この“出血”を止めるには、ドコモでもiPhoneを取り扱うしかないとされています。いずれ、ドコモでもiPhoneを売り始める日が来ることも充分に考えられそうです。






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