2014年01月17日
血液検査で差し迫った心臓発作を予測?
数日から数週間以内に心臓発作を起こす可能性が高い—。血液検査でそうした診断ができるようになる日が近いかもしれない。
米国カルフォルニアのスクリプス研究所で開発中の診断手法だ。この手法は、血管が閉塞した時に放出されるCECと呼ばれる細胞に着目して開発された。というのも、血液サンプルの調査で、心臓発作を起こして間もない人の血液に多くのCEC細胞が含まれていることがわかったからだ。
開発中の検査手法では、血液を採取し、CEC細胞の数を調べることで差し迫った心臓発作を予測するというもの。心臓病の専門医によると、健康な人の血液にはCEC細胞は見られないことから、心臓発作の予測に有効な手段だという。
心臓発作は、動脈が硬化して狭くなったり、詰まったりして心臓に十分な血液が送られなくなって起こるので、もしCEC細胞の値が高い場合は血栓を溶かす薬などを投与して発作を予防することができるというわけだ。しかし、この研究はまだ基礎の段階で、今後は発作が差し迫っていないもののリスクを抱えている人の検査にも有効かどうかなどを調べるという。
この検査のメリットは何といっても血液採取だけで済むという手軽さだろう。もしこの手法が実用化されたら、検診などの血液検査で心臓発作のリスクを予測することが可能となり、助かる命がでてくることが期待される。
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