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緑茶がインフルエンザを予防



寒いこの時期、大人も子どもも気になるのはインフルエンザウィルスへの感染だ。国立感染症研究所によると、インフルエンザ感染者数がピークに達するのは2月初旬。

12月の終わりから増え始め、1月中に一気に増加するという。そんなインフルエンザを予防する疫学調査が2011年に米医学誌「Journal of Nutrition」に掲載されている。静岡県立大学薬学部の山田浩教授らによると、小学校児童において、緑茶の飲用習慣が多いほど、インフルエンザの発症率が低いそう。

山田教授らは 2008年11月〜09年2月にわたり、6〜13歳の静岡県菊川市の2,636名の小学生を対象に2度の無記名のアンケートを実施。2度とも回答した2,050人(77.0%)について、緑茶を飲む頻度と1日の消費量を分析したところ、インフルエンザの発症は緑茶の飲用習慣が1日1杯未満の小学生と比べ、1日1〜2杯で38%、1日3〜5杯では46%も減少していたという(1杯は200ミリリットル)。

2010年に同教授らが伊藤園中央研究所などと行った共同研究では緑茶に含まれるカテキンとテアニンがインフルエンザの発症を減少させることを確認しており、飲用や緑茶を使ったうがいがインフルエンザに有効であることを示唆。

子どもたちに1日5杯の緑茶はカフェインの摂取量として多過ぎるのでは?との意見もあるが、同教授はこれについて、「子供の適正な緑茶飲用を考えさせる面からも、非常に興味深い結果」とコメントしている。







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