2014年01月23日
血液1滴、10分で診断可能!いろいろな病気にも応用
1滴の血液でアルツハイマーかどうか診断できる技術が開発された。
国立長寿医療研究センター滝川修認知症先進医療開発センター室長と豊橋技術科学大学澤田和明教授が独自の半導体イメージセンサーを用いて血液に含まれる成分を検査する技術を確立、具体例としてアルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβペプチドの高感度検出に成功したと発表した。
病気になるとその病気特有のたんぱく質が血液中に表れたり増加したりする。これらを用いて抗原抗体反応を行うことで病気を検査するが、これまでの方法では検査に数時間かかる上、1〜5mlの血液が必要だった。半導体イメージセンサーを用いることで1滴(0.02ml)の血液量での測定が可能となり、時間も10分ていどに短縮できるという。また、これまで1000円程度かかっていた1検体あたりのコストも100円以下に抑えられる。
今後、検査対象は血液に限らず尿にまで拡大予定で、国立長寿医療研究センターが専門とするアルツハイマー病をターゲットとするとともに、生活習慣病、糖尿病、感染症などの日常管理への応用を進めていく。2015年をめどに検査キットの実用化を目指すという。
今回の研究は愛・地球博跡地に整備された研究開発拠点である「知の拠点あいち」で行われている産学行政の共同研究開発プロジェクト「重点研究プロジェクト」の一つで、「超早期診断技術開発プロジェクト」の一環。プロジェクトには12大学6公的研究機関19企業が参加している。
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