2014年01月27日
人は病気になると“におう”?
人間の嗅覚も捨てたもんじゃない。人は免疫システムが活発になると病気のにおいを発するようになり、それを嗅ぎ分けることができるという。例えば細菌にさらされたわずか数時間の間でも、免疫機能の高まりにより私たちの鼻には病のにおいが届くようになるとか。
スウェーデンのカロリンスカ研究所、Mats Olsson教授によると、病気によってそのにおいも異なることが科学的に証明されているというから驚きだ。例えば瘰癧(るいれきと読む。首のリンパ節が数珠状に腫れる結核症の特異型)は“気の抜けたビール”のようなにおいがし、糖尿病の人は息がアセトンくさいと言われている。
病気のにおいを嗅ぎ分けられれば、早期発見が可能で危険な状態に陥るのを回避できるのでは?と考えた同教授は、8人の健康な被験者をラボに招いて実験を行った。「初期段階でも病気は独特のにおいを発するのか?」という疑問を解明するのが目的だったとか。
被験者はリポ多糖類(LPS)または、免疫反応を高めるためバクテリアから作られた毒素を投与された。また被験者にはその汗を採取するため、4時間にわたりタイトなTシャツで過ごしてもらった。別に集められた40人に対し、被験者から採取した汗の臭いを嗅いでもらった結果、LPSを投与された被験者の汗の臭いがもっとも強烈で、他の被験者の汗よりも不快な臭いを発していたという。LPSを投与された人の汗は「不健康なにおい」との評価が高かった。
少なくともLPS被験者の血中のサイトカイン値から判断するに、免疫システムとにおいには何らかの関係があることがわかった。つまり“免疫システムが高まるほど、その人の汗の臭いはきつくなる”というわけ。興味深いことに化学分析の結果、LPSを投与した人と対照群の人の汗に含まれる、臭気化合物のトータル量に変わりはなく、これは化合物以外に何らかの違いがあることを意味しているそう。それが何なのかは不明だが、免疫システムが活発になったわずかな時間で、私たちの体は嫌な臭いを発するようになることがわかっただけでも意味があるという。
ネットでも「(病気のにおいを嗅ぎ分けるなど)犬にできて人間にできないわけない」「政治家からは不正と貪欲なにおいがプンプンする」「19歳でクローン病を患った時、確かに今まで嗅いだことのないような臭いがした」「うちの子たちは病気になるとにおうからすぐわかる」「死臭は本当にする」と嗅覚自慢が相次いでおり、人間の鼻もなかなかどうして役に立つようだ。
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