2015年08月07日
こんにゃくの5つの嬉しい作用
大和時代、インドシナから中国を経由し、日本へとやってきたこんにゃく。煮物やおでんなどに欠かせない具材で、今や日本人のソウルフードともいうべき存在だ。
そんなこんにゃくにはうれしい作用が5つある。
【1】おなかスッキリ!
こんにゃくは食物繊維が豊富で、100g中の含有量で比較すると、なんとレタスの約2.5倍にも。健康と美容の大敵である便秘の解消にもってこいの食材だ。しかもこんにゃくの繊維は、その生理効果が水溶性と不溶性の両方にまたがっているのが特長。けいれん性便秘と弛緩性便秘の両方に有効といえる。
ニューヨークのウエストビレッジにある『The Tokyo Tapas Cafe』では、こんにゃく料理を提供している。人気メニューは、パンと具にこんにゃく粉を使った「ワサビ照り焼きこんにゃくバーガー」や、手作りの「こんにゃく刺身」など。中には魚だと思っている人もいるらしい。
【2】コレステロールを抑制!
こんにゃくの主成分である「グルコマンナン」(別名コンニャクマンナン)には、小腸からのコレステロール吸収を抑え、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常に保つ働きがある。動脈硬化が気になる人には特におすすめだ。
【3】糖の吸収を抑制!
グルコマンナンには、コレステロールだけでなく糖の吸収を抑制する働きもある。この働きには、血糖値の急激な上昇を防いだり、インスリン濃度を低く抑える効果があるため、糖尿病予防になるといわれている。
【4】ストレスを軽減&骨粗しょう症を予防!
こんにゃくの製造過程で、水酸化カルシウムが加えられる。「こんにゃくに含まれるカルシウムは、酸に溶けやすく体内に吸収されやすいのが特長です」と、日本こんにゃく協会参与の大林達也さん。こんにゃくを食べれば、ストレス軽減や骨粗しょう症予防などに欠かせないカルシウムを、効率よく摂取できるのだ。
【5】肥満を防止!
柔らかすぎず硬すぎず、弾力性があり、特有の食感を持つこんにゃくは、ゆっくりと食べるのに好都合だ。低カロリーなのに食べ応えがあって満足感を得ることができ、肥満防止に最適な食べ物といえる。
近年のこんにゃくの多くは、流通等の事情により、コンニャクイモを粉状にしてからつくられている。一方、粉状にせず、生のコンニャクイモからつくる「生芋こんにゃく」もあり、こちらはセラミドを多く含む。
「生芋こんにゃくは、肌の細胞間を埋める主成分で皮膚の保湿&バリア機能を持つ『セラミド』を多く含みます。しかも、このセラミドは、体内で『こんにゃくスフィンゴイド』という物質に変化し、真皮のコラーゲン量を増やすことがわかっています」