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“ハゲを促進する”シャンプーの見分け方





「大手メーカーがバンバンCMを打っていて、なおかつ価格が安いシャンプーは絶対に使いません。それだけ宣伝費をかけていて、詰め替え400mlが500円以下なんて商品は、材料価格的にあり得ない」と言うのは、薬剤マニアの美容師、河野正樹さん(仮名)。

 安いシャンプーには、それだけ粗悪な洗浄薬品が使われている……と河野氏は解説する。

「粗悪な洗浄薬品の代表格が『ラウレス/ラウリル硫酸Na』などのAES系界面活性剤。これは石油製品をつくったときの産業廃棄物のようなもので、原価はゴミクラス。洗浄力はママレモン級に強く、髪がバサバサになります」

 とはいえ、男にとって「髪がバサバサ」はさほど大きな問題でもないような……。むしろスッキリ洗い上がって爽快なのでは。

「とんでもない(怒)。AES系が頭皮に干渉すると、頭皮のタンパク質が煮られたような感じになって、毛穴がつぶれるんです。また、卵白の固まったようなものが出てきてフケの原因に。ハゲというのは根本的には遺伝の問題ですが、AES系のシャンプーを使っていたら、自分でハゲを促進しているようなもんですよ!」

 最近人気のノンシリコンシャンプーも、シリコンの代わりに別のコーティング剤が入っているだけで、ベースの洗浄成分はAES系……というものが多いとか。ノンシリコンだからいい、というわけではまったくないのだ。

「ドラッグストアに売られている安いシャンプーはもちろん、高級シャンプーとして売られているものにもAES系は入っているのでタチが悪い。“サロン系シャンプー”という名称にも惑わされないように。目利きにはホンモノを、素人にはニセモノを売りつける悪徳骨董商のようなもので、ドラッグストアで売られているものと、実際にサロンで売られているものとではカンペキにラインが分かれている場合があります」

 河野氏いわく「シャンプーの適正価格は300mlで2000円くらい」とか。高ぇ!と思ったアナタ。頭髪を守るにはある程度の投資も必要。効きもしないハゲ用サプリを買うより、よっぽど有意義だ。週刊SPA!6/11発売号ではほかにも「プロが告発! 買ったら損する情弱商品リスト40」を特集している。プロが自分では買わないものとは何か? ぜひチェックしてほしい。






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