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地下鉄・バス24時間化検討も 終電乗ったことない人は55.5%



東京都での地下鉄、都営バスの24時間化が検討されています。この24時間化には、飲みで終電を逃した後に、「ぼくはこの後乗りますからお先にどうぞ」と都心近くに住むリッチな人々を先にタクシーに乗らせて、自分だけ朝まで漫画喫茶でウトウトしながら始発を待つあの空しさから解放されるというメリットがあります。

しかし、今までは職場でも0時近くなると「そろそろ終電でして……」、「家が遠いので連日タクシーは……」などと言えばとりあえず逃げられたのが、それが難しくなるというデメリットがあります。飲み会の席でも同じです。明日早いのに先に抜けると言えない気の弱い人にとっては「そろそろ終電でして……」は魔法の呪文のようなものでしたが……。

また、女子が初デートで22時くらいに「明日早いから今日のところはそろそろ帰るね」と言って帰るのは、終電の2時間前にスルリと帰ってしまうことで男子に「レア感」、「きちんと感」を見せつけられ、「この子のこともっと知りたい!」と思わせる効果がありましたが、終電がなくなってしまったら「22時に帰る? こいつ空気読めないな」などと思われるだけの危険性大です。

都市部に住む人にとっての希望として存在してきた終電ですが、皆が駆け込むため超満員であることが多く、乗るだけで一苦労。酔っぱらって嘔吐する人、他人によりかかって眠りこける人など、さまざまな乗客がおり、できるだけ乗りたくないというのが正直なところ。

そんな終電に、人々が普段どれだけお世話になっているのかを調査すべく、「どれくらいの頻度で「終電」に乗りますか?」という調査を行ったところ、以下の回答結果が得られました。

・年に数回程度:36.9%
・月に1回程度:3.6%
・月に2〜3回程度:2.1%
・週に1回程度:0.9%
・週に2〜3回程度:0.6%
・ほぼ毎日:0.5%
・終電に乗ったことはない:55.5%

(リサーチパネル調べ、回答者数15万572人)

なんと終電にすら乗ったことがない人が半分以上。次いで多かったのは、「年に数回程度」。終電の需要はそれほどでもない? と思わせられる結果です。

都道府県組の内訳を見ると、首都圏や大阪など都市部以外では、宮崎県84.7%、沖縄県84.3%、鳥取県83.9%など、「終電に乗ったことはない」の割合が圧倒的でした。「都会ではないので、基本的に車の生活」、「今は家の近くで飲む事が多いのでない」など、都市部以外は車や徒歩のライフスタイルの人が多いと推測できます。

一方、首都圏や大阪など都市部以外では「年に数回程度」の数値が平均よりも2〜3ポイントほど多いという結果に。

首都圏の電車では週に2〜3回終電で疲れ切っている人が多いように見受けられますが、「週に2〜3回程度」は東京都1%、神奈川県0.8%、千葉県0.7%、埼玉県0.7%。100人にひとり程度の割合にとどまりました。

ちなみに今回「ほぼ毎日」と回答した人は0.5%。200人にひとりの割合でした。コメント欄を見ると、「8:00〜24:00勤務なので」(44歳・男性)など、仕事柄仕方ないという意見が多くあがっていました。

また「始発という選択肢がない!」とお怒りの人も……。高額な料金がかかる深夜タクシーにそうそう乗るわけにはいかないし、かといって多忙期には0時前に仕事が終わるわけがない。アンケートの数値にあらわれませんでしたが、職場で仕事をしながら始発を待つ……そんなふうに身を削って仕事に邁進する人々も一定数存在するようです。






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