◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

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2010/06/22
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というのも、ドレス自体よりもお直しの方が高く付いちゃったからだ。

ドレスの事なんて何も知らない旦那の耳に入ったとしたら、お直し代の値段を聞いた途端にひっくり返るだろう。

ドレスを買う時も値段の事で一苦労だったのに、お直しがドレス以上に掛かるだなんて、とてもとても。しょんぼり

このドレスのお直しは、私がネットで見付けたウェディング・ドレス専門のブティックで、レビューを見て評判が良かったお店。

早速電話をすると、感じの良い女性が対応してくれて、プロムドレスのお直しも受け付けていると言うので、直ぐに予約を入れた。

当日Jenと一緒に、NicoleとTiffanyも連れて行ったんだけど、
待合室に通されると、お店の外見とはガラッと違って、
中はエリザベス宮殿みたいな重厚な雰囲気で、
待合室では、部屋の大きさには不釣合いに大きい、豪華なシャンデリアが、キラキラと光り輝いていた。

待合室ではオペラの曲が静かに流れていて、妙に緊張感が漂う。

直ぐに助手の女性が笑顔でやって来て、

「何かお飲み物でも召し上がりますか?
冷たくて美味しいアイス・ティーなどは如何ですか?
今入れたばかりなんですよ。」
と、ロシア語訛りの英語で話し始めた。
因みに最近この辺りは、インドと共にロシアからの移民も多い。

JenとNicoleは、中の雰囲気に圧倒されたのか、飲み物にもお金が掛かると思ったのかは分からないが、遠慮をして、

「いいえ、結構です。。」
などと言っているが、

私は雰囲気で、かなりの高額を請求されると悟ったから、
どうせ高い金を払わせられるんだから、飲まなきゃ損!
見たいな気持ちになってて、

「それじゃ、頂きます。
砂糖はもう入ってますか?出来れば入っていない方が良いんだけど。。。」

というと、「大丈夫、入っていないですよ。」と言って、
異常に細くて背の高い、素敵なデザインのグラスに入ったアイス・ティーを持って来た。 
するとTiffanyが、

「私はアイス・ティーは好きじゃないから、アップル・ジュースが良いな。」

「OK!今すぐ持って来るわね!」

唖然とする私とJenとNicole....


出されたアップル・ジュースを頬張りながら、今度は部屋の隅のテーブルの上の、3つのお皿に盛られたお菓子を指差して、

「あのお菓子は、一人何個ずつまでなら食べてもOKなの?」

おいおいTiffany・・・
勘弁してよ、もう~~~~。|_-。)

助手の女性は笑いながら、
「幾らでも、食べたいだけどうぞ! フフフ!」

そう言って、脇で赤面している私に向かってウィンクした。

JenとNicoleにも、
「テーブルの上にあるお菓子は、好きなだけどうぞ。」と言って、助手の女性は、Tiffanyの頭を軽く撫でてから奥へ入って行った。

彼女が部屋から出るなり、JenはTiffanyに向かって、

「もう! 何なの一体! 恥ずかしいわ!」
Nicoleも脇で、同感と言う風にして呆れ顔で居た。

「それにしてもマミー、ここ結構高いんじゃないの? 大丈夫?」
2人共心配そうにして、私の顔を覗き込む。

「大丈夫よ。。。」
私は精一杯余裕の表情を見せながら、アイス・ティーを飲み干した。

そんな私達の不安をよそに、一人お菓子の品定めに忙しいTiffany。(ノ_-;)


そうこうする内にデザイナーのデボラが、私の前のクライアントだった、年配でとっても品の良さそうな女性を笑顔で送り出してから、ニコニコしながら寄って来た。

「ごめんなさいね、お待たせしちゃって!この時期は物凄く忙しいんですよ。」

彼女も年配だが、とてもプロフェッショナルな印象を与える女性だった。

「それでは、別の部屋に移動しましょう。」

そう言われて通されたのは、

待合室のよりも、更に大きいシャンデリアが垂れ下がり、
部屋の真ん中に、人一人分が立てる位の、小さい円形のお立ち台がある、360度鏡張りの、目も眩む様な部屋だった。
シャンデリアの放つ光が鏡に反射して

子供達がちょっと興奮気味に 「ワーォ!綺麗~~~!」

私も思わず、「おおおぉぉぉーーー! スッゲェ~!」



しかし私の場合は、感動の意味合いが違う。

部屋に入った途端、私の大好きなブルース・リーの映画、“燃えよドラゴン”の、
大ボス、ハンとの最後の戦いのシーンに出て来る、あの有名な“鏡張りの部屋”に入ったような気分になってしまったからだ。
63684748_d84d160fc7_o.jpg

ブルース・リーが、血のにじむ胸を曝け出して、じりじりとハンを追い詰める、手に汗握るあの場面!bruce-lee-enter-the-dragon.jpg


まさか、、、ブルース・リーが、
この部屋の鏡の間から出て来ちゃったりしてーーーっ!ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪


とまぁ、大いに胸が躍っちゃった私。


しかしさぁ、、、
エレガントなウェディング・ドレスの試着室で、こんなクダラナイ事を想像しているのって、多分私だけなんだろうなぁ。。。(-。-)y-~~~~.。o○
お暇な方は 動画でどうぞ。。。 (例のシーンは、2分46秒辺りからどす。)


Jenがドレスに着替えて、お立ち台の上に上がると、一同ため息。。。

Jenの顔とドレスのスパンコールが鏡と反射して、もう目の前がだらけ。

「何て素敵なの! この姿をお父さんが見たら、さぞかし感激するでしょうね! 私はこの道30年以上やっているけど、こんなに素敵なドレスは珍しいわ。」

どうやらデボラは、お口の方もプロフェッショナルなようだ。

彼女は私達と話をしながら、助手の女性とテキパキとこなして行く。
流石プロだなぁ。。。今までのお直しの人とは全然違うわ。。。

それでは見積もりの計算をするので、ちょっとお待ち下さい。
そう言って助手の女性と部屋から出て行った。


3分程で、1枚の紙を持ってニコニコしながら戻って来た。


「それでは、裾上げと胸の部分の詰めは、スパンコールの模様が入っているので、普通よりお高めです。それで、この位掛かります。」

うっ!」


「それから、背中の部分のお直しですが、デザインをし直しますので、この位掛かります。」

ゥ、、ウガッ!」


「と言うことで、トータルでこの位になります。
前金は$250で、残りはドレスが完成してからという事で、如何でしょうか?」

デボラがペンで指している金額を見て、(_△_;ガァーーーン!!




私の顔色を見て、Jenが心配そうに私を見つめ、デボラに気が付かれない様に、首を横に振りながら

「No!No!」と言うサインを送っている。


ここでちょっと話が外れるんだけど、

Jenは高校生活の4年間、フレッシュマンから4年連続でプロムに出る事になる。

過去の3年間は、近所の裁縫が得意な年配の女性にお直しをして貰っていた。
確かに物凄いリーズナブルなお値段だったんだけど、やっぱり素人仕事で、“安かろう、悪かろう”だった。
雑な仕事をされて、折角のドレスが台無しになった事がある。

特に去年のドレスは、ちゃんとヒールを履いて試着をして寸法を図ったにも拘らず、ドレスの裾を物凄く短くカットされちゃって、仕方なく平べったいサンダルを履く羽目になってしまった。
背中がぐっと開いた素敵なデザインのドレスも、お直し後にデザインが変わってしまったとか。。。。
とにかく例を挙げたら限が無い。

特に今回のドレスは、スパンコールが散りばめてるので、お直しは難しいと予想していた。
だからこそ、ちゃんとしたプロの方にお願いしようと思った。

それにこのドレスは、Jenが一目惚れしたドレスだし、
彼女にとって、一生に一度の思い出に残るプロム。。。

この特別なドレスのお直しを、下手な所にお願いして台無しにしたくなかった。ε= (´∞` ) ハァー


ここは私が、清水の舞台から飛び降りるつもりで一肌脱ぐしかない!と、腹を括った。


旦那には、お直しに掛かる全額の値段は内緒にして、前金分$250を“お直し代”として払って貰い、
残金は、私が以前から非常時用の為にと、少しづつ貯めていた自分のへそくりから補充する事に。。。

「デボラ、それじゃ貴方にお願いするわ。」

「ファンタスティック! 
それでは前金は今ここで、後はドレスが完成してからと言う事で。。。
こんなに素敵なドレスのお直しをするのは光栄だわ!」

とことんまで、プロフェッショナルである。。。。( -.-) =з

デボラはJenに、向かって、
「それでは、もっと正確な寸法を測りたいので、もうちょっと時間が掛かるけど、我慢してね。」

再び助手の女性と作業に掛かりながら、つまらなそうにしているTiffanyに、

「もうお菓子は要らないの? マミーが良いというのなら、もっと食べていいのよ。何か飲みたい?」

するとTiffany,

「私本当は、お店の入り口の所にあった、ガラスの器に入った、宝石みたいな飴が気になってるの。」

デボラは作業をする手をちょっと止めてから、

「ああ、あれの事ね! 流石お目が高いわね~! ちょっと待ってて。」

と言って部屋から出て行き、砂糖でコーティングされた、カラフルな飴の入ったガラスの器を持って来た。

大きな銀のスプーンで丁寧に飴を一つずつお皿に移し、Tiffanyに手渡しながら、

デボラ:「これは私の大好物なお菓子なのよ。 あんな目立たない所にあったのに、よく気が付いたわね!ヾ(  ̄▽)ゞオホホホホホー」

Tiff:「Thank you~。私お店に入った瞬間、直ぐに目を付けたのよ。何だろうこれ?ってね。」

飴を5つもお皿に盛ってもらって、満点の笑み。


Tiff:「ついでになんだけど、お兄ちゃん(Michael)にも貰って行って良い?」

(_□_;)!! ⌒o(-_- )ヤレヤレ( -_-)o( ̄口 ̄;)!!ガーンドッコイショ


デボラ:「あらっ! うふふふ。。。お兄さん想いなのね。
ちょっと待ってて、今お菓子を入れる袋を用意するわ。」


全てが終わってブティックを出る頃には、両手に抱え切れない位のお菓子を貰って大満足気なTiffany.

「マミー、デボラは良い人だね。又来ようね!」


“おいっ!ここは最初で最後なの!”

その後3回程デボラのブティックへ出向いて、細かい修正をして無事終了となったのでした。


案の定その夜旦那に、お直しに$250掛かったと説明すると、


Two Hundred Fifty Dollars!?


と、狼もまっ青な位の雄叫びを上げていた。(^▽^;)

本当の金額を知ったら、多分気絶だな。(* ̄m ̄)


ドレスの写真は、楽天へのアルバムへアップするのが面倒なので、既にアップしてある このリンクからどうぞ。


そうそう、Nicoleの Spring Danceの写真 も良かったらどうぞ。







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Last updated  2010/06/22 10:59:23 AM


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ゆもか(*^_^*) @ Re:◆今までと違った夏休み!◆(08/27) お久しぶりです また、日記読みによらせ…
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たいくん0603 @ Re:◆今までと違った夏休み!◆(08/27) お久しぶりです♪ ご無沙汰している間に…
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