2014年10月21日
電気代の圧倒的な節約法
毎月の出費である電気代。使わないわけにも行かないし、節約の方法もないだろうとあきらめている方! 今回は、ファイナンシャル・プランナーの村松祐子さんに電気代の大幅節約術を教えていただくので必読だ!!
○夜間割引を軽視するな!
電気代を節約する方法としてよく知られるのは夜間割引。昼間に電気を使わなければ、大幅に電気代を節約することができます。
夜間割引は、正式には「時間帯別電灯契約」を活用したものです。ほぼ全ての電力会社で用意しており、基本的に夜10時頃から朝8時頃迄の電気料金を7割以上も割引します。一方、日中時間の電気料金は、2〜3割程度割高に設定されています。食器洗浄機や衣類乾燥機など電気を使うものを深夜にタイマーセットなどして使用するだけで、一気に電気代の節約になるというわけです。
通常は、「従量電灯」というタイプの契約が一般的で、これは24時間一律で、時間帯や曜日にも関係なく電気料金が使用量に応じて課金されていきます。電力会社によっては、季節ごとや、土日の日中も追加で割引くといったプランも用意しています。北海道電力では「ドリーム8」、東北電力では「やりくりナイト」、東京電力では「ナイト8・10」など各社夜間割引のメニューを取り揃えています。ちなみに、ナイト8の夜間電気代は12.16円/1kw、昼間は31.75円/1kwとなっています。
節約法は、夜間割引だけではありません。ライフプランで選べるメニュー、電気給湯器を利用している方向けのメニュー、店や事務所で電気を一般家庭より多く使う方向けなどに分け、それぞれ電気の使い方によりプランは細分化されています。我が家の実際の使用量をもとに各料金メニューに変更した場合の損得を試算することもできます。「電気ご使用量のお知らせ」をもとに電気シミュレーションをした結果、今の契約よりも電気代が安くなり、使い方に合った最適なプランが見つかることもあります。一度試算してみてもよいでしょう。
電気代の節約に直結するかどうかは賛否分かれるところかと思われますが、太陽光発電の設置も、光熱費を大幅にダウンすることができます。年間で約45%光熱費を削減することができます。太陽光発電は環境に配慮しながらも、光熱費を節約する優れもの。太陽光発電により作られた電気をフルに使うために、オール電化と組み合わせると、更に電気代がお得になります。
夜間は発電できないため、電力会社から電気を買うことになりますが、オール電化にすると、各電力会社のお得な電気料金のメニューやオール電化割引を活用できます。例えば、夜23時から朝7時までは、1キロワット約6円など電気代が安く利用できる特典があります。昼間、太陽光発電で発電した電気は、家庭の電気として使うことができ、その分の電気代はタダ。しかも、余った電気は電力会社に売ることができます。買電単価は契約や使用量により異なりますが、1kwhあたり25円〜30円前後。それに対して、2014年度の売電価格は1kWあたり37円です。
ただ、設置するには当然費用がかかります。その初期費用を回収するには、発電による電気代削減と、余剰電気の販売収入により、10年程度の時間がかかります。回収年数を短縮する方法は3つ。
1.年間の削減光熱費を多くする 2.設置時の業者選び 3.システム機器の耐久性
これらを吟味することで、回収年数は短縮できることでしょう。