2014年10月28日
子どもの死亡事故まねく「ドラム式洗濯機」の注意点
かくれんぼが大好きなお子さんも多いもの。部屋の思わぬ場所に隠れて、大人がなかなか見つけ出せずに「そんな場所に隠れていたの!?」と驚くことも多いのではないでしょうか。
部屋の中なら、車も来ないし変質者もいないしで、安心! なんて思ってしまうと危険です。なぜなら、家庭によくある家電に子どもが隠れ、死亡事故につながっているケースがあるのです。
その家電とは“ドラム式洗濯機”。ご自宅にある方は、ご注意ください。
■海外で、ドラム式洗濯機に入って死亡する事故が発生中!
消費者庁が配信している『子ども安全メール from 消費者庁』では、次のように注意を呼び掛けています。
<洗濯機に子どもが入り死亡する事故が海外で発生しています。「ドラム式洗濯機によじ登って洗濯槽に入り、蓋が閉じて、出られなくなり死亡」というものです。過去には、「洗濯槽の中に入り込んだ際、弟が操作ボタンに触れて洗濯機が動き出し、打撲により死亡」、「洗濯槽に落ちて溺死」などの事故も。>
ドラム式洗濯機は、洗濯物の取りだすドアが前面についているため、背の低い子どもでも簡単に手が届いてしまいます。ドアをあけて、さっと入って、自分でドアを閉める……かっこうの“隠れ場所”になりますよね。
洗濯機のドアを閉めると、外から中が見えにくくなります。子どもが洗濯機の中に長時間閉じ込められてしまったり、兄弟や親が、子どもが中に入っていることに気付かないままスタートボタンを押してしまったりという危険性があるのです。
■洗濯機のドアは常に閉め、小さな子どもには操作させない
洗濯機のドアを開けたままにしていると、子どもが「ここに隠れちゃおうかな」という気持ちがわきやすくなります。悲しい事故を防ぐために、ドアは常に閉めておくようにしましょう。
また、保護者の方が小さな子どもに操作をさせると、保護者の方がいないときにも操作をしてしまう可能性があります。物事の判断がつく年齢になるまでは、ボタンを押させないようにしたいですね。
また、洗濯機にチャイルドロックなどの機能があれば、万が一にそなえてロックをかけておくと安心でしょう。
以上、ドラム式洗濯機の中に子どもが入り、死亡事故につながる危険性についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
小さな子どもは、意外な場所に隠れたり突然洗濯機のスイッチを押したりなどと、大人が予想しない行動に出るものです。悲しい事故が起きることのないように、保護者の方が十分注意してあげてくださいね。