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脳のある部分を鍛えれば幸せになる!? 簡単脳トレ法お教えします

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生理学研究所と愛知医科大学の共同研究所グループは、私たちが幸せを感じるときに活動する脳部位を発見した。その脳部位は幸福度の高い人ほど体積が大きく、そして、トレーニングによって幸せを感じやすい「幸福脳」を作ることができるという。がその方法とは?

□幸せの好循環 2種類の「幸せ」とは
幸せになりたかったら、どのようなときに脳が幸せを感じるのかを知っておくことが大切だろう。

脳科学的に「幸せ」は2種類あるとされている。一つは、何か好きなものを手に入れたときなどに一時的に感じる「幸せな気持ち(幸せ感情)」。そしてもう一つは、自分は恵まれた家庭に生まれて幸せだと感じるような、比較的長期にわたり安定して感じる「幸福度」である。

この二つの「幸せ」は相互に関連していることが分かっている。つまり、幸福度が高い人ほど、日常生活の中で幸せ感情を得られやすく、日常生活において幸せ感情を多く経験すればするほどに、幸福度は上がっていくのである。

これは、幸せな人はより幸せになるという好循環があることにほかならない。幸せになるには幸せを見出し、幸せを素直に受け取る(感じる)ことが大切ということだろう。

□幸せを感じる脳部位の発見
共同研究グループはMRI(磁気共鳴画像装置)を用いて、幸せを感じる脳部位を調べる実験を行った。

実験参加者には、好きな人に告白してOKをもらったなどのポジティブな出来事と、逆に、フラれたなどのネガティブな出来事を思い浮かべてもらい、それぞれを思い浮かべたときの脳活動を記録した。

その結果、ポジティブな出来事を思い浮かべているときは脳の「吻側前部帯状回(ふんそくぜんぶたいじょうかい)」という部位が活動することを発見した。

また、幸福度が高い人ほど、この部位の体積が大きかったという。これは、吻側前部帯状回の大きさと活動の強さが脳の幸福の源であり、幸福度が高い人ほど、ポジティブな出来事に直面したときに幸せを感じやすいということだ。

□幸せ脳はトレーニングで作れる!?
幸せを感じやすい「幸福脳」は、脳をトレーニングすることで作り出すことができるかもしれない。最近の研究では、脳は筋肉と同じように、鍛えれば鍛えるほど特定の脳部位の体積が大きくなることが分かっているのだ。

楽しい過去の記憶を思い出すことや、明るい未来を想像するといったトレーニングにより、脳の幸福を感じる部位の体積が大きくなる。その結果、幸福度が高くなることもあり得ると研究者らは述べている。「幸せ」になるには、ポジティブ思考によって「幸福脳」を自ら作り出す努力も役に立つということである。

同じ出来事を経験しても人によって幸せの感じ方が違ってくるのは、脳の大きさとその活動が関係していたのである。そして、幸福を感じる脳部位もトレーニングによって鍛えることができる可能性がある。「幸せ」は、他人に決められるものではなく自分自身が決めるのだ。自分が世界の見方を変えれば、より幸福になれるということかもしれない。






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