2013年07月13日
大雨の後に海水浴に行ってはいけない。なぜなら…
これはアメリカの話だが、日本でも起こっていると思えてならない。
アメリカの海水浴場では、水質汚染のせいで遊泳禁止になったり注意報が出されることがよくある。そのほとんどが、海水中のバクテリアの量が危険なほど多かったためだ。このことは米天然資源保護協議会の年次報告書で報じられている。
「汚染の一番大きな原因は、豪雨による水流だろう」と、同協議会の水部門のエキスパートは言う。大雨が降ると、排水溝から溢れた汚水が川に直接流れ込む。すると、本来なら処理場で処理されるはずの水が、未処理のまま川を下って海に流れ込むことになる。地表にある動物の糞や虫の死骸や人が出したゴミや汚物が、雨に流されて海に入る様を想像してみてほしい。バクテリアが繁殖して当然だ。
「でも、ちゃんと水質検査してるんだから、注意報が出ている時に泳がなけりゃ大丈夫でしょ」、と思うかもしれないが、そうでもないらしいのだ。前出の協議会のエキスパートはこう言う。「ビーチの管理者は、検査値が危険なレベルになっていてもすぐに注意報を出さないことがある。彼らは注意報を出すよりも再検査をしたがるのだ」
日本でもアメリカでも、雨が降れば排水溝が溢れるのは同じ。そして、管理者という人種が再検査をしたがるのも同じ。それなら、大雨の後に海水浴に行かない方がいいに決まっている、と言えるのではないか。