2017年12月08日
怖すぎる…1時間テレビを座って見るごとに22分寿命が縮んでいた
長時間座りっぱなしの生活は健康に悪影響を与える。近年、そんな研究結果が次々と報告されている。毎日オフィスで座り仕事をしている人は注意したほうがいいかもしれない。
□「座り過ぎ」座っているのになぜあんなに疲れるの?
勉強、仕事、長時間のフライトなどで長時間じっと座っているのはどうしてあんなに「疲れる」のだろうか。座っているのだから体は休息しているはずなのに、座っている時間が長ければ長いほど「疲労感」が蓄積していくのは矛盾した話のようにも聞こえるだろう。
座りっぱなしだと、血液の流れが滞り、肩が凝ったり足がむくんだりもするので、生体機能が十分に発揮できない状態ということもできるだろう。また、同じ体勢でいることは、精神的にも苦痛である。
このように考えると、やはり、長時間座っていることは、私たちの心や体にとって大きな負担となっているのだろう。そして、毎日長時間座って生活をする人はその負担が積み重なり、常に病気と隣合わせの状態となっていることは十分に考えられる。
□1時間テレビを座って見るごとに22分寿命が縮む
長時間座ったままの姿勢が健康に悪影響を与えるという研究報告は次々に発表されている。
オフの時間にテレビを見るために座っている時間が1日2時間未満の人と4時間以上の人を比べたとき、4時間以上の成人は総死亡リスクが1.46倍、心血管疾患死亡リスクは1.80倍高くなる。
また、テレビ視聴のために1時間座り続けるごとに、平均余命が推定で22分間短くなり、立ち続けたり、たくさん歩いたりする仕事に就いている女性は、座ったままの仕事が中心である女性に比べて、総死亡リスクが32%低くなり、がん死亡リスクも40%も低くなることなどが指摘されている。
□週末の運動だけでは悪影響を消せない
普段は座りっぱなしの生活をしていても、週末など仕事以外の日には体を動かしているという人を「アクティブカウボーイ」と呼ぶ。普段は座り続けることが多くても積極的に運動する人を牛にまたがりながらも、激しい運動をしているカウボーイの様子に例えた言葉だ。
しかし、重要なのは、アクティブカウボーイがいくら週末に体を動かしていたとしても、普段、座り過ぎの生活をしていれば、座り過ぎによる健康への悪影響のリスクはあまり減らないという点だ。つまり、運動による健康効果よりも座り過ぎの悪影響のほうが大きいということである。
□貧乏ゆすりでもいい!座っている間に体を動かそう!
座り過ぎに対する健康への影響についての研究結果を統合して考えると、座り過ぎは統計学的に全ての死亡リスク、心血管疾患、がん、糖尿病リスクと関連性がある。そして、特に、適度な運動を行っていない人に、より強い影響が認められるようである。
健康的に長生きするには日常生活での活動やスポーツなどで運動量を増やすだけでなく、どのようにして座りっぱなしの生活を改めていくかが重要なカギとなるだろう。それは「貧乏ゆすり」だ。
何と貧乏ゆすりをする人だと、長時間座りっぱなしでも死亡率に差がでないのだとか。ちょっと周囲からけげんな顔をされるかもしれないが、寿命には変えられない?のではないだろうか。