シュネルと庄内藩『本間光美＆本間耕曹』No.2,若松コロニーとシュネル,幕末,戊辰戦争,WAKAMATSU COLONY＆Jhon Henry Schnell_資料編

カテゴリ：幕末WITH_LOVE

若松コロニーとシュネル,シュネルと庄内藩『本間光美＆本間耕曹』,死の商人と伝わるシュネルの素顔,幕末,戊辰戦争,WAKAMATSU COLONY＆Jhon Henry Schnell_資料編：シュネルと『本間光美、本間耕曹』の結びつき考察コーナーの部_No.2

若松コロニーとシュネル【資料編（本間光美、本間耕曹）の部】

■本間光美と本間耕曹の関係＝従兄弟、■両者共に若松コロニーのJhon Henry Schnellに関与
＿この表は、本文「若松コロニーとシュネル＿No.2 」の補足解説頁です。

シュネルと、本間耕曹

本間耕曹：シュネルから、銃買い入れ

■本間耕曹は、箱館の商人柳田藤吉の仲介を経て、シュネルから銃器弾薬を買い入れています。
前述のとおり、戊辰突入の頃、会津藩も庄内藩も蝦夷に分領地を持っていたわけですが、
幕府が政権を手放し、蝦夷に派遣されていた庄内藩の者が、藩へ引き上げることになる際、
このタイミングで、本間耕曹は購入しています。
■シュネルと本間耕曹の出会いは、どこで生じたのか不明ながら、結束の固さは並でない。
行動経緯からすると、シュネルと本間耕曹の接点は、もっと前の時点、江戸である可能性も
否定はできません。本間耕曹は、江戸で、高島流砲術からスタートして、次はフランス士官の
最新砲術の指導も受けています。
■また、蝦夷から引き上げる際の船は、シュネルの船。（下記ご参照）
本間耕曹の人物と行動

■本間耕曹（天保13(1842)～明治42(1909)）：享年67歳、■本間光和の二男。
晩年は東京に住んで、息子の光則と共に『浮世絵』を海外に広めた人物として知られる。
その為、静かな文化人としての印象が定着してしまっているが、戊辰の際には、
幕軍側として闘った熱血漢。その経緯は下記のとおり。
本間耕曹は、砲術に秀でる人物である。
■江戸に出て、高島秋帆に弟子入り。
■元治元（1864）年に、庄内藩から士分に取り立てられる。100石取。江戸取締就任。
（上記のとおり、元の身分は商人の家。ところが砲術実力で認められ士分になる。）
■慶応３年12月、江戸薩屋敷の焼き討事件といえば、導火線の藩＝「庄内藩」。
■この時、幕府フランス人顧問団の「砲兵大尉」について指導を受けた。
フランス士官の名は残念ながら某と書かれた資料しかないが、ブリュネの可能性大。
（江戸薩屋敷の焼き討ち事件：リンク先から、さらにリンクを辿るとブリュネについても解ります。
つまり、高島流に留まらず、西洋兵式を学んだ人物となる。
■その為、慶応4年（1868）には砲術方として藩の軍艦・奇勝丸に乗り組んだ。
■慶応4年5月、鳥羽伏見の幕軍惨敗後、蝦夷駐留中の庄内藩兵700人余人は、藩へ引き上げる。
その際、使った船は、シュネルの船、蒸気船ロバ号。 この船で酒田港へ、そして帰藩。

■この時、 上記、柳田藤吉の仲介でスネルから銃器弾薬の買い入れ契約 提携。
同年慶応4年7月、銃器弾薬は、酒田港到着。買い入れ人名義は本間家。総額３万4533両。
この代金は、同年慶応4年8月2日にシュネルの代人文蔵と清次郎に渡している。
彼ら（彼らとは代人文蔵と清次郎のこと）の船宿は酒田の秋田町（秋田県でなくて）
にあった永田茶右エ（衛）門である。・・・事実、永田家というのがある。
■ここで解ること＝シュネルのポイント
- 酒田港近隣では、秋田町の永田茶右エ（衛）門がシュネル関与人の一人。
- 文蔵、清次郎という二人の人物もシュネルの配下。高額資金授受であることから、
  かなり契りが堅い状態にある人物であることも明確。

庄内の『本間家』：シュネルと『本間光美、本間耕曹』の結びつき考察略表

【6代目＝本間光美と、彼の従兄弟＝本間耕曹の2名にスポットしたPOINT表】

3_光丘＝本間四郎三郎：享保17年12月25日（1733/2/9）～享和元年6月1日
幼名もしくは当初：久四郎。諱：光丘。父は庄五郎≒光寿となる。

▼真下３代目の補足

【解説1】
4代目_光道に子がなかったのか、遅かったのか、
実子でなく、3代目の弟の孫が5代目になる。
ここで、継承ラインが複雑化。【解説2】へ。
▼

★
1代目
～
5代目

1代目_原光
［1674-1740

2_光寿
（原光の長男
1692-1754
光源・馬之助
・正五郎≒庄五郎

3_光丘
（▲＝本間四郎三郎
1732～1801
光寿の子

4_光道（本間光道）
（光丘の長子
1757-1826

5_光暉（外衛）
享和3年4月6日(1803）
～明治2年8月21日(1869)
（4代目光道の養子として入る

親戚

原光の男子は、2代目光寿の他にも、
宗久（=改名前は久作）がいる。
宗久は光寿の弟。

▲（上）の光丘の
弟が光治

本間弥十郎(＝光敬)＝
（←左の光治の子）
この人物が右斜上の
5代目光暉（外衛）の
父親

▲上：光暉（外衛）
の解説▼
◇←左の本間弥十郎
(光敬)の次男。

▲1代目～5代目と親戚、▼6代目～8代目と親戚

6代目
～
とりあえず
8代目
迄抜粋

6_ 光美：天保7(1836)～大正2(1913)
（5代目_光暉（外衛）の二男
文久3(1863)年に6代目就任。
明治8年に40歳で隠居。家督は長子の
光輝に譲る。

7_光輝
（光美の長子

8_光弥

親戚

本間
耕曹に
POINT

【解説2】：

本間耕曹は、本間光和の二男。兄は光貞（光和の長男）という。
明治８年には兄、光貞（山手の本間）が本家を継ぐべきだと、上記二人兄弟は、相続争いを起こしたが、
翌９年10月、三條太政大臣などの仲介により和解した。光和は宗家という。
原因は、宗家と本家と分家となにやら複雑ながら、5代目から、継承ラインが複雑化したところに
由来するようだが、本表は、「 本間耕曹 」と「 本間光美 」にPOINTしてる為、その点は深入りしません。
（【解説1】ご参照：現在の小型表内最上段右上）：
光和は宗家というが、この人物の詳しい情報が得られぬ為、とりあえず、「 本間耕曹 」と「 本間光美 」
は従兄弟。

従兄弟
年齢
関係

本間耕曹 （天保13(1842)～明治42(1909)）：享年67歳
本間光美 （天保7(1836)～大正2(1913)）＝６代目。享年78歳。

本間
光美

本間光美（天保7(1836)～大正2(1913)）＝６代目。享年78歳。

■酒田本間家５代光暉の二男。庄内の本間家といえば歴代の資産家。名家。
■江戸時代：庄内藩に多額献金。地域の活性と、災害時の寄付など庶民救済分野でも活躍している。
■明治時期：戊辰戦争終了直後は、新政府への大型献金も受け入れる。
但し、戊辰戦争終了直後は、新政府の誘いを得るが、仕えることなく、謙虚に断っている。