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カテゴリ：新撰組

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会津藩「鈴木丹下」と、えっ？新撰組「芹沢鴨」！！＿No.3

幕末のジキルとハイド

【Sec.2_悪者編_その1】：新撰組の暴君「芹沢鴨」の訳！！

壬生狼、芹沢鴨の以外なキャラ

善人会津藩士[鈴木丹下]の日記に見る芹沢鴨への人道的嫌悪感はNo.1へ

初めから読む前頁から読む（前頁2編は「清い！善人」編）

＜現在頁からは「悪者編」：悪者とて、一人の人間に潜むジキルとハイドがテーマ＞

幕末ファンなれば、「芹沢鴨」をご存知でない方はまず、居らっしゃらない事と思いますが、
まあ一応ちょろっと書きます。

◆悪魔！芹沢鴨のキャラ：偶像について：以外な実態

一般的に、後世に名を残すには二択。余程偉大か、天下の大悪党かの何れか。
「芹沢鴨」とは、典型的な後者。とにかく酷い男として定着。初期段階で、新撰組の幹部だが、
抹殺された。そこで天辺に立つは、お馴染みの近藤勇。
（◆ 近藤絡みは、あっちこっち散在にて「人物名検索」から選んで下さい。、◆ 近藤の本はこちら）

結局、芹沢鴨は、隊内で抹殺されたわけだが、大層な悪者だった為、誰も同情しない。寧ろ癌の根絶。
実際、ろくでもない野蛮の功績ばっかり、次から次と。新撰組とそれを司る会津藩の面汚し。

となれば、その人物像とは？漠然と想像する姿は、・・・
▼
恐らく誰しも、ワイルドで見るからに怖い狼タイプ。色が浅黒くて、鋭い目つきで、大柄で長身で・・・ 。
物語に描くなれば、キャラは、そうでなければ、万事始まらない・・・のだが・・・。
そして、また、この男に惚れた女性が居る。ご一緒に冥土入り。お梅さんと言います。

お梅さんのことは、後の項目に追記します。最初から、それを書き始めると、
路線がなんだか別モノと錯覚されてしまいそうで、現在頁では略。

天下の悪者、芹沢鴨。危険な男が、独特なフェロモンをムンムン！発して・・・。
危険と知りつつ、一人の女が、彼の世界に吸い込まれてゆく。抗いつつ、逃れることができない。
オットットッ！奈落の底、まっしぐら！
悪魔のような力で抱き寄せられて、一人の女性が蟻地獄に落ちて行く。。。
なんちゅうセクシー！？危険なエクスタシー！＜・・・っちゅう展開がベストですが・・・＞
▼
私が描こうとするモノが、もしも全然別な世界、そっち系の話なれば、これは絶品のキャラ。
典型的なアッハン＆ウッフン！ドロドロ＆ゴテゴテ・・・なれば、彼程ぴったりの俳優は史上一人も居まい。
▼
★ところが、ギッチョン！彼の以外な偶像 ・・・へ、以下、この駄文は展開します。

文久3（1863）年9月16日、「芹沢鴨」とその取り巻き水戸ブレーンの粛清！斬り殺された！
一人は逃げたが、張本人の芹沢と、もう一人と上記、芹沢の愛人、お梅さんは、
ずたずたに切刻まれて、ご臨終。

この時、事件は、長州かどっかの攘夷人による被害事件として、新撰組は届けている。

（この「長州かどっか」が結構可笑しいんですが・・）
近藤達は神妙な顔して告別式。これ白々しいんですが、芹沢は、平隊士と異なり、最高幹部。
それだけじゃない。近藤達だけの狂言演出劇ではなくて、重厚な時代背景、世間体は、新撰組隊内に留まらず、
会津藩の顔を徹して守らねばならない。これは、「対水戸藩」対策。芹沢の兄は現役水戸藩士。

近所の住民にせよ、京都守護職の会津人にせよ、内心、粛清はまる解り。
されど、誰一人、異論は唱えない。訳があった。
それほど、「芹沢鴨」とは、ワルなのだ！死んでくれて、誰もが一安心。

それどころか、後年、時が流れた後には、はっきりと語られる。新撰組が宿泊していた八木家の
住人は、まるごと、目撃していた。そもそも八木家は口が硬いが、この場合は、それだけじゃない。
やっぱり、 「芹沢鴨」 は救いようがないほどワルだったのだ。

★さてと、ここで気になる「芹沢鴨」のキャラ。

残念ながら、現実の芹沢鴨の偶像とは、なんと期待ハズレであります。
「余程ワイルドで、目つきがきつくて、色が浅黒くて狼のようなイメージ」
・・・とは、あくまで、映画的理想タイプであり、まるで夢！！

人物イメージを知ったところ、力が抜けた。新撰組の屯所、八木家の倅が後に語った。
▼
「ええ、あの人は、肌の色はというと、どちらかと言うと、白いほうでした。
えっ？身長ですか？どっちでもないです。特別小さいという程じゃないにせよ、
大きくなんか、全然ないですよ。
目についてですか？どちらかと言うと、細くて小さいほうでしたよ。」
▼
略すと、唖然。「目の小さい色白のけっして大きくない男」

★★これが、天下の大ギャング、芹沢鴨の実像だった！！

だが、しかし！このキャラで、やらかすことは、まるで悪魔。
金は、脅して泣かせて毟り取って、踏み倒して、嘲笑う。涼しい顔して、扇でパタパタ。
涼んで、不気味な笑顔。 因みに扇子とは、鉄扇 。これは、彼の凶器。この鉄扇をもって、
部下を執拗に殴り続けた現場を会津藩士が目撃している。

見た目、どってことない冴えないイメージ。並の男ながら、鉄扇をちらつかせて、人を震えさせる。
新撰組隊内であれば、最高幹部の威厳を乱用して、単なる暴力を、あたかも、部下を叱ると称して、
鉄の武器を振り回して傷め続けて、隷属させる。
剣の腕は確かだが、隊内の者にそれは使えないから、いつでも鉄扇を使う。つまるところ、
刃物と同じなのだ。商人が強気に取り立てに出ようものなら、またしても鉄扇をチラチラ。
ちっちゃいはずの目玉が、その時ばかりはギラリと光る。 「これが鉄に見えんか？」

どうして、同じく人の子として生まれていながら、そこまでワルか？

新撰組イメージダウンの「芹沢鴨、ワルの所業」