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カテゴリ：ペリーと開国＆黒船

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幕末：迫り来る世界の脅威：「開国」とペリー

ペリーの四方山話（各短編）＿【ver.3】は「犬話！！」

ペリー大仰天！仔犬山盛り事件IN箱館＿No.1

【 ver.1 】は・・ 「ペルリ総督日本遠征記」に係るヒトコマ：ミニコラム
◆当時の日本「海防意識」、◆黒船事件の陰、誰と誰が、何をどうしたかったか？、◆通詞達のこと他
◆開国に係るおすすめBOOK・・・他

【 ver.2 】は・・なぜ、ペリーが、あんなに高圧的に接してきたか？
◆事前事象のキーマンと背景、諸々の事件、◆日本は人道的でないけしからん国！の評判とは？・・・他
【ver.3】＝現在頁：ペリー大仰天！仔犬山盛り事件IN箱館

「ペリーに関する諸々の事柄特集」について

ちまちま、短編で随時発生します。各短編へのガイドはこちら：「ペリー特集玄関」

★今回は異例、ペリーも大仰天！「仔犬ウジャウジャ事件！！」をご紹介。

「ペルリ総督日本遠征記」の中から「松前の仔犬山盛り事件！」

ペリー艦隊メンバーには、いろんなスタッフが乗船しています。
アメリカ国内では、事前に募集して、各種技術者、及び専門知識者に係る採用試験を実施。
船員や交渉に係る政治家タイプの他に、写真師も画家も、地質、測量、植物学など、
各種博学多識な学者が一杯。試験に合格したエリート人物が色々。

1853年の黒船事件の後、翌年1854年再来日して、プレッシャーした後、ペリーは、
強引に、その足で箱館に向かいます。「箱館開港は、遠隔地を理由に1855年まで待て！」と日本は、
言ったのですが、ペリーは聞きません。「それはそれとして、事前視察が必要だ！」
さっさと、勝手に上陸します。

大慌ての幕府。まだスタンバイしてません。この段階、蝦夷の所轄は松前担当のままで、
要人派遣をしてない状態でした。アタフタ、アタフタ～～・・焦りまくって、
とりあえず、松前の選び抜かれたエリート藩士が対応します。

とはいえ、幕府の条件が煩い！！大層、神経磨り減ります。

「条約上は、まだなのだから、勝手な交渉事は一切許さぬ！
されど、わかっているだろうな。
敵の武力は半端でないぞ！怒らせたら、この国は全滅なんだぞ！
怒らせるな！約束するな！刺激するな！
されど、この国に、屈辱的な前例作ったら許さんぞ！」

こうなると、並の人間では対応できません。そこで、松前の懐刀、
松前勘解由（松前勘解由1 、松前勘解由2 ）が、江戸から、吹っ飛んで蝦夷に戻り対応します。
この人物の対応ぶりは、後に「こんにゃく問答」として有名。
ペリー対応の際、煙に巻いて、一切本題に答えない。それでいて、触発しない。
しまいにペリーも頭を抱える。

ペリーは、こう語る。

「彼は、家来らしいが、かなり高身分。他の者は皆、彼に敬服。
それでいて、結局、決定権者ではないようだ。しかし、上品であることと、
我らに接せるに値する貴公子であった旨は認める。」

松前勘解由さん、なかなかクセモノ！・・なんですね。
ペリーが 「なぜ、藩主を出さない！貴様はさがれ！」 なんて爆発しないように、彼ならではの
威厳を示し、それでいて、一切煙に巻く。このテクニック、並じゃない。
（しかしながら、この人物と陣営メンバーは、可愛そうに、箱館戦争の直前に発生した
松前内のクーデターによって、皆殺しされてしまいます。下側に松前バナーあります。）
（ ■ 空転！松前に齎された平和交渉、あの時、捉えられた捕虜、■ 幕軍＆松前えとせとらの目次）

それは、さておき、今回は、軽いノリにて、 「松前の仔犬ウジャウジャ事件！」 に、
スポットする為、ややっこしい話は割愛。

「やりて家老」の松前勘解由は、細々と対策を、短期に練り上げて、アメリカ人上陸覚悟を。
まず、第一に、強烈スピードで町中に塀を作ります。これは、外国人が、どこでも勝手に
歩きまわらぬようにの対策。次に高札をあげます。その内容を一部下記に。

＜庶民相手に通達された高札内容と、下役人相手に伝授された情報を双方＞
▼

「怒らせるな！どさくさに紛れて商売しようとするな！国の交渉事の弊害になるからだ！
トラブルになるぐらいなら、店の商品を盗まれたとしても、仕方ない。そう思え！

だから、みんな店を閉めろ！高級品が盗まれた、彼らの暴動で破損した・・だの言われても
こっちは、知らんぞ。だから店閉めろ！

だがな、菓子だとか、日常品とか、しょーもない物の店だけは、開けておけ！
それについては、被害にあったら申告してこい。考えてやるぞ。
街中、全店が閉まってたら、不自然だからナ・・・。頭を使え！

もしも、彼らが、金を払おうとしても、絶対受け取るな！強引に金を置いて行ったら、
包み隠さず、全て、正直に申告してこい！わかったな！

とにかく、今はお国の一大事。万民、心せよ！違反者は許さないぞ！

女子供は全部隠せ！危ないぞ！馬牛も隠せ！連中は動物を食うぞ！食われても知らんぞ！」

「松前の仔犬ウジャウジャ事件！」 前に、ひとつ可笑しい笑い話

箱館の街は大パニック。下役人も額に汗して走りまくる。必死のあまり、気が立っている。

「おい、何やってるんだ！早く、店閉めろ！あの高札が目に入らぬか！馬鹿者！」

店主が、あたふた、店の戸締りやってたら、今度は、別の役人がやってきて、
正反対の事を言って怒鳴る。

「おい！馬鹿者！貴様の店は、たかが菓子ではないか！開けておけ！
盗まれたら、その程度は、・・・申してこい。売るな！くれてやれ！
民家や、破損されたら手におえぬ高級品店に、連中が踏み入らぬように、
お前の店が、菓子で連中を留めて、防波堤になれ！」

どっちやねん！民とて、大変迷惑！！・・・混乱ぶりが手に取るように解ります。