2016年05月05日
寝る姿勢になると腰に激痛が走る…身体が固くなったせい?
一言に腰痛といっても、原因や症状は人によって様々です。日頃から常に痛むという人もいれば、日中は何ともないのに横になったときだけ痛むという人もいるようですが、どのようなことが原因で腰痛は起こるのでしょうか。
40代男性からの相談:「普段は何ともないが、横になる腰が痛む原因は?」
『体調を崩して寝込むことが多くなったせいか、横になったとき、腰に痛みが走ることがあります。背骨が伸びたときというか、身体が真っ直ぐになったときに痛む感じです。普段は別に痛くないのですが、横になるとヤバそうな痛みがそこにあることを認識させられる、といった状態です。以前に比べると前屈は普通にできますが、後屈がほとんどできなくなっているため、身体が固くなっていることが原因でしょうか。(40代・男性)』
腰椎の歪みが考えられる
真っ直ぐ仰向けになったときに痛みが出る場合、腰椎に歪みが生じている可能性があるようです。まずは病院を受診して痛みの原因を調べてもらい、日常生活では重いものを持たないなど、腰に負担をかけないように注意しましょう。
『腰痛の原因は様々ですが、横になったときの腰痛や仰向けになれない場合は、腰椎の歪みが考えられます。整骨院で腰の歪みを矯正するのもよいですが、まずは病院で腰痛の原因を検査してはいかがでしょうか。普段の生活では、背筋を伸ばして正しい姿勢を心がけ、重い物を持ったり中腰での作業など、腰に負担がかかることは避けてください。(看護師)』
『腰回りの筋肉が固まって、血行が悪くなっているのかもしれません。腰周りを冷やさないようにして、腰痛体操やストレッチを行ってみてください。また、マットレスの反発によって腰が押し上げられ、腰椎の歪みの原因にもなることもありますので、横になったときに変形の少ないマットレスを選びましょう。(看護師)』
姿勢は重要な診断材料
前屈したとき、あるいは後屈したときに痛みが出るなど、痛みが出るときの姿勢は重要な診断材料となるようです。腰痛の原因によっては、悪化すると手術以外に治すすべがなくなってしまうこともありますので、早めに病院を受診した方がよいかもしれません。
『腰痛には特徴があり、姿勢に関係したものでは前に曲げたときに悪化するものと、後ろに反ったときに痛みが強くなるタイプがあります。今回のように後屈時に症状が見られるタイプは、背骨の中を通っている神経を圧迫する脊椎管狭窄症、変形した骨が周囲を傷つける変形性脊椎症、背骨の間をつなぐ椎間関節の損傷が原因である腰椎分離症、すべり症などが考えられます。(医師)』
『痛みを繰り返していると、炎症を起こして薬が効きにくくなったり、骨の変形が進んで手術でしか治療できなくなる可能性もあるため、早めに整形外科を受診した方がよいのではないでしょうか。整形外科では、レントゲンとMRIで診断されることが多いです。(医師)』
腰痛の原因は様々ですが、場合によっては悪化すると治療が困難になってしまうこともあります。正確な診断のためには、やはり早めに病院を受診して検査をしてもらう必要があるようです。