2014年05月15日
緑には不安感やうつ、ストレスを軽減させ、人を幸せにするパワーがある
米ウィスコンシン大学医学公衆衛生大学院のKristen Malecki女史らがおこなった研究では、ウィスコンシン州健康調査(SHOW)とランドサット5によるサテライトデータをもとに、植物が人々に及ぼす影響について分析。
調査対象となったのはウィスコンシン州内の229の地域に住む約2500人で、これらの人には自らのうつや不安、ストレスの症状を評価してもらった。
その結果、緑が占める割合が10%以下の地域の住人は、うつなどの症状を訴える人が多いことが明らかに。つまり、自然の少ない都心部に住んでいる人は、例え金銭面に余裕があったとしても、木々に覆われた田舎町に住んでいる比較的低所得な人々と比べてストレスが多く、不幸せであることがわかったという。
自然と触れ合えば気分もスッキリ
「今回の調査結果は、自然に触れると集中力が高まるという注意回復理論を裏付けるものになった」とMalecki女史。
最もシンプルなストレス対策法は、「自分の周りに緑を増やすこと」で、気分が優れないときは外に出て自然と触れ合うのがベストだということだ。