2015年12月11日
ウイルス性腸炎にかかりやすい人の特徴とは?
ウイルス性腸炎とは、腹痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状を引き起こします。
代表的なウイルスには、秋から冬にかけて感染の多いノロウイルスと、冬から春にかけて多いロタウイルスがあります。
ウイルス性腸炎と一言でいっても、罹るウイルスの種類によって、感染時期や症状は異なります。
また、ウイルス性腸炎に罹ってしまうと、効果的な抗ウイルス薬がないため、治療は対処療法のみになります。そのため、予防がとても大切となってきます。
ところで、毎年のようにウイルス腸炎に罹る人と、ほとんど罹らない人がいますが、実は毎年罹ってしまう人には、ある共通した特徴があるのです。
■ 1. うがい、手洗いをほとんどしない
感染予防の大原則といえば、うがい・手洗いですよね。
帰宅時や食事前・トイレへ行った後にきちんと手洗いやうがいをしている人は、手に付着したウイルスを洗い流すことが出来ます。逆に、きちんと手洗いをしないまま生活をしている人は、腸炎の原因となるウイルスが手に付着したままになり、食事の時などに経口感染しやすくなります。
■ 2. 生ものが大好き
しっかり加熱調理されていない食品は、それだけで腸炎のリスクが高まります。
特に冬場にオイスターバーなどで生牡蠣を食べるのが大好きな人は、ノロウイルスに感染するリスクが高くなるでしょう。
また、小さいお子さんをお持ちの方は、お子さんに生牡蠣は与えないようにしましょう。
■ 3. 小さい子供を持っている、または保育園や幼稚園に勤務している。
子供はロタウイルスやノロウイルスなどのウイルス性腸炎に罹りやすい環境にいます。
また、感染後に嘔吐や下痢をして、その処理をする時に、大人が二次的に感染してしまうケースが多いのです。
吐物や糞便にもウイルスは存在するため、処理する際は手袋とマスクを着用して、飛沫・経口感染をしないように予防することが大切です。
また、処理した後は、その場所を消毒して、ウイルスを拡散させないようきちんと対策をとることも大切です。