俺ちょいといい気になるとすぐはめ外しちゃう。　車寅次郎

横溝正史シリーズⅡ　仮面劇場　第三回
「ボク金田一耕助デス」の名セリフでスタート。珠代は二人とも共犯だと主張。事実、恭三と綾子は庇い合っている。鵜藤はチョコレートにストリキニーネを混入させたのは恭三だと言っていたが、恭三がそんなことをするとは思えない。金田一は真犯人は別にいると考えていたが証明する材料に乏しい。その頃、警察に身柄を確保されていた変なおじさんを尼僧が引き取っていた。尼僧が小豆島から来たと聞いて金田一は小豆島へ行くことにする。聞き込み調査の結果、虹之助は「呪われた子」として超有名だったことが分かる。虹之助は小豆島の名家・甲野家をめちゃくちゃにしたと言われている。一方、志賀家は二十年前までは甲野家と並ぶ旧家だった。恭三の父親の墓の横に虹之助の墓があったが、ただの土まんじゅうだった。虹之介は死んだことになっている。そして恭三には虹之助と同じ年ぐらいの妹・琴絵がいたが、体が弱くどこかの病院で療養しているとか。そんなこんなで綾子は証拠不十分で釈放、由美と一緒に恭三と面会する。恭三は弁護士を断ること、真犯人が何となく分かってきたと話す。面会の帰り、綾子は由美に恭三との関係を打ち明ける。綾子は小さい頃から恭三と遊ぶ仲だったが、方や名家の長男、方や貧しい漁師の娘。身分が違いすぎるため恋は成就しなかった。しかし二十年経ってこうして巡り合うことができた。そこへ小豆島から帰ってきた金田一が合流。今も琴絵の行方を探していた。そこへ差し入れを口にした恭三が倒れたとの知らせが入る。差し入れの弁当にはストリキニーネが混入していた。再び綾子そして静馬・由美兄妹まで容疑者に疑われる。意識を取り戻した恭三に金田一は独占インタビュー。ひょっとして琴絵は目も耳も口も不自由ではないか？もちろん恭三は否定。綾子は珠代が真犯人では疑い始める。そんな中、金田一は大道寺家の屋敷をうろつく虹之介そっくりの娘を目撃する。しかし屋敷に戻ると虹之介はベッドで熟睡。さらに尼僧もうろうろ。尼僧は虹之介を引き取りに来たと話す。そこに「ぎゃー！」と悲鳴声。駆け付けると珠代の死体が転がっていた。傍にいた血まみれの変なおじさんも死んでしまう。綾子は無事、静馬・由美兄妹は自宅に滞在。しかし尼僧は傷を負って絶命寸前。「虹之介は何者ですか！もしかしたら志賀恭三の妹の琴絵と同一人物じゃないのですか？違うんですね？じゃ琴絵はどこにいるんですか？」「すずき…病院」。さっさと救急車を呼ばなかったため尼僧も死亡。部屋で熟睡している虹之助を見て金田一は何かに気づく。つ・づ・く

次回感動の最終回。

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