ウルトラQ dark fantasy 第6話「楽園行き」 またしても失踪もの。やたらこのパターンが多い。いろんな要素が盛り込まれている割には、解説なし、映像が単調であまり面白くなかった。脚本も練り込み不足。剛一は失踪した父親を探してほしいと、その娘から依頼を受ける。仕事だけが生きがいだった父親が残したノートの最後のページには「楽園行き」と書かれていた。剛一は男が以前勤務していた会社を訪ねるが大した手掛かりは得られなかった。忙しそうな会社。先輩社員からいびられる気の弱そうなOL。そんなこんなで剛一は黒ずくめの人物の跡を追ううちに、いつのまにか謎の地下街に辿り着いてしまう。そこで依頼主の父親を見つける。この地下は通称・楽園と呼ばれ、工事が中止となった地下街になんとなく住みついた人たちのコミュニティになっていた。すでに100人近くが住んでいると言う。電気は地上から拝借し、地上の店舗と契約することで廃棄処分となった物を食料として合法的に得ていた。地下への道は複雑すぎて誰にもわからない。だから地上へ帰ろうと思っても帰ることができない。道を知っているのは配達人と呼ばれる黒ずくめの人物だけだ。男は地下の生活に幸せは無いが、だからと言って地上に戻る気も無いと話す。地下での生活はただ安らかに死を迎えることに目的がある。そこへ突然、巨大な装甲車が現れ「ネズミ捕り」と称する白装束の集団から毒ガス攻撃を受ける。地下の住民たちや男は「ネズミ捕り」に立ち向かう。男は剛一に娘への伝言を託す。「幸せになるように」と。剛一はがむしゃらに逃げる。そして配達人を見つけ、何とか地上に出ることができる。その時、すれ違った女性が剛一に落としたカメラを渡してくれる。どこかで見たような?配達人?そして男がかつて勤めていた会社。仕事に失敗したのか苦々しい表情を浮かべる先輩社員の肩をそっと触れる気の弱そうなOL。その顔は剛一にカメラを渡した女性と配達人と同じものだった。先輩社員はホワイトボードのスケジュールに「楽園行き」と書く。お・わ・り