ウルトラQ dark fantasy 第7話「綺亞羅」 雰囲気だけで見せ切ったようなお話。内容はあるような、ないような。分かったような、分からないような。病気で身体を壊したことを契機に坂口は会社を辞めて、以前からの夢だったジャズベーシストとして生計を立てている。ただし、それほど売れっ子ではない。ある夜、車で帰宅途中に少女と接触事故を起こす。しかし少女に傷は無かった。いつの間にか少女は坂口と自宅にいついてしまう。坂口はかつての同僚に会い、仕事を回してほしいと頼む。同僚は坂口にまともな生業に就くよう諭す。少女は坂口を庇うかのように、同僚が座っている椅子を後ろから倒す。坂口は少女に「あいつはあれで良い奴なんだ」と話す。事実、同僚は坂口が欲しがっていた伝説のジャズプレイヤー「バスター・カークランド」の欠番のレコードを持ってきていた。同僚はそのレコードを職場に持ち帰ったはずだったのに無くなっていた。かわりにレコードを置いたはずの場所に謎の液体が付着していた。防犯カメラを確認すると少女の姿が写っていたが、姿が不鮮明になったかと思うと、少女の後ろに付いていた亡霊のようなものがカメラに向かって振り向く。少女は坂口にきついことを言う。「思い通り生きているつもりで他人の顔色ばかりうかがっている」など。核心を突かれた坂口は酔いつぶれ、少女に抱きつかれたまま眠ってしまい、朝を迎える。きわどいなあ。。。そこへ警察官が訪れる。未成年者と夜間に出歩いているところを市民から通報されたのか。坂口は素直に応じて連行される。しかし少女が警察官たちを襲い、坂口と逃避行。二人を追う警察官たち。少女は背中から蝶のような羽を広げると坂口の手を掴んで空中へ舞い上がる。しかしウッドベースだけ落下し、地上へバラバラになって叩きつけられる。その横には血だらけの坂口の死体が横たわっていた。坂口の死を聞いて号泣する同僚。そして同僚の元にいつの間にか「バスター・カークランド」の欠番レコードが戻っていた。その後、同僚は少女とすれ違うが気づかない。少女はよく見かける家出風の格好をしていた。お・わ・り