ウルトラQ dark fantasy 第8話「ウニトローダの恩返し」 上原正三によるシリーズ中最も『ウルトラQ』らしいお話。徳さんたちの町工場に謎の錆が大量に発生。そのため操業を停止せざるを得ない状況に追い込まれていた。渡来教授の調査によると錆とカビの特色を兼ね備えた未知の存在までは分かったが、撃退方法までは突き止められなかった。徳さんは寿司屋でクダを巻いて泥酔。付き合わされる剛一と姪の涼。その夜、徳さんはフラフラになりながら自転車で帰る途中、宇宙人を轢いて怪我を負わせてしまう。自宅へ連れて帰るが宇宙人の意識ははっきりしない。うわごとのように呟く「ウニ・・・トロ・・・」の言葉を聞いて徳さんは腹が減っているに違いないと思い、息子を寿司屋に行かせて大量のウニとトロを注文。宇宙人は寿司桶に詰まったウニとトロを一気に食べてしまう。すると身体の怪我も見る見る治って行った。宇宙人はウニトローダ星から来たと言う。そして徳さんたちに自分の命を助けてくれた恩返しがしたいと申し出る。謎の錆の正体は宇宙怪獣サビコングであり、ウニトローダ星もサビコングにやられた経験がある。しかし寿司屋の大将を始め、町の人たちは謎の錆はウニトローダの仕業ではないかと疑う。その頃、渡来教授は研究室で太鼓のリズムに乗って踊りまくっていた。謎の錆は太鼓のリズム、特にアフリカと日本のものに反応することを突き止めていた。そんなこんなで町の人たち総出でサビコングを撃退することになる。大量発生した錆を一つにまとめて実体化させ、ウニトローダが乗ってきた円盤で攻撃する作戦だ。そこで町工場の技術を発揮して円盤の修復作業が行われた。いよいよサビコングと対決する日が来た。町の人たちはスピーカーを通じて太鼓のリズムを大音量で鳴らしつづける。すると大量の錆が津波のように街中を走りぬけ、サビコングとして実体化する。ウニトローダの円盤はサビコングの体内に潜り込み、体内から逆噴射することでサビコングを爆発させようとしていた。「ムチャするんじゃね~!」と徳さん一家や寿司屋の大将始め、町の人たちも思いとどまるよう説得。しかしウニトローダは作戦通り体内で逆噴射を行い、サビコング撃退に成功する。徳さんたちはウニトローダが死んだと思ったが、町工場の技術がウニトローダと円盤を守っていた。その後ウニトローダは自分の星には戻らず、地球で生きていくことを決める。今は徳さんの工場で工員として働いている。お・わ・り