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新緑の山　紺碧の空　（２）都呂々小学校転勤

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2009年12月27日

山陰海岸ジオパークが、１０月に世界ジオパーク国内候補地に選定され、更に、世界ジオパークネットワークに登録申請をなされています。
　鳥取、兵庫、京都の３府県東西１１０キロ南北３０キロまさに壮大な日本海の生い立ち、島引き神話の幕開けのようです。

　そして南下すると、
　鳥取県中部三徳山は山岳宗教のメッカで、世界遺産への登録を目指している風光明媚な自然景観の場所があります。
　これまた地質資源と関係深いものがあるようです。

　中国山地は、花崗岩が風化した真砂から砂鉄がとれ一時日本の鉄事情をまかなった位だといいます。
　この産鉄の歴史を背景に、山岳宗教も一考すべきかもしれません。

　神倉、丹戸、鎌田、福田、福吉、太郎田屋敷、鉛山など金属資源の採掘、加工にかかわる地名が点在すると指摘されるのは「古代人の興亡」の井口一幸氏です。

　神倉（かんのくら）カミノーカンノはカンナ＝鉄穴かんなの転化で砂鉄、鉱石の採掘。

　丹戸は丹砂ー朱砂すなわち丹生ー水銀の採取、製錬者の居たところ。

　鎌田も神倉と同じ鍛冶集団の居た所か。

　福田、福吉のフクは鉄を吹く、鉄を鋳るの意味から鋳吹きになる。タタラ作業のことをいい、息吹山、吹屋町などという鉄穴師、鍛冶、鋳物師など金属の採掘、精錬、加工にかかわる地名になる。

　太郎田屋敷はタタラ屋敷の転化で鉄吹きを昔していた所であろう。

　地名の類推域で、発見されてない頭を傾げるものもありますがこれからの課題にもなりましょう。

　三朝の名は鉄の古い呼び方のソ、サ、アサ、アサオに由来するのではないだろうか、小さい砂の鉄はササとなりミを美称とすればササの採れるところのミササとなる。日野の楽々福（ささふく）という神社も砂鉄吹でなかったろうかと述べられてるのも面白いものです。

　三徳川の支流の賀茂川、倉吉の小鴨川、鴨河内など鴨のつく地名の点在が産鉄民のカモ氏と関係ありそうだとしています。

　三徳山を開山したと言われる役小角は、大和の葛城地方の古代の豪族のカモ氏の出で、同属がいたのが加茂、賀茂、鴨の地名に残ってるのではないかといいます。

　ジオパークが自然の地質遺産なら、三徳山は地質に融和した人類遺産というべきものでしょう。

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