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新緑の山　紺碧の空　（２）都呂々小学校転勤

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2014年10月28日

　自分の憶測で物を考える事が多いものです。
　だが時々その憶測が、他人に迷惑を及ぼすことがあります。

　昨日、本日までの展示という公共の催し物があったので行きました。
　ドアが閉まっています。

　おや、月曜日だから休みで、私が勘違いしたかなと、
　チラシを取り出し、玄関で出して見ましたが、
　間違いでありません。今日までです。

　ドアの中をみたら閉店の状態です。

「どうせ今日も来ないだろう。５日間の展示中もあまり来なかったんで」
　と軽い気持ちで、自分たちの憶測で鍵をかけたんでしょう。
　電気代も、人もいらないんで節約できると。

　帰ろうかと車のドアに手をかけましたが、
　待てよ、公共の催事が、約束違反とは？

　あたりを見回しても、駐車の車もまばら。
　人っ子一人いません。

　役場の戸口があったので思い切って中に入りました。
　立った人、座った人の職員さんが一斉に、こちらを観ました。

　「展示場は、今日はおやすみですか？」

　「待ってください、連絡しますから」

　待つこと、しばし。

　階段をおりて、一人の若い女性がきました。

　「どうぞ」と沈着、丁寧な案内で催場まで行き鍵を開けてくれました。　
　室内は、暗幕がかかったままです。
　私がいったのが、午後２時。

　一人の男性職員が、やってきました。
　「入場料いただくんですか？」と女性の方が男性にきいています。
　すかさず「勿論、払いますよ」とポケットから代金をはらいました。

　特別客の扱いのようで、なんだか申し訳ない気持ちになってきました。
　人が来ないと思ったところに行った私が悪いのか？

　でも約束は、約束。
　今日までの期日だったら、キチンと開店しなくては。

　展示の内容は、日本で一つという重文クラスの物です。
　中央からの借り物で大事なものです。
　しかも当地で発見され、里帰りの展示品です。

　｢貴重なものを見せてもらいありがとうございました」
　こころから、お礼をもうしのべ帰りましたが、
　他の常設品も、もっとみたかったけど、別の日にの心大。

　人が来ないから、締める。
　締めるから人が来ない。

　このスパイラルは、消え行く田舎の商店街と同じものです。

　人が来ないじゃなく、見せて上げるという来させる努力がほしいものです。
　学校の生徒など、絶対に見せて郷土愛を育てる材料大です。

　来ないなら、出かけてでも来させる努力があったらいいのに。
　それだけのいい企画をしてるのに。

　地元の人はもう観てしまったのかもしれません。

　なら、他の隣接の街のひとにも宣伝して、
　日本人としての見識を、広める事をしてほしいものです。

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