2級建築施工管理技士 令和元年度 一次 (前期) [ No.18 ] 〜[ No.32 ] 解答・解説

令和元年度 2級建築施工管理技術検定試験(前期)


学科試験問題 [ No.18 ]〜[ No.32 ] 解答・解説

15 問題のうちから、12 問題を選択し、解答してください。

[ No.18 ]
地盤の標準貫入試験に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 貫入量 100mm ごとの打撃回数を記録し、1回の貫入量が 100mm を超えた打撃は、その貫入量を記録した。


2. 本打ちの貫入量 200mm に対する打撃回数が 30回であったので、その深さのN値を 30とした。


3. 本打ちの打撃回数は、特に必要がなかったので、50回を限度として打撃を打ち切った。


4. 本打ちは、ハンマーの落下高さを 760mm とし、自由落下させた。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
標準貫入試験とは、 貫入量100mm ごとの打撃回数を記録し、1回の貫入量が 100mmを超えた打撃は、その貫入量を記録する試験である。

2.×
本打ちの打撃回数は、特に必要のないかぎり 50回を限度とする。予備打ち後に 300mm貫入させるのに必要な全打撃回数をその試験区間のN値とする。したがって、本打ちの貫入量 200 mm に対する打撃回数が 30回の場合は、300mmまで貫入させるか、50回打撃まで継続する必要がある。

3.◯
前期のとおり、本打ちの打撃回数は、特に必要がないかぎり、 50回を限度とする。

4.◯
本打ちは、ハンマーの落下高さを 760mmとし、自由落下させて行う。




[ No.19 ]
鉄筋のかぶり厚さに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 大梁の最小かぶり厚さは、梁主筋の外側表面から確保する。


2. D 29 以上の梁主筋のかぶり厚さは、主筋の呼び名に用いた数値の 1.5 倍以上とする。


3. 直接土に接する梁と布基礎の立上り部のかぶり厚さは、ともに 40mm 以上とする。


4. 杭基礎におけるベース筋の最小かぶり厚さは、杭頭から確保する。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
大梁の最小かぶり厚さは、 あばら(スターラップ)筋の外側表面から確保する。
2K_R01_No.19_はりのかぶり厚さ.jpg


2.◯
D 29 以上の柱及び梁主筋のかぶり厚さは、主筋の呼び名に用いた数値の 1.5 倍以上とする。

3.◯
建築基準法施行令第79条第1項に次のように規定されている。「鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、耐力壁以外の壁又は床にあっては 2cm以上、耐力壁、柱又ははりにあっては 3cm以上、直接土に接する壁、柱、床若しくは はり 布基礎の立上り部分にあっては 4cm以上、基礎(布基礎の立上り部分を除く。)にあっては捨てコンクリートの部分を除いて 6cm以上としなければならない。」
したがって、直接土に接する梁と布基礎の立上り部のかぶり厚さは、ともに 40mm以上とする。

JASS5では鉄筋の施工誤差を考慮して、上記数値に +10mmとした値を設計かぶり厚さとして規定されている。

4.◯
前項の同法施行令第79条第1項のとおり、「基礎(布基礎の立上り部分を除く。)にあっては 捨てコンクリートを除いて6cm以上としなければならない。」したがって、杭基礎におけるバース筋の最小かぶり厚さは、 杭頭(杭天端)からの距離を確保する。

2K_R01_No.19_基礎のかぶり厚さ.jpg

2K_R01_No.19_柱のかぶり厚さ.jpg




[ No.20 ]
型枠の締付け金物等に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 独立柱の型枠の組立てには、セパレータやフォームタイが不要なコラムクランプを用いた。


2. 打放し仕上げとなる外壁コンクリートの型枠に使用するセパレータは、コーンを取り付けないものを用いた。


3. 外周梁の側型枠の上部は、コンクリートの側圧による変形防止のため、スラブ引き金物を用いて固定した。


4. 型枠脱型後にコンクリート表面に残るセパレータのねじ部分は、ハンマーでたたいて折り取った。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
周囲に壁が付いていない独立柱の型枠の組立てには、セパレータやフォームタイが不要な コラムクランプ(柱型枠締付金具)が用いられる。

2K_R01_No.20_コラムクランプ.jpg

2.×
打放し仕上げや直接塗装仕上げとなる外壁コンクリートの型枠に使用するセパレータは、 コーンを取り付けたものを用いる。型枠解体後、セパレータの穴はモルタルで埋めて仕上る。
2K_R01_No.20_コーン付きセパレータ.jpg


3.◯
外周梁の側型枠の上部は、コンクリートの側圧によりはらみやすいので、 スラブ引き金物を用いて固定する。

2K_R01_No.20_スラブ引き金物.jpg


4.◯
型枠脱型後にコンクリート表面に残るセパレータのねじ部分は、 ハンマーでたたいて折り取る。




[ No.21 ]
コンクリートの調合に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. コンクリートに含まれる塩化物は、原則として塩化物イオン量で 0.30 kg/m 3 以下とする。


2. 単位セメント量は、水和熱及び乾燥収縮によるひび割れを防止する観点からは、できるだけ少なくする。


3. 単位水量は、最大値を 185 kg/m 3 とし、所定の品質が確保できる範囲内で、できるだけ少なくする。


4. 細骨材率は、乾燥収縮によるひび割れを少なくするためには、高くする。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
コンクリートに含まれる塩化物は、鉄筋の腐食原因となるので、原則として塩化物イオン量で 0.30 kg/m 3 以下とする。

2.◯
コンクリート 1m 3 当たりのセメント量である 単位セメント量[ kg/m 3 ] は、水和熱及び乾燥収縮によるひび割れを防止する観点からは、 できるだけ少なくする

3.◯
コンクリート 1m 3 当たり水の質量 [ kg/m 3 ]である 単位水量は、 最大値を 185 kg/m 3 とし、所定の品質が確保できる範囲内で、 できるだけ少なくする

4.×
細骨材率とは、全骨材(砂、砂利)に対する細骨材(砂)の溶接比をいい、細骨材率が高い、すなわち、骨材に占める砂の割合が多いと、乾燥収縮によるひび割れしやすい。したがって、乾燥収縮によるひび割れを少なくするためには、 細骨材率を低くする。




[ No.22 ]
高力ボルト摩擦接合に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. ナット側の座金は、座金の内側面取り部がナットに接する側に取り付ける。


2. ナット回転法による本締めにおいて、ナットの回転量が不足しているボルトは、所定の回転量まで追締めする。


3. ナットとボルトが共回りを生じた場合は、新しいボルトセットに取り替える。


4. ボルトの締付けは、ボルト群ごとに継手の周辺部より中央に向かう順序で行う。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
ナット側の座金は、座金の内側 面取り部がナットに接する側に取り付ける。

2K_R01_No.22_トルシア系高力ボルト.jpg
トルシア形高力ボルト

2K_R01_No.22_JIS形高力ボルト.jpg
JIS系高力ボルト


2.◯
ナット回転法による本締めにおいて、ナットの回転量が不足しているボルトは、所定の回転量まで 追締めする。

3.◯
ナットとともにボルトが一緒に回転する 共回りが生じた場合には、新しいボルトセットに 取り替える

4.×
ボルトの締付けは、ボルト群ごとに継手の 中心部より周辺に向かう順序で行う。




[ No.23 ]
在来軸組構法の木工事における継手の図の名称として、 不適当なものはどれか。

1.目違い継ぎ
2K_R01_No.23_継手の名称1.jpg
2.そぎ継ぎ
2K_R01_No.23_継手の名称2.jpg
3.腰掛け蟻継ぎ
2K_R01_No.23_継手の名称3.jpg
4.台持ち継ぎ
2K_R01_No.23_継手の名称4.jpg


答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
設問の図は 目違い継ぎである。

2.◯
設問の図は そぎ継ぎである。

3.×
設問の図は 腰掛けかま継ぎである。 腰掛け蟻継ぎは次のとおりである。
2K_R01_No.23_腰掛け蟻継ぎ.jpg


4.◯
設問の図は 台持ち継ぎである。




[ No.24 ]
鉄筋コンクリート造建築物の解体工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 地上作業による解体は、地上から解体重機で行い、上階から下階へ床、梁、壁、柱の順に解体していく。


2. 階上作業による解体は、屋上に揚重した解体重機で最上階から解体し、解体で発生したコンクリート塊を利用してスロープをつくり、解体重機を下階に移動させながら行う。


3. 外周部の転倒解体工法では、外周部を転倒させる床に、事前にコンクリート塊や鉄筋ダンゴなどをクッション材として積んでおく。


4. 外周部の転倒解体工法では、最初に柱脚部の柱主筋をすべて切断し、次に壁下部の水平方向、壁及び梁端部の垂直方向の縁切りを行った後に転倒させる。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
地上作業による解体は、地上から解体重機で行うもので、上階から下階へ、 床、梁、壁、柱の順に解体していく。

2.◯
階上作業による解体は、屋上に揚重した解体重機で行うもので、最上階から解体し、解体で発生した コンクリート塊を利用してスロープをつくって、解体重機を下階に移動させながら行う。

3.◯
外周部の転倒解体工法では、外周部を転倒させる床に、事前にコンクリート塊や鉄筋ダンゴなどを クッション材として積んでおいて行う。

4.×
外周部の転倒解体工法では、最初に壁下部の水平方向、壁及び梁端部の垂直方向の 縁切りを行い、次に柱脚部の 柱主筋をすべて切断した後に 転倒させる。




[ No.25 ]
塩化ビニル樹脂系ルーフィングシート防水接着工法に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. ルーフィングシート相互の接合部は、重ね面を溶剤溶着とし、端部は液状シール材を用いて処理した。


2. プライマーは、ALCパネル下地であったため、塗布しなかった。


3. 防水層の立上り末端部は、押え金物で固定し、不定形シール材を用いて処理した。


4. ルーフィングシートの張付けは、エポキシ樹脂系接着剤を用い、下地面のみに塗布した。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
ルーフィングシート相互の接合部は、 重ね面 溶剤溶着又は 熱風融着とし、 端部 液状シール材を用いて処理する。

2.×
ALCパネルへの塩化ビニル樹脂系ルーフィングシート防水接着工法は、なじみがよいニトリルゴム系又はエポキシ樹脂系の接着剤を プライマーとして塗布する。

3.◯
防水層の立上り末端部は、 押え金物で固定し、 不定形シール材を用いて処理する。

4.◯
塩化ビニル樹種系ルーフィングシート防水接着工法で エポキシ樹脂系接着剤を用いて張り付ける場合、接着剤は、 下地面のみに塗布する。




[ No.26 ]
鉄筋コンクリート造の外壁乾式工法による張り石工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 入隅で石材がのみ込みとなる部分は、目地位置より20mm を表面仕上げと同様に仕上げた。


2. ファスナー部分は、固定のため、張り石と躯体のすき間に取付け用モルタルを充填した。


3. 石材間の一般目地は、目地幅を 10mm としてシーリング材を充填した。


4. 幅木は、衝撃対策のため、張り石と躯体のすき間に裏込めモルタルを充填した。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
地中その他の材料等にのみ込みとなる部分は、原則として、 15mm 以上を見え掛かりと同程度の仕上げとする。

2.×
乾式工法では、 ファスナー部分には、張り石と躯体のすき間に取付け用 モルタルを充填しない

3.◯
目地幅は特記がなければ、 8mm以上とし、シーリング材で仕上げる。

4.◯
乾式工法でも、 幅木は、衝撃対策のため、張り石と躯体のすき間に裏込め モルタルを充填する




[ No.27 ]
ステンレス板の表面仕上げの説明として、 最も不適当なものはどれか。

1. No.2B は、冷間圧延して熱処理、酸洗した後、適度な光沢を与えるために軽い冷間圧延をした仕上げである。


2. ヘアラインは、冷間圧延して光輝熱処理を行い、さらに光沢を上げるために軽い冷間圧延をした仕上げである。


3. エッチングは、化学処理により研磨板に図柄や模様を施した仕上げである。


4. 鏡面は、研磨線がなくなるまでバフ仕上げをした最も反射率の高い仕上げである。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
ステンレス板の表面仕上げの No.2Bとは、冷間圧延して熱処理、酸洗したNo.2Dに、適度な 光沢を与えるために軽い冷間圧延をした仕上げをいう。

2.×
冷間圧延して光輝熱処理を行い、さらに光沢を上げるために軽い冷間圧延をした仕上げは、 BAである。 ヘアライン(HL)は、砥粒研磨ベルトで研磨目をつけたもので、長く 連続した研磨目を持った仕上げをいう。

3.◯
エッチングとは、 化学処理により研磨板に図柄や模様を施した仕上げをいう。

4.◯
鏡面は、研磨線がなくなるまで鏡面用 バフにより研磨したもので、鏡に近い最も反射率の高い仕上げをいう。




[ No.28 ]
仕上塗材仕上げに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 各工程ごとに用いる下塗材、主材及び上塗材は、同一製造所のものとした。


2. 仕上塗材の付着性の確保や目違いの調整のため、下地コンクリート面にセメント系下地調整塗材を使用した。


3. シーリング面への仕上塗材仕上げは、塗重ね適合性を確認し、シーリング材の硬化後に行った。


4. 複層仕上塗材の仕上げ形状を凹凸状とするため、主材基層、主材模様及び上塗りをローラー塗り工法とした。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
各工程ごとに用いる下塗材、主材及び上塗材は、 同一製造所のものを使用する。

2.◯
下地コンクリート面には、仕上塗材の付着性の確保や目違いの調整のため、 セメント系下地調整塗材などを用いて下地調整を行なう。

3.◯
シーリング面への仕上塗材仕上げは、塗重ね適合性を確認してから、シーリング材が硬化した後に実施する。

4.×
複層仕上塗材の仕上げ形状を 凹凸状とするため、下塗り、主材基層、主材模様及び上塗りを 吹付け工法とする。




[ No.29 ]
建具金物に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. モノロックは、内外の握り玉の同一線上で施解錠ができる錠で、押しボタンやシリンダーが設けられている。


2. グラビティヒンジは、扉側と枠側のヒンジ部の勾配を利用し、常時開又は常時閉鎖の設定ができる。


3. ピボットヒンジは、床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整できる。


4. ドアクローザは、開き戸の自閉機能と閉鎖速度制御機能を有している。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
モノロック 握り玉の同一線上で施解錠ができる錠で、押しボタンやシリンダーが設けられているものをいう。

2.◯
グラビティヒンジとは、扉側と枠側のヒンジ部の勾配を利用し、 常時開又は常時閉鎖の設定ができるものをいう。扉を回転させるとせり上がり、扉の自重を利用して元の位置に戻す機構のもので、トイレブースの扉などに用いられる。

2K_R01_No.29_グラビティヒンジ.jpg


3.×
床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整できるものは、 フロアヒンジである。 ピボットヒンジは、扉の上端と下端に取り付けられるもので、 自閉機能も閉鎖速度制御機能も有していない

4.◯
ドアクローザとは、上枠と扉の上端に取り付けられるもので、開き戸の 自閉機能と閉鎖速度制御機能を有している。




[ No.30 ]
塗装工事の素地ごしらえに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 透明塗料塗りをする木部面に著しい色むらがあったため、着色剤を用いて色むら直しを行った。


2. けい酸カルシウム板面の吸込み止めは、穴埋めやパテかいの後に塗布した。


3. ALCパネル面の吸込み止めは、下地調整前に全面に塗布した。


4. 鉄鋼面の錆及び黒皮は、サンドブラストで除去した。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
透明塗料塗りをする木部面に著しい色むらがある場合には、着色剤を用いて 色むら直しを行う。

2.×
けい酸カルシウム板面の吸込み止めは、穴埋めや パテかいの前に全面塗布する。なお、パテかいとは、面の状態に応じて、面のくぼみ、すき間、目違いなどの部分に、パテをへらやこてで薄くつけることをいう。

3.◯
ALCパネル面の吸込み止めは、 下地調整塗りの前に全面に塗布する。

4.◯
鉄鋼面の錆及び黒皮は、サンドブラストなどにより除去する。なお、サンドブラストとは、表面に砂などの研磨材を吹き付けて表面処理を行なう工法をいう。




[ No.31 ]
床のフローリング張りに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 体育館の壁とフローリングボードの取合いは、すき間が生じないように突き付けた。


2. 根太張り工法で釘打ちと併用する接着剤は、エポキシ樹脂系接着剤とした。


3. 根太張り用のフローリングボードは、根太上に接着剤を塗布し、雄ざねの付け根から隠し釘留めとした。


4. 張込み完了後の表面に生じた目違いは、養生期間を経過した後、サンディングした。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
体育館におけるフローリングボードと壁との取合いは、 20〜30mm程度の空隙を設ける。

2.◯
根太張り工法とは、根太の上に下張りを行わずに、直接フローリングボード又は複合フローリングを、接着剤を併用して釘打ちで張り込む工法をいう。根太張り工法で釘打ちと併用する接着剤は、 エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系又は 変成シリコーン樹脂系接着剤とする。

3.◯
根太張り用のフローリングボードは、根太上に接着剤を塗布し、フローリングボードの凸部の 雄ざねの付け根から、釘が隠れるように 隠し釘留めとする。

2K_R01_No.31_隠し釘留め.jpg


4.◯
張込み完了後の表面に生じた目違いは、養生期間を経過した後、サンディング(サンドペーパーで研磨)する。




[ No.32 ]
外壁の押出成形セメント板張りに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. パネルの取付け金物(Z クリップ)は、下地鋼材にかかり代を 30mm 以上確保して取り付けた。


2. パネルの取付け金物(Z クリップ)は、取付けボルトがルーズホールの中心に位置するように取り付けた。


3. 幅 600 mm のパネルに設ける欠込み幅は、300mm 以下とした。


4. 工事現場でのパネルへの取付けボルトの孔あけは、振動ドリルを用いて行った。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
パネルの取付け金物(Z クリップ)は、下地鋼材に、 30mm以上のかかり代を確保して取り付ける。

2.◯
パネルの取付け金物(Z クリップ)は、ルーズホールの 中心に、取付けボルトがくるように取り付ける。

3.◯
パネルには、欠込みを行わないようにするが、やむを得ない場合は次のようにする。

[ 欠込みの大きさの限度 ]
パネルの短辺方向:パネル幅の 1/2以下、かつ、 300mm以下
パネルの長辺方向:500mm以下

4.×
パネルへの孔あけはを振動ドリルで行なうと、パネルが破損するおそれがあるので、パネルの孔あけは 回転ドリルを用いて行なう。






2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学 環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
仮設工事
土工事
地業工事
鉄筋工事
型枠工事
コンクリートの調合
鉄骨工事
木造軸組構法
解体工事
仕上工事
コンクリートブロック工事等
防水工事
石工事
タイル工事
屋根及びとい工事
金属工事
左官工事
建具工事
塗装工事
内装工事
仕上改修工事

施工管理
施工計画
事前調査
仮設計画
材料の保管
申請及び届出等
工程管理
工程計画
バーチャート工程表
品質管理工程表
品質管理
用  語
鉄骨工事
鉄筋工事
コンクリート工事
品質管理に関する記述
試験及び検査
安全管理
工事現場の安全管理
労働安全衛生法

応用能力問題 躯体工事
仕上工事

法  規 建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和06年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期) (中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
建築工事監理指針

1章 各章共通事項 序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事 01節 共通事項
02節 縄張り,遣方 , 足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
[ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節   一般事項
02節   材  料
03節   工作一般
04節   高力ボルト接合
05節   普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節   耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
一般事項、材料
外壁パネル工法
間仕切壁パネル工法
溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事 01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事 01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

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2023年02月08日

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