06節 マスチック塗材塗り
15.6.1 適用範囲
15.6.2 マスチック塗材塗り
(a) マスチック塗材を、材料組成や塗り工程により、5節の仕上塗材に対応させると、表15.6.1のようになる。
(b) マスチック塗材は1回塗りで厚膜の連続した特有の模様を形成する仕上げが得られ、その模様は施工方法によって、種々に変化させることができる。
(c) マスチック塗材の種類は、合成樹脂エマルションを結合材としたA 及びポルトランドセメントを結合材としたCの2種類がある。マスチックCの場合は塗材面に光沢がある仕上げとするための仕上材塗りの工程に、「標仕」では、つや有合成樹脂エマルションペイントが用いられているが、ほかにアクリル樹脂エナメルが用いられる場合もある。
(d) 塗り工程は下地調整をした面に下地押えと塗材塗りであり、マスチックC塗りの場合のみに仕上材塗りの工程がある。
マスチック塗材塗りの施工には多孔質のハンドローラーを用い、仕上材塗りは中毛のハンドローラー、はけ等を用いる。
(e) マスチック塗材塗りはローラーを用いて1回塗りで厚付けをするため、施工実績と技能等により仕上りが左右される。品質確保の一例として、全国マスチック事業協同組合連合会が検定試験を実施しているので、参考にするとよい。
(f) 施工についての責任を明確にし、精度の高い入念な施工をする目的で、設計図書で指定された場合は、例えば、図15.6.1に示す施工票を施工面に取り付けるなどの処置を行う。
表15.6.1 マスチック液材と仕上塗材との対応表
![表15.6.1_マスチック塗材と仕上塗材との対応表.jpeg](https://fanblogs.jp/archicome/file/E8A1A815.6.1_E3839EE382B9E38381E38383E382AFE5A197E69D90E381A8E4BB95E4B88AE5A197E69D90E381A8E381AEE5AFBEE5BF9CE8A1A8.jpeg)
![図15,6,1_施工票.jpeg](https://fanblogs.jp/archicome/file/E59BB3152C62C1_E696BDE5B7A5E7A5A8.jpeg)
図15.6.1 施工票
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