02節ユニット工事等
20.2.14 ブラインド
(ア) 横形又は縦形のブラインドの形式は、「標仕」20.2.14 (1)(ア) では特記によるとしている。
(イ) 横形ブラインド
(a) 横形ブラインドとは、主にアルミニウム合金製のスラットを水平に組み立てたもので、スラットの角度が操作でき、かつ、スラットとボトムレールを昇降できるものをいう。一般窓用、傾斜窓用、天窓用、暗幕用等の種類がある。
(b) 「標仕」では、最も一般的な市販品を想定しているため、適用範囲も限られている。主要構成部分の材種に関しては、ヘッドボックス及びボトムレールは鋼製、アルミニウム合金製、スラットはアルミニウム合金製、樹脂製、木製等がある。「標仕」20.2.14(1)(イ) では、横形ブラインドはJIS A 4801(鋼製及びアルミニウム合金製ベネシャンブラインド)に適合するもので特記によるとされており、特記がない場合はスラットは成形幅25mmのアルミニウム合金製で、ヘッドボックス及びボトムレールの材種は鋼製としている。成形幅35mm及び 50mmのスラットも一般的にはよく使用している。
(c) JIS A 4801における操作方法による横形ブラインドの種類を表20.2.10に示し、その構造を図20.2.10に示す。ただし、「標仕」20.2.14(1)(イ) では、特記がない場合は、ギヤ式と規定している。
表20.2.10横形ブラインドの種類及び記号(JIS A 4801 : 2008)
図20.2.10 横形ブラインドの構造(JASS 26一部修正)
(d) JIS A 4801のスラットの形状及び寸法を、表20.2.11に示す。
表20.2.11 横形ブラインドのスラットの形状及び寸法(JIS A 4801 : 2008)
(ウ) 縦形ブラインド
(a) 縦形ブラインドとは、ヘッドレールに組み込まれた複数のキャリアーにスラットを吊り下げたもので、スラットの開閉、角度調整ができるものをいう。
(b) 「標仕」20.2.14(1)(ウ)では、幅及び高さ並びに開閉方式及び操作方法は、特記によるとされている。特記がなければ、操作方法は、2本操作コード方式とする。スラットは焼付け塗装仕上げのアルミスラット又は消防法で定める防炎性能表示がある特殊樹脂加工のクロススラットとし、適用及び幅は特記によるとされている。
(c) 縦形ブラインドの開閉方式による分類を、表20.2.12及び図20.2.11に示す。
表20.2.12 縦形ブラインドの開閉方式による分類(JASS 26より)
図20.2.11 縦形ブラインドの開閉方式による構成
(d) 縦形ブラインドの操作方法による分類を、表20.2.13及び図20.2.12に示す。
表20.2.13 縦形ブラインドの操作方法による分類(JASS 26より)
図20.2.12 縦形ブラインドの操作方法による構成(JASS 26より)
(2) 工法
(ア) ブラインドの目的は、主として遮光及び遮へいであるが、施工の納まり等のため、設計図書に指定された寸法のままでは現場に合わないことがある。そのため、
「標仕」20.2.14(2)では、ブラインドの製作寸法は現場実測寸法と規定している。
なお、横形ブラインド並びに縦形ブラインドの取付け方法による実測方法を図
20.2.13及び図20.2.14に示す。
(イ) 図20.2.13(ロ)の窓枠を覆う納まりの場合、窓の開放時に横型ブラインドが風にあおられると、ボトムレールが膳板にあたり音を発することがあるが、この場合はボトムレールをぜん板より下げるとよい。
図20.2.13 横形ブラインドの取付け方法と実測方法の関係(JASS 26より)
?A 高さ(H)
図20.2.14 縦形ブラインドの取付け方法と実測方法の関係(JASS 26より)
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