2級建築施工管理技士 令和元年度 一次 (前期) [ No.01 ] 〜[ No.14 ] 解答・解説

令和元年度 2級建築施工管理技術検定試験(前期)




令和元年 6月 9日(日)



14 問題のうちから、9問題を選択し、解答してください。

[ No.1 ]
通風及び換気に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 室内を風が通り抜けることを通風といい、もっぱら夏季の防暑対策として利用される。


2. 成人1人当たりの必要換気量は、一般に 30m 3 /h 程度とされている。


3. 機械換気方式には、屋外の風圧力を利用するものと室内外の温度差による空気の密度の違いを利用するものがある。


4. 換気回数は、室内の空気が1時間に何回入れ替わるかを表すものである。


答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
室内を風が通り抜けることを通風という。通風は、主に 夏季の防暑対策として利用される。

2.◯
成人1人当たりの必要換気量は、一般に、 20〜30 m 3 /h程度とされている。

3.×
自然換気方式には、屋外の風圧力を利用するものと、室内外の温度差による空気の密度の違いを利用するものがある。機械換気方式には、送風機(ファン)や換気扇など機械力を用いた換気方式である。

4.◯
換気回数は、室内の空気が1時間に何回入れ替わるかを表すものである。

換気回数 = 換気量 [ m 3 /h ]/室容積 [ m 3 ] [ 回 /h ].




[ No.2 ]
冬季暖房時における外壁の室内側表面の結露防止対策に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 室内の換気をできるだけ行わない。


2. 室内の水蒸気の発生を抑制する。


3. 室内側表面に近い空気を流動させる。


4. 外壁の断熱性を高める。


答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
結露防止対策として、 室内の換気をできるだけ行うようにする。

2.◯
室内の 水蒸気の発生を抑制することは、結露防止対策の一つである。

3.◯
室内側表面に 近い空気を流動させることは、結露防止対策の一つである。

4.◯
外壁の断熱性を高めることは、結露防止対策のひとつである。




[ No.3 ]
色に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 一般に明度や彩度が高いほど、派手に感じられる


2. 純色とは、各色相の中で最も明度の高い色をいう。


3. 無彩色とは、色味をもたない明度だけをもつ色をいう。


4. 色の温度感覚には、暖色や寒色と、それらに属さない中性色がある。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
明度とは色の反射率の度合い、彩度とは色の鮮やかさの度合いである。一般に 明度や彩度が高いほど、 派手に感じられる。

2.×
純色とは、各色相の中で最も彩度の高い色をいう。

3.◯
無彩色とは、黒色、灰色、白色などの 色味をもたない、明度だけをもつ色をいう。

4.◯
色の温度感覚には、赤色などの暖かみを感じる 暖色や、青色などの涼しさを感じる 寒色と、それらに属さない 中性色がある。




[ No.4 ]
木造在来軸組構法に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 筋かいをたすき掛けにするため、やむを得ず筋かいを欠き込む場合は、必要な補強を行う。


2. 構造耐力上主要な部分である継手又は仕口は、ボルト締、かすがい打、込み栓打等によりその部分の存在応力を伝えるように緊結する。


3. 筋かいの端部は、柱と梁その他の横架材との仕口に近付けず、くぎ等の金物で緊結する。


4. 階数が2以上の建築物における隅柱又はこれに準ずる柱は、原則として通し柱とする。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
建築基準法施行令第45条第4項に「筋かいには、 欠込みをしてはならない。ただし、筋かいを たすき掛けにするためにやむを得ない場合において、 必要な補強を行なったときは、この限りでない。」と規定されている。

2.◯
建築基準法施行令第47条第1項に「構造耐力上主要な部分である継手又は仕口は、ボルト締、かすがい打、込み栓打その他の国土交通大臣が定める構造方法によりその部分の 存在応力を伝えるように緊結しなければならない。」と規定されている。

3.×
建築基準法施行令第45条第3項に「筋かいは、その端部を、柱とはりその他の横架材との仕口に 接近して、ボルト、かすがい、くぎその他の金物で緊結しなければならない。」と規定されている。

4.◯
建築基準法施行令第43条第5項に「 階数が二以上の建築物におけるすみ柱又はこれに準ずる柱は、 通し柱としなければならない。ただし、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強した場合においては、この限りでない。」と規定されている。




[ No.5 ]
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 構造耐力上主要な部分である柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の 0.4 %以上とする。


2. 構造耐力上主要な部分である柱の帯筋比は、0.2 % 以上とする。


3. 梁の幅止め筋は、腹筋間に架け渡したもので、あばら筋の振れ止め及びはらみ止めの働きをする。


4. 構造耐力上主要な部分である梁は、全スパンにわたり複筋梁とする。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
建築基準法施行令第77条第六号に「構造耐力上主要な部分である柱の 主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の 0.8 %以上とする。」旨、規定されている。

2.◯
建築基準法施行令第77条第四号に「構造耐力上主要な部分である柱の 帯筋比(コンクリートの断面積に対する帯筋の断面積の比)は、 0.2 % 以上とする。」旨、規定されている。

3.◯
梁の 幅止め筋とは、腹筋間に架け渡した鉄筋をいい、 あばら筋の振れ止めとはらみ防止のために用いられる。

2K_R01_No.05_幅止め筋の形状.jpg


4.◯
建築基準法施行令第78条に「構造耐力上主要な部分であるはりは、 複筋ばりとし、これにあばら筋をはりの丈の4分の3(臥梁にあっては、30cm)以下の間隔で配置しなければならない。」と規定されている。




[ No.6 ]
鉄骨構造の接合に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 完全溶込み溶接とは、溶接部の強度が母材と同等以上になるように全断面を完全に溶け込ませる溶接である。


2. 隅肉溶接とは、母材の隅部分を溶接する方法で、重ね継手には用いない。


3. 一定規模以下の建築物の構造耐力上主要な部分の接合を普通ボルト接合とする場合には、ボルトが緩まないようにナットを溶接したり二重にするなどの戻り止めの措置を講じる。


4. 支圧接合とは、ボルト軸部のせん断力と部材の支圧によって応力を伝える接合方法である。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
完全溶込み溶接とは、溶接部の強度が母材と同等以上になるよう、全断面を完全に溶け込ませる溶接をいい、 突合せ継手などの溶接に用いられる。

2K_R01_No.06_完全溶込み溶接.jpg


2.×
隅肉溶接とは、母材の隅部分を溶接する方法で、 重ね継手 T継手などの溶接に用いられる。

2K_R01_No.06_すみ肉溶接.jpg


3.◯
建築基準法施行令第67条1項に次のように規定されている。「 構造耐力上主要な部分である鋼材の接合は、接合される鋼材が炭素鋼であるときは 高力ボルト接合、溶接接合若しくはリベット接合(構造耐力上主要な部分である継手又は仕口に係るリベット接合にあっては、添板リベット接合)又はこれらと同等以上の効力を有するものとして国土交通大臣の認定を受けた接合方法に、接合される鋼材がステンレス鋼であるときは高力ボルト接合若しくは溶接接合又はこれらと同等以上の効力を有するものとして国土交通大臣の認定を受けた接合方法に、それぞれよさなければならない。ただし、 軒の高さが9m以下で、かつ、張り間が13m以下の建築物(延べ面積が3,000m 2 が超えるものを除く。)にあっては、ボルトが緩まないように 次の各号のいずれかに該当する措置を講じたボルト接合によることができる。

一 当該ボルトを コンクリートで埋め込むこと。

二 当該ボルトに使用する ナットの部分を溶接すること。

三 当該ボルトに ナットを二重に使用すること。

四 前三号に掲げるもののほか、これらと 同等以上の効力を有する戻り止めをすること。」

したがって、一定規模以下の建築物の構造耐力上主要な部分の接合を普通ボルト接合とする場合には、ボルトが緩まないようにナットを溶接したり、二重にするなどの戻り止めの措置を講じる必要がある。

4.◯
支圧接合とは、ボルト軸部の せん断力と部材の 支圧によって、応力を伝える、ボルトによる鉄骨の接合方法をいう。




[ No.7 ]
基礎杭に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 鋼管杭は、既製コンクリート杭に比べて破損しにくく、運搬や仮置きに際して、取扱いが容易である。


2. SC 杭は、外殻鋼管付きのコンクリート杭で、じん性に富み、大きな水平力が作用する杭に適している。


3. ST 杭は、先端部を軸径より太径にした遠心力高強度プレストレストコンクリート杭で、大きな支持力を得ることができる。


4. 場所打ちコンクリート杭では、地盤の種類によらず、周面摩擦力を杭の支持力に見込むことができない。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
鋼管杭は、既製コンクリート杭に比べて、破損しにくいので運搬や仮置きに際して取扱いが容易である。

2.◯
SC 杭は、外殻鋼管の付いた既製コンクリート杭で、外殻鋼管によりじん性に富み、水平方向に大きな力が作用する場所の杭に適している。

3.◯
ST 杭は、杭の先端支持力をより大きく確保するために、先端部を軸径より太径にした既製コンクリート杭で、大きな支持力を得ることが可能である。

4.×
国土交通省告示第1113号「地盤の許容応力度及び基礎ぐいの許容支持力を求めるための地盤調査の方法並びにそこ結果に基づき地盤の許容応力度及び基礎ぐいの許容支持力を定める方法等を定める件」に次のように規定されている。
「第5 基礎ぐいの許容支持力を定める方法は、基礎ぐいの種類に応じて、次の各号に定めるところによるものとする。

二 摩擦ぐいの許容支持力は、打込みぐい、セメントミルク工法による埋込みぐい又は アースドリル工法等による場所打ちぐいの場合にあっては、次の表の (1)項又は(2)項の式(基礎ぐいの周囲の地盤に 軟弱な粘土質地盤、軟弱な粘土質地盤の上部にある砂質地盤又は地震時に液状化するおそれのある地盤が含まれる場合にあっては(2)項の式)、その他の基礎ぐいの場合にあっては、次の表の(1)項の式(基礎ぐいの周囲の地盤に軟弱な粘土質地盤、軟弱な粘土質地盤の上部にある砂質地盤又は地震時に液状化するおそれのある地盤が含まれない場合に限る。)によりそれぞれ計算した 基礎ぐいとその周囲の地盤との摩擦力又はくい体の許容耐力のうちいずれか小さい数値とすること。」

したがって、アースドリル工法等による場所打ちコンクリート杭では、地盤の種類によらず、周面摩擦力(基礎杭とその周囲の地盤との摩擦力)を 杭の支持力に見込むことができる。ただし、くい体の許容耐力より小さい数値としなければならない。




[ No.8 ]
構造材料の力学的性質に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 一定の大きさの持続荷重によって、時間とともにひずみが増大する現象をクリープという。


2. 物体に外力を加えて変形した後に、外力を除いても、変形が残る性質を弾性という。


3. 弾性係数の一つで、垂直応力度 σ と材軸方向のひずみ度 ε との比( σ/ε )をヤング係数という。


4. 細長い材の材軸方向に圧縮力が生じているとき、その力がある限界を超えると、その材が安定を失って曲がる現象を座屈という。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
クリープとは、物体に一定の大きさの荷重が継続して作用することにより、時間とともに物体のひずみが増大する現象をいう。

2.×
物体に外力を加えて変形した後に、外力を除いても変形が残る性質はを 塑性という。 弾性とは、物体に外力と加えて変形した後、外力を除くと、元の形に戻って変形が残らない性質をいう。

3.◯
ヤング係数とは、弾性係数の一つで、垂直応力度σと材軸方向のひずみ度εとの比(σ/ε)をいう。ヤング係数の大きな物体は剛性が高い性質を有している。

ひずみ度と応力度の関係の比例定数が ヤング係数
  σ = E・ε

2K_R01_No.08_ひずみ度とヤング係数.jpg

 応力度 σ = N/A
 ひずみ度 ε = Δ?/?
 応力度とひずみ度の関係式
  σ = E・ε
  E: ヤング係数
 この式に上式に代入して
 N/A = E・Δ?/?
 ∴ Δ? = N・?/ AE

4.◯
座屈とは、細長い材の材軸方向に圧縮力が生じているとき、その力がある限界を超えると、その材が安定を失って曲がる現象をいう。

2K_R01_No.08_座屈.jpg




[ No.9 ]
図に示す張り出し梁の点C に集中荷重P が作用したとき、点D に生じる応力の値の大きさとして、 正しいものはどれか。

2K_R01_No.09_キャンチレバーヘの集中荷重.jpg

1. せん断力 Q= 1 kN

2. せん断力 Q= 2 kN

3. モーメントM= 2 kN・m

4. モーメントM= 3 kN・m



答え

  3

[ 解答解説 ]
張り出し梁(キャンティレバー)の各応力を次のように定める。

2K_R01_No.09_カンチレバーヘの集中荷重.jpg

鉛直方向の力のつり合いより、
V A + V B − P = 0
V A + V B = 2kN ・・?@

点Bでのモーメントは
M B = P・a = 2kN × 2m = 4 kN・m

点Aでのモーメントは
M A =( 3 + 3 + 2 )× 2kN +( 3 + 3 )× (–V B ) = 0
   16kN = 6V B
    V B =8/3
∴ ?@より
V A + 8/3 = 2kN
V A = -2/3(上向き)
よって、D点でのせん断力は 2/3 kN

D点のモーメントを求めると、D点から左側をみて、
M D = 3m × V A
  = 3 ×(2/3)
  = 2 kN・m
よって、正答は3となる。

尚、張り出し梁(キャンティレバー)のせん断力とモーメント図は次のとおりである。

2K_R01_No.09_せん断図.jpg
      せん断力図(Q図)

2K_R01_No.09_モーメント図.jpg
      モーメント図(M図)




[ No.10 ]
図に示すラーメンに集中荷重P が作用したときの曲げモーメント図として、 正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは材の引張り側に描くものとする。

2K_R01_No.10_ラーメンへの集中荷重.jpg

2K_R01_No.10_モーメント図1.jpg2K_R01_No.10_モーメント図2.jpg

2K_R01_No.10_モーメント図3.jpg2K_R01_No.10_モーメント図4.jpg


答え

  2

[ 解答解説 ]
ラーメン静定構造図の各応力と次のように仮定する。

2K_R01_No.10_ラーメン静定構造.jpg

?@ X方向のつり合いより、ΣX = 0
 H A = P
 H B はすべり支承なのでゼロ

この時点で、D点にはモーメントが発生しないので、
正答は 1. 又は 2. に限定される。

?A Y方向のつり合いより、ΣY = 0
 V A + V B = 0
 V A = – V B

?B A点でのモーメントのつり合いより、ΣM A = 0
 M A = – P ×(?/2) + V B × ?= 0
 これを解くと
    V B × ?= P ×(?/2)
    V B = P/2(上むき)
 ?Aより V A = – P/2(下むき)

?CE点のモーメントを計算する。
 M E = P ×(?/2)
   = P?/2

?DAC材のC点のモーメントを計算する。
 M C = – P ×(?/2) + P × ?
   = P?/2

ゆえに、正答は 2. となる。



[ No.11 ]
コンクリートに関する一般的な記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. コンクリートの引張強度は、圧縮強度に比べて著しく低い。


2. 単位水量が多くなると、コンクリートの乾燥収縮が大きくなる。


3. コンクリートの耐久性は、水セメント比が低くなるほど向上する。


4. セメントの粉末が微細なほど、コンクリートの強度発現は遅くなる。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
コンクリートは、圧縮強度に比べて、 引張強度が著しく低い

2.◯
単位水量とは、フレッシュコンクリート 1m 3 当たりの水の質量 [ kg ]をいい、 単位水量が多くなると、コンクリートの乾燥収縮が大きくなる

3.◯
水セメント比とは、フレッシュコンクリート中のセメントに対する水の重量比をいい、硬化後のコンクリートの 耐久性は、 水セメント比が低いほど向上する。

4.×
セメントの粉末が微細なほど、水和反応が促進され、コンクリートの強度発現は速くなる。




[ No.12 ]
木質材料に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 集成材とは、ひき板、小角材等をその繊維方向を互いにほぼ平行にして、厚さ、幅及び長さの方向に集成接着したものである。


2. 直交集成板とは、ひき板又は小角材をその繊維方向を互いにほぼ平行にして幅方向に並べ又は接着したものを、主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして積層接着し、3層以上の構造を持たせたものである。


3. 単板積層材とは、木材の小片を接着し板状に成形した一般材に、切削した単板を積層接着したものである。


4. 合板とは、切削した単板3枚以上を主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして接着したものである。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
集成材とは、ひき板、小角材等をその繊維方向を 互いにほぼ平行にして、厚さ、幅及び長さの方向に集成接着したものをいう。

2.◯
直交集成板とは、ひき板等を並べた後、繊維方向を 互いにほぼ直角にして積層接着し、3層以上の構造を持たせたものである。

3.×
木材の 小片を接着し板状に成形した一般材に、切削した単板を積層接着したものは、 構造用パネルという。 単層積層材は、単板を、繊維方向が 平行になるように積層接着したものをいう。

4.◯
合板は、切削した単板3枚以上を、繊維方向を 互いにほぼ直角にして接着したものをいう。




[ No.13 ]
日本工業規格(JIS)に規定するセラミックタイルに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. 素地は、タイルの主体をなす部分をいい、施ゆうタイルの場合、表面に施したうわぐすりも含まれる。


2. 表張りユニットタイルとは、多数個並べたタイルの表面に、表張り紙を張り付けて連結したものをいう。


3. 裏連結ユニットタイルとは、多数個並べたタイルの裏面や側面を、ネットや台紙等の裏連結材で連結したものをいう。


4. タイルには平物と役物があり、それぞれ形状は定形タイルと不定形タイルに区分される。



答え

  1

[ 解答解説 ]
日本工業規格は、令和元年 7月1日施行の法改正で日本産業規格に名称変更。

1.×
素地は、タイルの主体をなす部分をいい、施ゆうタイルの場合、表面に施したうわぐすりも 含まれない

2.◯
ユニットタイルとは、施工しやすいように、多数個のタイルを並べて連結したものをいい、表張りユニットタイルと裏連結ユニットタイルとがある。 表張りユニットタイルとは、タイルの表面に表張り台紙を貼り付けて連結したものをいう。表張り台紙は、施工時にはがす。

3.◯
裏連結ユニットタイルとは、タイルの裏面や側面を裏連結材で連結したものをいう。裏連結材には、ネット、台紙、樹脂などがあり、施工時にそのまま埋め込まれる。

4.◯
タイルには 平物 役物があり、それぞれ形状は 定形タイル 不定形タイルに区分される。平物とは、建物の壁又は床の平面を構成するものという。役物とは、一つの面又は複数の面で構成されたもので、開口部又は隅角部に用いるタイルをいう。それぞれの定形タイルと不定形タイルの区分は、下記のとおりである。

平物
定形タイル:正方形及び長方形のタイル。ただし、装飾のため側面を非直線状にしたタイルは含まない。

不定形タイル:定形タイル以外の形状のタイル。

役物
定形タイル:平物の定形タイルを施工する場合に用いる役物タイル。

不定形タイル:平物の不定形タイルを施工する場合に用いる役物タイル。




[ No.14 ]
防水材料に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1. アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いる。


2. 砂付あなあきアスファルトルーフィングは、下地と防水層を絶縁するために用いる。


3. 網状アスファルトルーフィングは、立上り防水層の張りじまいや貫通配管回り等の増張りに用いる。


4. 絶縁用テープは、防水層の末端部に使用し、防水層のずれ落ち、口あき、はく離等の防止に用いる。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
アスファルトプライマーは、下地と防水層の 接着性を向上させるために用いられる。

2.◯
砂付あなあきアスファルトルーフィングは、全面に穴をあけたもので、下地と防水層を 絶縁するために用いられる。

3.◯
網状アスファルトルーフィングは、天然又は有機合成繊維で作られて粗布にアスファルトを浸透、付着させるもので、立上り防水層の張りじまいや貫通配管回り等の 増張りに用いられる。

4.×
防水層の末端部に使用し、防水層のずれ落ち、口あき、はく離等の防止に用いられるものは、 ストレッチルーフィングである。絶縁用テープは、コンクリートスラブの打継ぎにおいて、ストレッチルーフィングを増張りする前に用いられる。

2K_R01_No.14_ストレッチルーフィングと絶縁テープ.jpg






2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学 環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
仮設工事
土工事
地業工事
鉄筋工事
型枠工事
コンクリートの調合
鉄骨工事
木造軸組構法
解体工事
仕上工事
コンクリートブロック工事等
防水工事
石工事
タイル工事
屋根及びとい工事
金属工事
左官工事
建具工事
塗装工事
内装工事
仕上改修工事

施工管理
施工計画
事前調査
仮設計画
材料の保管
申請及び届出等
工程管理
工程計画
バーチャート工程表
品質管理工程表
品質管理
用  語
鉄骨工事
鉄筋工事
コンクリート工事
品質管理に関する記述
試験及び検査
安全管理
工事現場の安全管理
労働安全衛生法

応用能力問題 躯体工事
仕上工事

法  規 建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和06年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期) (中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
建築工事監理指針

1章 各章共通事項 序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事 01節 共通事項
02節 縄張り,遣方 , 足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
[ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節   一般事項
02節   材  料
03節   工作一般
04節   高力ボルト接合
05節   普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節   耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
一般事項、材料
外壁パネル工法
間仕切壁パネル工法
溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事 01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事 01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

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2023年02月10日

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