2016年12月09日
肌が老化する・・・本当の意味を知っていますか?
肌の老化といえば、しわやたるみなどを思い浮かべる事と思います。もちろん、老化は一瞬で起こっている訳ではありません。目には見えないところで、ジワジワと進行しているのです。今回は、肌の老化についての原因やメカニズムをお伝えしていきます。
◆肌の老化の要因
肌が老化する原因は、いろいろと考えられますが、特にこの3つの要因による影響がとても大きくなっています。
・その1 酸化によるもの
健康な人でも、加齢とともに細胞は自然と酸化していきます。これは体内に発生する「活性酸素」の影響によるものです。活性酸素が増えると細胞にダメージを与えますので、たるみ、しわ、くすみ、乾燥、しみなどのトラブルが起こり、肌が老化していきます。また、大気汚染や紫外線による外的刺激や食物添加物、喫煙などの有害物質などの他にストレス、睡眠不足、不規則な生活リズムなどの内的要素による影響からも活性酸素は増えるのです。
・その2 新陳代謝の低下によるもの
肌(表皮)は通常28日周期で新しく生まれ変わっていますが、さまざまな原因でターンオーバーのサイクル(周期)が狂うことがあります。また、新陳代謝には成長ホルモンが関わっているのですが、加齢とともに減少するため、この働きが弱まってしまうのです。すると、新しい肌が生まれにくくなったり、古い角質がはがれにくくなったりということが起こります。よく加齢とともに肌が固くなったり、黒ずんでいくのはこの影響によるものです。
・その3 女性ホルモン(エストロゲン)分泌量の低下
エストロゲンは女性の肌に大きな影響を与えています。エストロゲンの分泌が正常に行なわれている限り、肌の酸化を防ぎ、弾力を保ったりしてくれているのです。しかし30代後半くらいから、徐々に分泌量が減少していくため肌の老化も進んでいきます。加齢によるエストロゲンの減少は止むを得ませんが、生活習慣の乱れ(無理なダイエット、ストレスなど)が原因で、若い方でも分泌量が減少する事もあります。
◆肌が老化することで起こる変化について
老化が進行していくと、肌にはさまざまな影響が現れてきます。では、どのような見た目の変化がおこるのでしょうか?
・水分量が減少する
皮ふの真皮層(しんぴそう)の水分量は、加齢とともに減少していきます。それは、水分を保持する成分(ヒアルロン酸、セラミドなど)が少なくなるので、水分を保持する力が失われていくためです。赤ちゃんの肌は、水分量が80%もありますが、20代後半になると60%くらいに減少していき、その後どんどんと少なくなっていきます。
・皮脂分泌が減少する
水分とともに、皮脂分泌も少なくなっていくので、カサカサと乾燥したり、しわの原因になります。
・肌の弾力が無くなりたるみが生じる
コラーゲンやエラスチンといった、肌の弾力やハリを保つための成分は、加齢とともに体内で作られにくくなっていきます。またどんどんと硬く変化していき弾力を失っていくため、肌の表面を支える事ができなくなり、たるみやしわ、ごわつきなどといった肌老化が現れていきます。
・しみ、くすみが目立ってくる
新陳代謝が正常に行なわれていると、紫外線などの影響でメラニン色素が増えた時に、自然とはがれ落ち体外へと排出してくれます。しかし、このターンオーバー(周期)が加齢と共にどんどんと遅くなっていくので、シミが消えにくくなったり、肌のざらつき、くすみ、大人ニキビ、その他肌荒れなどの老化が起こります。子供は日焼けしてもすぐに元に戻りますが、年齢と共に戻りにくくなるのは新陳代謝の速度が遅くなっているためです。
肌の老化は、どうしても避けられないこともありますが、努力やケア次第ではかなり遅らせる事は可能です。日々のケアがとても大切という事ですね