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原因不明だけど赤ちゃんが不機嫌…それ実は、低気圧のせいかも

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赤ちゃんが何となくご機嫌斜めで、何をしてもぐずってしまう日ってありますよね。私たち大人以上に、赤ちゃんには機嫌のよしあしがあります。疲れている、よく眠れなかった、風邪気味…など、原因がある日はいいですが、何も理由が思い当たらない日は困ってしまいますね。

そんな日は、もしかすると気圧が赤ちゃんの不機嫌に影響しているかもしれません。今回はこの赤ちゃんの機嫌と気圧の関係について、医師の話を聞いてきました。

気圧が下がると、不調になるのはなぜ?
低気圧がやってくると、大人でも敏感な人は頭痛が出たり、イライラする場合があります。なんだか今日はムシャクシャして、何もかもうまくいかないな、と思ったら、雨まで降り出した、という経験がありませんか? 雨の前は古傷や関節が痛むのでわかるという人もいますね。

悪天候の前などで急激に気圧が下がると、人間の2種類の自律神経(交感神経と副交感神経)のうちの交感神経が有利になり、全身が「戦闘および緊張モード」になります。このことにより、肩の力を抜いてゆっくりしようとしても、何となく焦燥感や不安感があり、リラックスできない状態になってしまうのです。

これが、低気圧や気温の突然な変化が起きたとき、不調を訴える人が多い原因だと考えられています。

赤ちゃんの未発達な調整機能
生まれて間もない赤ちゃんの場合は特に、環境の変化に適応して身体の状態をコントロールする能力(恒常性)が大人ほど発達していないことから、もろに気圧や気温の急激な変化の影響を受け、強い不安や落ち着かない感じを覚えたりします。しかし、そのことを言葉で表現できないことから、大人の眼から見ると「特に原因もないのに、泣いて機嫌が悪い」といった状態になるのです。

赤ちゃんが気圧の変化に弱いことは、飛行機に乗った赤ちゃんが着陸時や離陸時に激しく泣くことでわかります。そして自分でうまく体温調節ができないことは、暖かい日に少し厚着をさせると、汗びっしょりになってしまうことでも明らかですね。

赤ちゃんの頭痛は大人より強い?
また、低気圧時に頭痛を感じる、というのもよくいわれることですが、これは気圧の変化によって脳血管が開くことが原因であるといわれています。

小さな赤ちゃんの頭は、まだ大泉門(だいせんもん。頭蓋骨が未発達なためにある、すき間)が開いていて、硬くなりきっていませんから、脳血管の拡張によってうける刺激も大きく、大人よりずっと強い頭痛を感じている可能性もあります。


あやしてもなだめても、赤ちゃんが朝からぐずってばかりいるときは、実は赤ちゃんは大人以上に気温や気圧の変化に対処できず、四苦八苦しているのかもしれませんね。

お天気を変えることはできませんが、赤ちゃんの機嫌が悪いのが、もしかしたら気圧のせいかもしれないという可能性を知ることで、赤ちゃんの状態を理解するヒントになるかもしれません。





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