2016年05月26日
第83回日本ダービー展望〜ダービー特集PART2
これだけ有力馬が多いダービーともなると、とてもではないけれど予想の記事だけではうまくまとめられる自信がないので、まずは大まかにダービーを展望してみたいと思う。
牝馬の場合桜花賞組からオークス馬を探っていくというのはもう近年では当たり前になってきている。実際今年のシンハライトからしてそうだった。しかしダービーの場合、皐月賞組が優位であることには違いないものの、牝馬の桜花賞→オークスほど確率は高くない印象がある。
ダービートライアルの青葉賞とプリンシパルSが必ずしもダービーへの最有力路線ではないため、皐月賞組が圧倒的優位であることに違いないものの、非トライアルの京都新聞杯からもダービー馬が何頭か出ているというところが非常にダービーをおもしろく、そして難しくしている印象がある。
特に今年のような激戦が期待される世代では、どの路線でも有力馬がひしめいている印象があり、さすがに今年は皐月賞組の層がバカ厚いなぁとは思うものの、油断なく別路線もしっかり検証していきたいと思う。
まずは最も難しい皐月賞組。勝ったディーマジェスティは強かった。人気のリオンディーズが操縦不可能になったため、後方待機が嵌ったといわれているが、あの勝ち方はちょっと流れが向いたからとかそういうレベルではなかったように思う。
ちなみに一番流れが向いたのは、おそらくエアスピネルだろう。リオンディーズ同様折り合いに問題があるタイプだけに、先にリオンディーズが行ってくれたのは武豊騎手にとって、そして全体のペースがグッと引き締まったのはエアスピネルにとって非常に流れが向いたという印象がある。もちろんゴール前でカットされたのは痛かったから、あわやのシーンもあったエアスピネルの能力の高さに疑いはないが。
また、ディーマジェスティに流れが向いたとするならば、マカヒキにもやはり流れが向いていたと考えなければおかしい。同じような位置にいて同じようなタイミングで仕掛け、順調さをやや欠いたディーマジェスティが順調につかわれたマカヒキを破ったのだから、むしろ流れが向いたのはマカヒキのほうだったのではないか・・・という疑いの目もある。マカヒキはこのハイレベルのダービーで1番人気になるのだろうか?
ということで、皐月賞組からは、ディーマジェスティは自信をもってダービーでも有力視できるし、はじめからダービー狙いであることが明らかなサトノダイヤモンドの評価を落とすわけにはいかないという読みにしようと思う。
そして今年は例年と違うのが、青葉賞組である。非常にハイレベルのレースで、勝ったヴァンキッシュランの強さは目を見張るものがあった。重厚なイメージでもスピード競馬に対応できるガリレオが母方に入っているのがいい。皐月賞組に十分太刀打ちできると見る。そして、2着のレッドエルディストも、ヴァンキッシュランほど競馬が上手ではない分だけ負けた印象もあり、ダービー2勝の四位騎手はおそらくダービーを勝つイメージがもうできているのではないだろうか?今年の青葉賞は、皐月賞と同等の扱いでダービーでも有力視する予定である。
そして注目の京都新聞杯では、やはりスマートオーディンの強さがあまりにも際立っていた。お父さんのダノンシャンティほどの爆発力はないが、長く持続する末脚はむしろダービー向きであるといえる。ただ、動くタイミングは非常に難しいと思う。戸崎騎手には合っていると思うけれど。
NHKマイル組ではやはりロードクエストということになるだろう。ただ、ロードクエストは池添騎手が乗れない不運が痛い。ただでさえ「運がいい馬が勝つ」とされるダービーだけに、いきなり不運で迎えるダービーというのはいかにも残念。ポテンシャルは素晴らしいものがあるが・・・
あとは舌を縛って出てくることになりそうな2歳王者リオンディーズがどこまで巻き返すか、そしてどんな競馬をデムーロが想定しているのかということも非常に楽しみ。そして、リオンディーズの動きが今年のダービーのゆくえを大きく左右することになる。
皐月賞では器用な競馬をしようと試みたデムーロが結果的には下手を打った形になったから、さらに距離が延びるダービーではおそらく後方待機策をとるはず。とすると、皐月賞のような速い流れにはまずならない。
マイネルハニーあたりが行くとすると、スローペースもありうる。サトノダイヤモンドあたりはあまりにもスローの毛競馬だと自分から動いていかざるを得ないが・・・
ということで、あとはじっくり明日か明後日いちおうの結論を出して、馬券を買うのは馬体を簡単にでもチェックしてからギリギリでもよいかな、というふうに考えている。
さあ、いよいよダービーですね。全馬無事にゲートインしてほしいし、無事にゴールインしてほしい。そして、楽しいレースになることを期待したい!
牝馬の場合桜花賞組からオークス馬を探っていくというのはもう近年では当たり前になってきている。実際今年のシンハライトからしてそうだった。しかしダービーの場合、皐月賞組が優位であることには違いないものの、牝馬の桜花賞→オークスほど確率は高くない印象がある。
ダービートライアルの青葉賞とプリンシパルSが必ずしもダービーへの最有力路線ではないため、皐月賞組が圧倒的優位であることに違いないものの、非トライアルの京都新聞杯からもダービー馬が何頭か出ているというところが非常にダービーをおもしろく、そして難しくしている印象がある。
特に今年のような激戦が期待される世代では、どの路線でも有力馬がひしめいている印象があり、さすがに今年は皐月賞組の層がバカ厚いなぁとは思うものの、油断なく別路線もしっかり検証していきたいと思う。
まずは最も難しい皐月賞組。勝ったディーマジェスティは強かった。人気のリオンディーズが操縦不可能になったため、後方待機が嵌ったといわれているが、あの勝ち方はちょっと流れが向いたからとかそういうレベルではなかったように思う。
ちなみに一番流れが向いたのは、おそらくエアスピネルだろう。リオンディーズ同様折り合いに問題があるタイプだけに、先にリオンディーズが行ってくれたのは武豊騎手にとって、そして全体のペースがグッと引き締まったのはエアスピネルにとって非常に流れが向いたという印象がある。もちろんゴール前でカットされたのは痛かったから、あわやのシーンもあったエアスピネルの能力の高さに疑いはないが。
また、ディーマジェスティに流れが向いたとするならば、マカヒキにもやはり流れが向いていたと考えなければおかしい。同じような位置にいて同じようなタイミングで仕掛け、順調さをやや欠いたディーマジェスティが順調につかわれたマカヒキを破ったのだから、むしろ流れが向いたのはマカヒキのほうだったのではないか・・・という疑いの目もある。マカヒキはこのハイレベルのダービーで1番人気になるのだろうか?
ということで、皐月賞組からは、ディーマジェスティは自信をもってダービーでも有力視できるし、はじめからダービー狙いであることが明らかなサトノダイヤモンドの評価を落とすわけにはいかないという読みにしようと思う。
そして今年は例年と違うのが、青葉賞組である。非常にハイレベルのレースで、勝ったヴァンキッシュランの強さは目を見張るものがあった。重厚なイメージでもスピード競馬に対応できるガリレオが母方に入っているのがいい。皐月賞組に十分太刀打ちできると見る。そして、2着のレッドエルディストも、ヴァンキッシュランほど競馬が上手ではない分だけ負けた印象もあり、ダービー2勝の四位騎手はおそらくダービーを勝つイメージがもうできているのではないだろうか?今年の青葉賞は、皐月賞と同等の扱いでダービーでも有力視する予定である。
そして注目の京都新聞杯では、やはりスマートオーディンの強さがあまりにも際立っていた。お父さんのダノンシャンティほどの爆発力はないが、長く持続する末脚はむしろダービー向きであるといえる。ただ、動くタイミングは非常に難しいと思う。戸崎騎手には合っていると思うけれど。
NHKマイル組ではやはりロードクエストということになるだろう。ただ、ロードクエストは池添騎手が乗れない不運が痛い。ただでさえ「運がいい馬が勝つ」とされるダービーだけに、いきなり不運で迎えるダービーというのはいかにも残念。ポテンシャルは素晴らしいものがあるが・・・
あとは舌を縛って出てくることになりそうな2歳王者リオンディーズがどこまで巻き返すか、そしてどんな競馬をデムーロが想定しているのかということも非常に楽しみ。そして、リオンディーズの動きが今年のダービーのゆくえを大きく左右することになる。
皐月賞では器用な競馬をしようと試みたデムーロが結果的には下手を打った形になったから、さらに距離が延びるダービーではおそらく後方待機策をとるはず。とすると、皐月賞のような速い流れにはまずならない。
マイネルハニーあたりが行くとすると、スローペースもありうる。サトノダイヤモンドあたりはあまりにもスローの毛競馬だと自分から動いていかざるを得ないが・・・
ということで、あとはじっくり明日か明後日いちおうの結論を出して、馬券を買うのは馬体を簡単にでもチェックしてからギリギリでもよいかな、というふうに考えている。
さあ、いよいよダービーですね。全馬無事にゲートインしてほしいし、無事にゴールインしてほしい。そして、楽しいレースになることを期待したい!
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