2017年12月27日
木曜中山〜第34回ホープフルS(G?T)/金曜大井〜第63回東京大賞典(G1)
もともと2歳(旧年齢表記では3歳)戦は「朝日杯3歳S(勝ち馬はナリタブライアン、グラスワンダーら)」、「阪神3歳S(ビワハイジ、メジロドーベルら)」、そして阪神3歳牝馬Sの前身として行われてきた「阪神3歳S(テンポイント、サッカーボーイら)」が同じような時期に行われてきた経緯がある。
ちょっと思い出すだけでも五指に余る名馬を輩出してきたこれらのレースが、マイル戦だからという理由だけで卑下される理由は皆無。とはいえ、やはり皐月賞と同じ距離・コースで行われる2000m戦のホープフルステークが新設G?Tとして新たに加わる意味は大きい。
かつては、早い時期から厳しいレースをすると馬の成長を止めてしまう、将来故障しやすくなってしまうなどの理由から、関係者の間では2歳G?Tに力を注ぐ傾向には少々乏しかった。しかし時代は流れ、早熟性豊富なアメリカ産繁殖馬が牡牝とも多数輸入されたこともあって、また、世界的に見て「短距離志向、スピード志向(時に早熟志向とも解釈される)」が顕著になっていることも加わり、2歳戦が従来以上に重視されるのはごく自然の流れだろう。
私は競走馬のオーナーではないのですべてを理解しているわけではないが、今の時代、カネの力にモノを言わせて高い馬を買って・・・という時代ではなくなった。そういう世相を反映した背景もある。バブル期にくらべ、馬産も馬主運営も大きく様変わりした。将来性を重視して、一銭にもならない「夢」とともに半年も競馬に参加しないで満足できる時代では、今はもうない。
有馬記念のあとにG?Tってどうだ?の声には納得しつつも、重賞でさえなかったホープフルSの時代から将来が嘱望される馬たちを輩出してきたこのレースのG?T昇格には、個人的には大賛成である。
2歳とはいってももう1週間もすればみな3歳馬・・・プレ京成杯というよりは、プレ皐月賞のイメージで予想できるメリットは大きい。年が明けてすぐの京成杯との力関係をはかる楽しみも増え、クラシックを展望したい陣営にとって選択肢が増えるメリットも大きい。将来への期待が大きい(主に)牡馬の新設G?Tに、気持ちを新たにチャレンジしたい。
前走は取りこぼした感もあるタイムフライヤー(父ハーツクライ)、有馬記念の勢いそのままの武騎手で池江厩舎のジャンダルム(父キトゥンズジョイ)、将来性なら最右翼のモーリス全弟ルーカス(父スクリーンヒーロー)あたりが上位人気を形成しそうだが・・・
◎ リュヌルージュ(13秒台が一度もなく坂のある阪神のラストを11.8でまとめた点を評価)
○ ウォーターパルフェ(当初◎だったがジョッキーがトリッキーな中山内回りに不慣れな分○)
▲ ステイフーリッシュ(確かめなくてもわかるステイゴールド産駒の典型、スンナリ成長するとは思わないが秘める能力は相当か)
△ タイムフライヤー(前走は早く抜けすぎた感、力的に勝ち馬と遜色なし)
△ ルーカス(兄の同時期にくらべればはるかに優秀でスケールも上、しかし兄同様完成は先)
△ フラットレー(前走泥馬場は度外視、見直す手)
△ ジャンダルム(粗削りながら素質秘める、内をさばければ首位も)
△ サンリヴァル(コース経験大、期待のルーラーシップ産駒)
さて、今年は東京大賞典にも注目しているが、個人的には馬券云々よりも、とにかくインカンテーション(父シニスターミニスター)を応援する構えで揺るがない。おそらく人気もないだろうし、有馬で本命にしたブレスジャーニーと同じく三浦騎手ということで、なんとなくイヤな予感はするが、とにかくインカンテーションにがんばってもらいたいと願う。
先日ファンディーナの腸骨骨折のニュースに胆を冷やしたが、インカンテーションも同じ腸骨骨折から復活、いよいよ充実期を迎えた感もある。3歳夏のレパードSを勝ったときには、まったくダート馬の体つきではないのに、この馬は成長したらどれだけ強くなるんだろうと、そんなふうに考えていた。
しかし度重なるケガでそのたびごとに出世を阻まれ、私はインカンテーションとともにずいぶん歯がゆい思いをしてきただけに、ここは全力でインカンテーションを応援したい。
腸骨(骨盤本体を形成する骨)の骨折はそう簡単な骨折ではない。同じくダートで将来を期待された個人的応援馬ストローハットが腸骨骨折でかわいそうなことになってしまった過去がある。インカンテーションにはストローハットの分まで応援の力を注ぎたいと思っている。
これだけ力が入る東京大賞典もそうそうない。今シーズンのラストレース、馬券は時の運だが、今年はなんとか笑って終われたらいいなぁ・・・
ちょっと思い出すだけでも五指に余る名馬を輩出してきたこれらのレースが、マイル戦だからという理由だけで卑下される理由は皆無。とはいえ、やはり皐月賞と同じ距離・コースで行われる2000m戦のホープフルステークが新設G?Tとして新たに加わる意味は大きい。
かつては、早い時期から厳しいレースをすると馬の成長を止めてしまう、将来故障しやすくなってしまうなどの理由から、関係者の間では2歳G?Tに力を注ぐ傾向には少々乏しかった。しかし時代は流れ、早熟性豊富なアメリカ産繁殖馬が牡牝とも多数輸入されたこともあって、また、世界的に見て「短距離志向、スピード志向(時に早熟志向とも解釈される)」が顕著になっていることも加わり、2歳戦が従来以上に重視されるのはごく自然の流れだろう。
私は競走馬のオーナーではないのですべてを理解しているわけではないが、今の時代、カネの力にモノを言わせて高い馬を買って・・・という時代ではなくなった。そういう世相を反映した背景もある。バブル期にくらべ、馬産も馬主運営も大きく様変わりした。将来性を重視して、一銭にもならない「夢」とともに半年も競馬に参加しないで満足できる時代では、今はもうない。
有馬記念のあとにG?Tってどうだ?の声には納得しつつも、重賞でさえなかったホープフルSの時代から将来が嘱望される馬たちを輩出してきたこのレースのG?T昇格には、個人的には大賛成である。
2歳とはいってももう1週間もすればみな3歳馬・・・プレ京成杯というよりは、プレ皐月賞のイメージで予想できるメリットは大きい。年が明けてすぐの京成杯との力関係をはかる楽しみも増え、クラシックを展望したい陣営にとって選択肢が増えるメリットも大きい。将来への期待が大きい(主に)牡馬の新設G?Tに、気持ちを新たにチャレンジしたい。
前走は取りこぼした感もあるタイムフライヤー(父ハーツクライ)、有馬記念の勢いそのままの武騎手で池江厩舎のジャンダルム(父キトゥンズジョイ)、将来性なら最右翼のモーリス全弟ルーカス(父スクリーンヒーロー)あたりが上位人気を形成しそうだが・・・
◎ リュヌルージュ(13秒台が一度もなく坂のある阪神のラストを11.8でまとめた点を評価)
○ ウォーターパルフェ(当初◎だったがジョッキーがトリッキーな中山内回りに不慣れな分○)
▲ ステイフーリッシュ(確かめなくてもわかるステイゴールド産駒の典型、スンナリ成長するとは思わないが秘める能力は相当か)
△ タイムフライヤー(前走は早く抜けすぎた感、力的に勝ち馬と遜色なし)
△ ルーカス(兄の同時期にくらべればはるかに優秀でスケールも上、しかし兄同様完成は先)
△ フラットレー(前走泥馬場は度外視、見直す手)
△ ジャンダルム(粗削りながら素質秘める、内をさばければ首位も)
△ サンリヴァル(コース経験大、期待のルーラーシップ産駒)
さて、今年は東京大賞典にも注目しているが、個人的には馬券云々よりも、とにかくインカンテーション(父シニスターミニスター)を応援する構えで揺るがない。おそらく人気もないだろうし、有馬で本命にしたブレスジャーニーと同じく三浦騎手ということで、なんとなくイヤな予感はするが、とにかくインカンテーションにがんばってもらいたいと願う。
先日ファンディーナの腸骨骨折のニュースに胆を冷やしたが、インカンテーションも同じ腸骨骨折から復活、いよいよ充実期を迎えた感もある。3歳夏のレパードSを勝ったときには、まったくダート馬の体つきではないのに、この馬は成長したらどれだけ強くなるんだろうと、そんなふうに考えていた。
しかし度重なるケガでそのたびごとに出世を阻まれ、私はインカンテーションとともにずいぶん歯がゆい思いをしてきただけに、ここは全力でインカンテーションを応援したい。
腸骨(骨盤本体を形成する骨)の骨折はそう簡単な骨折ではない。同じくダートで将来を期待された個人的応援馬ストローハットが腸骨骨折でかわいそうなことになってしまった過去がある。インカンテーションにはストローハットの分まで応援の力を注ぎたいと思っている。
これだけ力が入る東京大賞典もそうそうない。今シーズンのラストレース、馬券は時の運だが、今年はなんとか笑って終われたらいいなぁ・・・