2018年07月28日
日曜新潟〜第18回アイビスSD(G?V)
こんなにひどい風雨じゃ競馬はお休みだろうなぁと思って確認したら、3場すべて「芝ダート共に良馬場」で競馬は無事に行われた。日本もああ見えてけっこう広い。
この時期は例年高校野球のほうで忙しくなってしまうのだが、しかし競馬がお休みでない以上、新潟千直のアイビスサマーダッシュは見逃すことができないレースである。
個人的にもこのレースはそこそこ長くやっている競馬で2番目の高額払い戻しを受けたレース。高配当という意味でも5本の指に入るか入らないかくらいの馬券だったから、このレースの的中はたった1回だけれども、私にとってはゲンの良いレースなのだ(と思い込んでいるのだ)。
さてアイビスSDのレース検討に入るわけだが、このレースに限らず新潟千直コースはどうしても真ん中よりも外目の枠が有利になってくる。というよりも、未使用の外ラチ付近が一番よく伸びるから、どの馬も外側に持ち出すため、内枠だとロスになってしまうのがまずは1つ目のポイント。
そして一般的なスプリント戦とは異なるスプリント戦であることも考慮する必要がある。直線コースというコース形態はもちろんそうだが、コース自体の問題ではなく、直線1000mというコース形態によってもたらされる各馬への利害・・・これが最大のポイントとなる。
一般にスプリント戦は「スタミナはないけれどスピードはある」というタイプの馬が活躍する。ものすごく短絡的な発想だけれども、まああながち完全な間違いではない。
では、同じくらいのスピードがあって、スタミナには少々差がある2頭がスプリンターズSで競った場合、どちらが有利に働くだろう?もちろんスプリント戦は肉弾戦だから、スピードとかスタミナとかそういうのとは別の根本的な体力(体格)の差も考慮しなければならず、着差が小さくなる短距離戦だから、多少なりとも展開も影響は与える。
私はやっぱり「スタミナがあるほう」が有利に働くと解釈する。理由は、自分と似たライバルよりも多少キツイくらいのペースで行っても持ちこたえることができるからである。そもそもスタミナとは、スピードの持続である。だから、スピードが重要なレースこそ、実はスタミナが重要になってくるのだ。
オルフェーヴル産駒の牝馬モルフェオルフェから入る。私は同父のロックディスタウンが圧倒的人気でシンガリ負けを喫したフラワーCでもこのモルフェオルフェのほうを本命にしていたのだが、中山の芝1800mを逃げ切るだろうと予想した背景には、少なからず「スタミナ」の要素があった。
若い時期の3歳牝馬どうしなら、モルフェオルフェが多少キツイ流れをつくっても捕まえられないんじゃないの?と考えたのである。この馬がスピードに勝ったタイプに出たのは、お父さんの気性が90%くらい関係していると思う。残りの10%は、お父さんのように妙なことをしでかさず、最後まで一生懸命走ってくれるところ。
賞金別定のレースだから、ハンデ戦のように斤量差が生じやすくなる。またこの時期はもう3歳も古馬も一緒に走る関係から、モルフェオルフェは51kgで出走できるメリットが大きい。
前走は裸同然の49kgだったが、斤量込みの力関係が違いすぎて、ずいぶん早く抜けすぎてソラをつかったのが最後に迫られた原因。若い木幡騎手もずいぶん外を回って逃げていた。あれは着差以上の完勝と判断できる。
新潟千直に替わって相手は一気に強くなり、斤量は2kg重くなるが、モルフェオルフェが本来内包している「スタミナ」の助けがあれば、あっと言わせる可能性はけっこう高い気がしてならない。枠もベスト。ベテランの江田騎手にも期待。
相手はこのレースだけにすべてをかけたような騎乗をする西田雄一郎騎手が乗るブロワ(父メイショウボーラー)にした。これまで何人もの騎手を乗せてきたが、西田騎手はここで初コンビ。スイッチのタイミングとしてはベストに近い。外枠。モルフェオルフェ同様、あっといわせてほしい。
13番枠〜15番枠までは新潟千直の韋駄天Sのワンツースリーが出そろった。コース実績を軽視することはできない。ノットフォーマル(父ヴァーミリアン)、ダイメイプリンセス(父キングヘイロー)、レッドラウダ(父ダイワメジャー)3頭とも軽視できない。
同じく新潟千直の駿風Sでダイメイプリンセスの3着があるナインテイルズ(父ローエングリン)は、上記3頭が今回斤量増なのに対し、こちらは当時よりも1?s軽い56kgで出られるからこれも押さえる必要がある。
明らかにデムーロ人気と思しきラブカンプー(父ショウナンカンプ)だが、確かにこういう特殊で難しいコースこそ、作戦を考え尽くすデムーロなら買わなければならないだろう。アペルトゥーラ(父マツリダゴッホ)あたりまでは手広く押さえたい。
ともあれ、とにかく台風にはお気を付けください。
◎ モルフェオルフェ
○ ブロワ
▲ ノットフォーマル
△ ナインテイルズ、ダイメイプリンセス、レッドラウダ、ラブカンプー、アペルトゥーラ
この時期は例年高校野球のほうで忙しくなってしまうのだが、しかし競馬がお休みでない以上、新潟千直のアイビスサマーダッシュは見逃すことができないレースである。
個人的にもこのレースはそこそこ長くやっている競馬で2番目の高額払い戻しを受けたレース。高配当という意味でも5本の指に入るか入らないかくらいの馬券だったから、このレースの的中はたった1回だけれども、私にとってはゲンの良いレースなのだ(と思い込んでいるのだ)。
さてアイビスSDのレース検討に入るわけだが、このレースに限らず新潟千直コースはどうしても真ん中よりも外目の枠が有利になってくる。というよりも、未使用の外ラチ付近が一番よく伸びるから、どの馬も外側に持ち出すため、内枠だとロスになってしまうのがまずは1つ目のポイント。
そして一般的なスプリント戦とは異なるスプリント戦であることも考慮する必要がある。直線コースというコース形態はもちろんそうだが、コース自体の問題ではなく、直線1000mというコース形態によってもたらされる各馬への利害・・・これが最大のポイントとなる。
一般にスプリント戦は「スタミナはないけれどスピードはある」というタイプの馬が活躍する。ものすごく短絡的な発想だけれども、まああながち完全な間違いではない。
では、同じくらいのスピードがあって、スタミナには少々差がある2頭がスプリンターズSで競った場合、どちらが有利に働くだろう?もちろんスプリント戦は肉弾戦だから、スピードとかスタミナとかそういうのとは別の根本的な体力(体格)の差も考慮しなければならず、着差が小さくなる短距離戦だから、多少なりとも展開も影響は与える。
私はやっぱり「スタミナがあるほう」が有利に働くと解釈する。理由は、自分と似たライバルよりも多少キツイくらいのペースで行っても持ちこたえることができるからである。そもそもスタミナとは、スピードの持続である。だから、スピードが重要なレースこそ、実はスタミナが重要になってくるのだ。
オルフェーヴル産駒の牝馬モルフェオルフェから入る。私は同父のロックディスタウンが圧倒的人気でシンガリ負けを喫したフラワーCでもこのモルフェオルフェのほうを本命にしていたのだが、中山の芝1800mを逃げ切るだろうと予想した背景には、少なからず「スタミナ」の要素があった。
若い時期の3歳牝馬どうしなら、モルフェオルフェが多少キツイ流れをつくっても捕まえられないんじゃないの?と考えたのである。この馬がスピードに勝ったタイプに出たのは、お父さんの気性が90%くらい関係していると思う。残りの10%は、お父さんのように妙なことをしでかさず、最後まで一生懸命走ってくれるところ。
賞金別定のレースだから、ハンデ戦のように斤量差が生じやすくなる。またこの時期はもう3歳も古馬も一緒に走る関係から、モルフェオルフェは51kgで出走できるメリットが大きい。
前走は裸同然の49kgだったが、斤量込みの力関係が違いすぎて、ずいぶん早く抜けすぎてソラをつかったのが最後に迫られた原因。若い木幡騎手もずいぶん外を回って逃げていた。あれは着差以上の完勝と判断できる。
新潟千直に替わって相手は一気に強くなり、斤量は2kg重くなるが、モルフェオルフェが本来内包している「スタミナ」の助けがあれば、あっと言わせる可能性はけっこう高い気がしてならない。枠もベスト。ベテランの江田騎手にも期待。
相手はこのレースだけにすべてをかけたような騎乗をする西田雄一郎騎手が乗るブロワ(父メイショウボーラー)にした。これまで何人もの騎手を乗せてきたが、西田騎手はここで初コンビ。スイッチのタイミングとしてはベストに近い。外枠。モルフェオルフェ同様、あっといわせてほしい。
13番枠〜15番枠までは新潟千直の韋駄天Sのワンツースリーが出そろった。コース実績を軽視することはできない。ノットフォーマル(父ヴァーミリアン)、ダイメイプリンセス(父キングヘイロー)、レッドラウダ(父ダイワメジャー)3頭とも軽視できない。
同じく新潟千直の駿風Sでダイメイプリンセスの3着があるナインテイルズ(父ローエングリン)は、上記3頭が今回斤量増なのに対し、こちらは当時よりも1?s軽い56kgで出られるからこれも押さえる必要がある。
明らかにデムーロ人気と思しきラブカンプー(父ショウナンカンプ)だが、確かにこういう特殊で難しいコースこそ、作戦を考え尽くすデムーロなら買わなければならないだろう。アペルトゥーラ(父マツリダゴッホ)あたりまでは手広く押さえたい。
ともあれ、とにかく台風にはお気を付けください。
◎ モルフェオルフェ
○ ブロワ
▲ ノットフォーマル
△ ナインテイルズ、ダイメイプリンセス、レッドラウダ、ラブカンプー、アペルトゥーラ