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日曜福島〜第66回ラジオNIKKEI賞(G?V)

福島は全面がエクイターフに張り替えられて以降、そしてそのころから連続開催をできるだけ施行しない方針転換が奏功して、今では中央場所と大差ない良好な馬場状態が年間を通じて保たれるようになっている。

だからかつての福島で当たり前のように見られた「とてつもない波乱」はめったなことでは起こらなくなってしまったが、しかし馬場が改良されたからといって人気馬だけが活躍するというものでもなく、波乱が起こるレースはやっぱり波乱の傾向がつきまとう。

中でも、今週のメインであるラジオNIKKEI賞は、かつての「ラジオたんぱ賞4歳S」のころから波乱のレースとして知られる。断念ダービーとか残念ダービーなどともいわれるくらいだから歴史も古いが、振り返れば波乱の歴史を繰り返してきたレースである。

このレースが波乱になる理由は、小回りの福島のトリッキーコース1800mという以外にもある。JRAの方針転換(というより大手オーナーブリーダーの打診をJRAが受け入れたこと)によって大幅に2歳戦が前倒しされたことがあったにせよ、まだキャリアがそこまで豊富ではない3歳馬によるレースで、しかもハンデ戦で行われるというファクターが何よりも大きい。

断念ダービーとか残念ダービーなどという競馬の古い字引にしか載っていないようなことばも、このレースを考察する上では意外と重要である。なぜなら、本気でダービーを目指した組なんてまず出てこないこのレース、かつてダービーで惜しくも敗れた馬が出走していた当時と変わらないくらい上下ハンデ差が大きいからである(ただしハンデ戦になったのは2006年以降)。

ハンデ戦で行われる前も、あのマルゼンスキーや皐月賞馬のハワイアンイメージ、ダイナコスモスなどが、58kgでこのレースを制していた。ハンデ戦ではないのに3歳の夏で58kgなんて、今では到底考えられない。そうした古い歴史が斤量の面で名残として反映される、おそらく唯一のJRA重賞だろう。

それは皐月賞やダービーを惜敗してここに駒を進めてくれば今でもそういうハンデ差が生じて不思議ないが、今はクラシック路線の整備が十分すぎるほど進んでいるのだから、とてもではないけれどそういう時代ではない。であるにもかかわらず、今年も55kgライジングリーズン(父ブラックタイド)と並んでトップハンデのサトノクロニクル(57・父ハーツクライ)とグランドボヌール(50・父エンパイアメーカー)の間には、実に「7kg」ものハンデ差が生じる。

1頭ならまだしも、ほかにも6kg差が2頭、4kg差3頭を含めると、12頭中実に半数のハンデキャップホースが出走することになる。古馬ハンデ戦でさえこういうことはそうそう起こらないのに、似たり寄ったりの力関係である3歳夏のトリッキーなラジオNIKKEI賞でそうした少々不可解な現象が起こるから、このレースははじめから荒れるに決まっているのである。

ここで賞金を加算することができれば久々に「黄金配合」の夢を期待することも十分可能な53kgウインガナドル(父ステイゴールド)を狙う。母の父メジロマックイーンは、もちろん今ではオルフェーヴル、ドリームジャーニーの兄弟やゴールドシップの祖父として知られる。超がつくほどのピッチ走法は福島巧者の可能性大。

しかし父としてメジロマックイーンが輩出したステークスウィーナーは、牡馬ではホクトスルタン(目黒記念)、牝馬ではディアジーナ(フローラS、クイーンC)の2頭の芦毛(すでに死亡)と、そして、ウインガナドルの母タイムフェアレディ(フラワーC)のわずか3頭だけ。

オルフェーヴル、ドリームジャーニーの母オリエンタルアートにしろゴールドシップの母ポイントフラッグにしろ、重賞で活躍、もしくは出走した経験がある馬たちだから大差はないかもしれないが、現在遺された唯一のメジロマックイーン産駒のステークスウィナーとしての血が、こういうつかみどころのないレースでは威力を発揮するのかもしれない。

開幕週で先行有利、土曜日には雨予報で、この血統には最も合う馬場でレースを迎えられそう。そしてなんといっても皐月賞馬ダイワメジャーの、そして福島記念を2勝したダイワファルコンの上原厩舎はとにかく福島コースの重賞ではマークが必要。

相手は枠と脚質を考慮して、53kgのロードリベラル(父ブレイクランアウト)にも注目。連勝中の勢いがあり、重い馬場もこなせる超良血馬51kgバルベーラ(父ルーラーシップ)は要警戒。

押さえは大外に入った56kgクリアザトラック(父ディープインパクト)、この枠を田辺騎手がどう乗るかにも注目。そのひとつ内のこちらはディープブリランテ産駒、無傷の3連勝を目指す54kgセダブリランテスの走りはどうか。

当然サトノクロニクルは押さえるが、木幡巧也騎手の50kgグランドボヌールまでは押さえたい。マイネルスフェーンやライジングリーズンなど、力がある組はいるものの、ハンデと脚質は正直ちょっと疑問である。

難解なラジオNIKKEI賞、久々に的中させたい。

◎ ウインガナドル
〇 ロードリベラル
▲ バルベーラ
△ クリアザトラック、セダブリランテス、サトノクロニクル、グランドボヌール
重注 ニシノアップルパイ

日曜阪神〜第58回宝塚記念(G?T)

今日明日の天気は大丈夫そうだが、日曜日は雨予報。金曜午前の段階だからアテにはならないが、時期を考えると、今年もそれなりにタフな馬場で行われる宝塚記念になりそう。雨馬場での競馬が少なかった分、例年より少し時計が速いかもしれないが、まあ大差はないだろう。

かつて大スターがいたころにくらべると正直小粒なメンバーではあるものの、実績はもう大スターに近いキタサンブラック(父ブラックタイド)に自然と注目が行く。キタサンブラックが一本かぶりの人気になるだろう。

前々走の大阪杯のときには、まあ負けないだろうと思ってみていたが、着差以上の力差を感じさせる内容だった。完勝とはまさにこのこと。強い馬はこうでなければいけないという、まさに横綱相撲だった。

ところが天皇賞春は、もちろん勝つには勝ったが、武騎手も言っていたように、ラストはもういっぱいいっぱいになりながら、しかし他も脚がなくなっていたことが幸いした「着差以上の辛勝」だった。

もちろんディープインパクトの不滅のレコードを更新する厳しい競馬だったから、死闘を制したキタサンブラックは大絶賛されてしかるべきではある。ただ、これまでになかった苦しげなキタサンブラックの姿を見ると、何か胸騒ぎというか、「天皇賞の次」という見方で宝塚記念を見るときに、あまりいい予感がしない。

確かに雄大な馬体は凄みを感じさせるレベルまで充実してきたけれど、疲れが残っていないはずはないと感じる。陣営はそんなことは絶対に言えないけれど、チャンピオンホースがそう簡単に疲れをみせるはずもなく、目に見えないマイナスが蓄積しているようだと今回は危ない。

天皇賞から宝塚記念に向かう「王道路線」は、かつては(パッと思いつくところでは)メジロマックイーン、ビワハヤヒデ、テイエムオペラオー、ヒシミラクル、ディープインパクトなど、そうそうたる面々が「連覇」を果たしていた。

しかしここ数年はそうしたタフな名馬が、キタサンブラックを含め出現していない(記憶では)。まあオルフェーヴルとゴールドシップは半ば自滅のような形ではあったけれど・・・今回は天皇賞好走組「以外」から入りたい。

ステイゴールド産駒のレインボーラインに期待する。前走、レインボーラインにとってはそもそも時計が速すぎたが、そういうタフな消耗戦にはじめから参加せず、ただ周ってきただけ・・・これは「天皇賞の次」という意味では非常に大きなメリットだろう。

だいたいオルフェーヴルやゴールドシップが大きなケガなく長く「王者」として君臨し続けることができたのが、ステイゴールド産駒特有の生命力の高さというか、「ケガをしないように適度に手抜きをする」ところにある気がする。

ゴールドシップは不可解な大凡走を繰り返したし、無敵だったオルフェーヴルは、上位入線勢がこぞって故障したあのヒドイ天皇賞だけ、まったく競馬をしないままレースを終えていたりした。これは偶然とか気まぐれとかではなく、ステイゴールドの稀有な生命力を受け継いだ結果なのだと私は解釈している。

それが、今回はレインボーラインに味方する気がしてならない。グランプリになると必ず活躍馬を出すステイゴールドの血が、今年は久々にざわめく。

相手は大穴ヒットザターゲット(父キングカメハメハ)を狙いたい。ヒットザターゲットはとにかく展開と枠(内に潜り込めるかどうか)だけ。タフな流れになればめっぽう強く、また13頭以下の少頭数のレースでは、自分が走りたいコースを選択しやすいという理由で非常に成績が安定する。

3年前の宝塚記念もシンガリ12番人気ながらあわやの4着ど好走していた。川田騎手はヘンに人気しているとダメだが、こういう馬を持ってくる腕力は卓越したものがある。大ベテランのヒットザターゲットと中堅の川田騎手のコンビにも期待する。

単穴は想定以上に人気しそうなシャケトラ(父マンハッタンカフェ)。前回はキャリアの浅さをもろに露呈した、シャケトラにとっては少しほろ苦い天皇賞になってしまった。しかしキャリアを考えれば、例年なら大楽勝もある時計で走破した内容自体決して悪くなく、前半がもっとスムーズならなぁ・・・と悔やまれるレースだった。

しかし逆に、あの猛時計のレースでベストの走りをしなかったのはむしろプラスととらえたい。

押さえの筆頭は、自分を取り戻しつつある浜中騎手のミッキークイーン(父ディープインパクト)、内枠を引いたゴールドアクター(父スクリーンヒーロー)は今度は前進がありそう。天皇賞を好走したシュヴァルグラン(父ハーツクライ)と大本命のキタサンブラックは軽く押さえるにとどめたい。

いずれにしても、キタサンブラックの逃げをどこで誰がつかまえに行くのか、ここが最大のポイントとなりそうな今年の宝塚記念である。マイペースで逃げさせては話にならない。誰か(和田のミッキーロケットあたり?)にちゃんとプロの仕事をしてもらって、見どころある宝塚記念であることを期待したい。

◎ レインボーライン
○ ヒットザターゲット
▲ シャケトラ
△ ミッキークイーン、ゴールドアクター、シュヴァルグラン、キタサンブラック
重注 サトノクラウン

日曜函館〜第24回函館SS(G?V)

春のスプリント王のセイウンコウセイ(父アドマイヤムーン)が出走するということで注目が集まる今年の函館スプリントステークス。どうしてセイウンコウセイがここを使われるのかな・・・と思っていたら、セイウンコウセイはなんと別定56kgで出走できることを知り、実績を考えたら非常に有利。

このあたりの細かいルールはよくわからないが、しかしこれでもうセイウンコウセイが圧倒的人気になることは決定的である。とすると、セイウンコウセイを負かす馬が1頭でも現れれば、その時点でかなり馬券の妙味を見込め、2頭現れれば3連単なら万馬券は確定し、3頭以上現れたら、組み合わせ次第で跳万馬券であることもほぼ決定的である。

だったら、3頭くらいは見つけてやろうじゃないか、というのが穴屋だが、肝心のセイウンコウセイのほうに穴がなさそうなのが厳しい。ただし、である。セイウンコウセイは、かなりトリッキーな函館の芝コースは初見参、そして問題は幸騎手のほう。

ソトヅラの良さ(本人談)で数多くのオーナーから可愛がられている幸騎手である。騎乗数は確か記録的な多さで、騎乗数を見なければこの人のライフスタイルは絶対に「競馬<<ゴルフ」の比重になるくらいゴルフとのかかわりが大きい男である。

彼がジョッキーであることを思い出させるのは、武豊もルメールもデムーロもしのぐか、悪くても同等の騎乗数を確保しているからなのだ。そんな男なのに、函館での騎乗数は、2008年の4鞍(いずれも着外)のみ・・・おそらく彼は函館に競馬場があることさえ忘れているはずである。

ここが最大の問題だろう。普段から騎乗馬に恵まれていないならまだしも、幸騎手は異常なほどの騎乗数をこなしながら、函館だけは乗っていないのだから、これは騎乗数がむしろ邪魔になるくらいのマイナス要因に思われる。ここにつけこみたい。

中心はインヴィジブルスピリット産駒の外国産馬イッテツ。この馬は、函館はわずか1戦のみ(1勝)だが、札幌も含めると北の洋芝コースは[3.1.2.0]、6戦して馬券を外していない。

2年前に北海道シリーズで好成績を上げ、そこから中央場所に戻ってなかなか成績が挙がらず、昨年夏の北海道シリーズで2勝2着1回と固め打ちし、そこからまたどん底状態・・・そしてめぐってきた3度目の北海道シリーズである。ここでもし走ってしまうと、「コイツは北海道しか走らない!」ことがバレてしまうが、今回はまだ大丈夫。イッテツの大逆襲に期待する。

相手は、こちらも函館巧者のクリスマス(父バゴ)、3年前のこのレースは50kgで3着があったが、この馬が本格化したのはそれ以降のこと。別定54kgなら、55kgでも勝ち鞍がある同馬にとって大きなチャンスになるはず。

そして、このところだいぶ折り合いに進化が見られ、しかしそれがかえってアダとなっている印象もあるシュウジ(父キンシャサノキセキ)は、パワータイプだけに洋芝函館はこなすはず。

そしてこのレースは例年50kgの3歳牝馬の活躍が目立つだけに、桜花賞9着以来となる安田厩舎のジューヌエコール(父クロフネ)は警戒したい。そして洋芝巧者のキングハートと大ベテランのエポワス、大穴では初芝57kgも、吹っ切れていそうな浜中騎手のノボバカラも少し買いたい。

◎ イッテツ
〇 クリスマス
▲ シュウジ
△ セイウンコウセイ、ジューヌエコール、キングハート、エポワス、ノボバカラ

日曜阪神〜第22回マーメイドS(G?V)

まるでゴリ押しという感じで毎週G?Tばかり行われてきて、そのラストのダービー、安田記念を終えて、いきなり2つのG?V戦のエプソムカップとマーメイドステークスが行われるわけだから、今週は馬券の精度が1年で一番狂いやすい。

確か前はエプソムCとマーメイドSは1週ズレていた気もするのだが、いずれにしても府中は例年、このあたりから外差しが決まり始める。阪神は開幕間もない時期とはいえ、雨が多くなる時期も手伝って、内外の差はそれほど生じない反面、全体的にパワーを要する芝コースになる。

エプソムCのほうは大外ナスノセイカン(父ハーツクライ)から、たまには3連複でも買ってみようか。しかし個人的なメインは、おそらく1年で一番荒れる重賞のマーメイドSを3連単で狙い、億万長者への足掛かりとしたい。

今週は関西地方は雨の心配はそれほど大きくなさそう。しかしもう梅雨はすぐそこ、雲の動きはステイゴールド産駒並みに気まぐれである。多少は雨のケースも想定して組み立てたほうが無難かもしれない。

このレースの難しさは、かつてのエアグルーヴ、アドマイヤグルーヴ母子に代表されるようにG?Tでも通用する組の出走もあれば、条件クラスどころか、準オープンはおろか1000万条件の馬でも活躍の場が与えられるくらい、良馬場でも時計が平凡であるところ。

しかも不安定な天候のもとで行われるハンデ戦、メンバー的にどうしてもハンデ差が大きくなる。何から何まで予想通りに事が運ばないうちにレースが終わり、終わってからもイマイチ納得できないことも少なくない。

ひと雨あればおもしろそうなのが、おそらくまったく人気がなさそうなハツガツオ(父パラダイスクリーク)というカツオ、いや、馬である。しかし雨の確率は現段階では低いから、さすがにこれは無理がある。

とはいえそういう方向性で間違っていないことを、例年の勝ち時計が示している。G?T馬はもちろん、1000万の条件馬でも走ることができる時計で決着するのだ。それならば、馬場適性を考えてパワータイプの51kgキンショーユキヒメ(父メイショウサムソン)を狙う。

49kgなんていう、ジョッキーにとっては乗る前から命がけのジャンディキャップホースが2頭も出走するくらいだから、51kgでもそこまで有利に働くわけではない。ハンデ面での強調材料には乏しい。ただ、この馬はとにかく時計がかかる馬場でこそのタイプだけに、このレースははじめから狙っていたのではないかというくらい条件は合う。

サドラーズウェルズ直系のメイショウサムソン産駒で芦毛はケンマール-ハイエストオナーという底力の塊のような母方に由来しているから、ここで走らなければいつ走るんだというくらいの好条件に思える。地味な秋山騎手はこういうレースは大得意のイメージ。期待は高まる。

同じく、時計勝負ではまったくお話にならないワークフォース産駒の51kgローズウィスパーにもチャンスが訪れる。この馬も2000mで2分を切れないタイプだけに、こういうレースならむしろやれて不思議ない。日本の馬場に適性がないワークフォース産駒はしかし、成長力はある。

実績を考えたらアッサリがあっても驚けない55kgマキシマムドパリ(父キングカメハメハ)は、足元の不安の影響だけ、差しタイプはうまい高倉騎手に替わって元の追い込みに戻るなら買ってみたい49kgリーサルウェポン(父ディープインパクト)、間を空けて成長を促した印象もある55kgビッシュ(父ディープインパクト)は決め手が生きる流れになれば浮上もある。

あとは人気でも54kgクインズミラーグロ(父マンハッタンカフェ)、こちらもひと雨ほしい50kgショウナンパーキン(父フジキセキ)、いちおう武騎手でトップハンデ56kgの良血馬トーセンビクトリー(父キングカメハメハ)までは押さえるか。

しかし難しいレースである・・・

◎ キンショーユキヒメ
○ ローズウィスパー
▲ マキシマムドパリ
△ リーサルウェポン、ビッシュ、クインズミラーグロ、ショウナンパーキン、トーセンビクトリー
重注 ハツガツオ

日曜東京〜第67回安田記念(G?T)

開催替わりの開幕週にあたる今週からDコース使用となり、先週までの「ダービー仕様インコース天国」の馬場がどう推移するか、これがまずはひとつポイントになりそう。

昨年は絶対的エースだったモーリス(現種牡馬)が圧倒的人気に応えることができず、しかし現役最強馬の意地を見せる形の2着で、絶対王者を信じて馬券をプレゼントしたファンの溜飲はいちおう下げた。

昨年は異例の少頭数で春秋マイル王決定戦ではまあみられることがないような特殊な流れがつくられ、望外のマイペースで逃げたロゴイプ(父ローエングリン)が久々となるG?T3勝目を手にするという結末だった。

そういう何から何まで特殊で不思議な安田記念だったからこそ、昨年のことはキレイさっぱり忘れて、今年はおそらく例年どおりの安田記念のスタンスで問題ないはず。皐月賞馬ではあるものの、3歳秋ぶりの超久々の勝利を前走挙げたイスラボニータ(父フジキセキ)が、手が付けられないほど当たりに当たっているルメールを背にして人気になるくらいだから、今年はおそらくそこまでレベルは高くない。

イスラボニータに続きそうなのが、強いんだか弱いんだかつかみどころのないエアスピネル(父キングカメハメハ)か昨年秋スプリント王のレッドファルクス(父スウェプトオーヴァーボード)か、はたまた大阪杯でキタサンブラックに迫った大外ステファノス(父ディープインパクト)か・・・ということで、上位は拮抗である。

イスラボニータやエアスピネルが云々というより、香港馬の実力は果たしてどうかというのが気になるところ。前走はチャンピオンズマイルをワンツーで決めていたモレイラのコンテントメント(父ヒューソネット)とバートンのビューティーオンリー(父ホーリーローマンエンパイア)の取捨はどうしよう。

香港のホースマンやファンを凍り付かせたロードカナロアやモーリスの登場により、香港馬はあまり強くないというイメージもあるかもしれないし、コンテントメントは昨年安田記念でシンガリ負けを喫していて、しかもそのコンテントメントに前走負けていたビューティーオンリーが出走するとあって、おそらく今年は香港馬の評価が低い。

が、ここでも人気サイドに支持されるレッドファルクスあたりは、スプリントではまったく相手にしてもらえないレベルだから、やはり香港馬のレベルを疑うのは危険。ロードカナロアやモーリスが特別なだけで、レッドファルクスと同じレベルのG?T馬だったら太刀打ちできない可能性もある。

逆に、香港勢は日本馬が相手というよりは、敵は日本の特殊な馬場のほうだろう。まともな時計勝負になっては分がない。しかし今年のメンバーを見ると、昨年ほどではないにしても、あまり先行したがらない池添騎手の内枠サンライズメジャー(父ダイワメジャー)あたりが行く候補だから、ペースは上がらない。昨年同様田辺騎手が乗るロゴタイプが行くなら、まさに昨年の再現かそれに近いスローペースもありうる。

時計がない香港馬にも十分対応できるとみて、ビューティーオンリーのほうにした。前々走の香港G2マイル戦では、58kgを背負って1分33秒8(コンマ1秒差2着)の時計がある。このときには55.5kgのコンテントメントに大きく先着していた。おそらくこれが本来の力関係だろう。前走はマイル戦とは思えない特殊な競馬だったのが微妙に影響した分コンテントメントをとらえきれなかったという印象。

昨年暮はサトノアラジン(父ディープインパクト)に期待が集まった香港マイルを優勝。その勝ち時計は1分33秒4だった。これは現在の府中の馬場に換算すれば、おそらく安田記念も十分走破圏の時計だろう。あとは「換算」ではなく、そうした「未知の時計」に身体が対応できるかどうか。

香港馬が台頭する流れを読むなら、日本馬からは良血ロンドンブリッジ産駒の上昇馬グレーターロンドン(父ディープインパクト)の決め脚が生きる可能性が高い。多少緩い流れでも、妙な色気を持って前につけるよりはいつもどおり後方でじっとしている競馬がいい。余計なことをしない福永騎手ならおそらく理想的な競馬になるはず。

イスラボニータにしてもエアスピネルにしても、少々評価を持て余し気味にせざるを得ない成績だけに、日本の速い馬場なら前走京王杯で圧巻の決め脚を見せたレッドファルクスにもチャンスはある。これだけルメールが光っていれば、そろそろデムーロも黙ってはいまい。

押さえは、金杯で激しく行きたがったこともあって、ここ2走は8分の走りだった印象が残るエアスピネルを上位、力つけているブラックスピネル(父タニノギムレット)、当然府中得意の人馬イスラボニータとルメール、このレースは高齢馬が強かった時代もあったが、ディサイファ(父ディープインパクト)、近走の成績から大幅に評価を落とすようならそろそろがありそうなサトノアラジンの評価を上げたい。

印は回らないものの、ステファノスはもちろん押さえる。

まだまったく予想が変わるかもしれないが、現段階ではいちおうこんなところである。

◎ ビューティーオンリー
〇 グレーターロンドン
▲ レッドファルクス
△ サトノアラジン、エアスピネル、ブラックスピネル、イスラボニータ、ディサイファ
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